NEC、PLMソフトの新製品「Obbligato III R3.1」を発売
~ 組込みソフトの開発プロセス管理や医療機器の米国法規制に対応 ~
2015年5月26日
日本電気株式会社
NECは、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM(Product Lifecycle Management)ソフト「Obbligato III(オブリガート スリー)」の新製品「Obbligato III R3.1」を本日から販売開始します。
「Obbligato III」は、国内トップシェア(注)を有するPLMソフトです。新製品は、組込みソフトの開発プロセスを管理する機能を提供することで、自動車業界や電機業界などにおけるハードおよびソフトの開発プロセスの統合管理を実現します。
また、医療機器業界などにおける電子記録・電子署名に関する米国連邦規則「21 CFR Part11」に対応したセキュリティ機能を提供することで、同規則への確実な対応に貢献します。
NECは、注力する「社会ソリューション事業」を通じて、今後もグローバルでのものづくりのインフラやプロセスの変革に貢献するソリューションの提供・拡販に取り組んでいきます。
価格・出荷日・販売目標
ライセンス価格:最小構成170万円~(税別)
出荷日:本年6月1日
販売目標:今後3年間で150社
新製品の主な特長
- 組込みソフトの開発プロセスを管理
組込みソフトの開発工程を「要求仕様」「単体設計・実装」「単体・結合テスト」「要求検証」に分けて定義し、それぞれに要求書、機能・テストなどの仕様書および関連文書、システム構成要素などを管理。また、開発工程の中で発生する開発・変更・問題解決の各作業を「チケット」として管理。誰が・いつ・何をしたかを見える化することで、開発の効率化・品質向上を支援。さらに、ソフトの構成管理ツール「Subversion」と連携し、「チケット」と該当するプログラムの所在情報を関連付けて管理することで、「チケット」からプログラムを追跡可能。
これにより、ソフトの重要性・開発比重が高まる自動車業界や電機業界などにおけるハードおよびソフトの開発プロセスの統合管理を実現。 - 医療機器などに関する米国法規制に対応
米国食品医薬品局(FDA)が制定した、医療機器業界などにおける電子記録・電子署名の規則「21 CFR Part11」に対応したセキュリティ機能を提供。これにより、同規則への確実な対応に貢献。主な機能は以下のとおり。
- 電子署名の際にパスワードを要求し認証する機能
- データ生成・更新時の操作履歴(アクセスログ)を記録し、監査証跡として利用可能とする機能や、操作履歴の改ざんを防止する機能
- 一定回数のログイン失敗で利用者IDを一時停止すると共に、管理者に警告メールを発信する機能
- コラボレーションソフトとの連携機能や情報漏えい対策機能を強化
マイクロソフト社のコラボレーションソフト「Microsoft SharePoint」の画面上から、「Obbligato」で管理するファイルの検索・閲覧やファイル作成者への電話・チャット・メールを可能とする機能を提供。これにより、企業内コラボレーションの促進や業務効率化を実現。
また、設計図面をはじめとする機密データの印刷や外部媒体へのコピーなどの持ち出し操作を制御する機能について、出張時など「Obbligato」サーバにログインできない場合にもパソコンに保存した機密データの参照を可能とするオフラインログイン機能を追加。これにより、利用者の利便性を向上。
NECは、リテール・物流・製造などのエンタープライズ領域において、グローバルで提供するソリューションおよびサービス「NEC Global Enterprise Solutions」の拡充を進めています。「Obbligato III」はその一つであり、今後も顧客の事業成長に貢献するソリューション・サービスを提供してまいります。
なお、NECは新製品を「第26回 設計・製造ソリューション展」(会期:6/24(水)~26(金)、会場:東京ビッグサイト(東京都江東区))にて展示します。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
Obbligato IIIについて
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 製造・装置業システム開発本部
TEL:03-3456-7474
NECは、社会ソリューション事業を推進する
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今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
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