NEC、三井住友銀行の勘定系システムを構築
2015年5月11日
日本電気株式会社
NECは、株式会社三井住友銀行(頭取:國部 毅、以下「三井住友銀行」)の勘定系システムを構築し、本システムが5月から稼動開始しました。
本システムは、 NECのメインフレーム用独自プロセッサを搭載し大幅な処理性能向上と消費電力の削減を実現した最新のメインフレームACOSシリーズ「i-PX9800/A100」 (注1)および、記憶媒体に高性能なSSD(注2)を全面採用したACOSシリーズ専用ストレージ「iStorage(アイストレージ) A5000」(注3) で構成しています。
本システムは、三井住友銀行の勘定系を最新のハードウェアに刷新するもので、メインフレームやストレージに現行システムの後継機を採用し、システム移行時の互換性を確保することで、安全・確実なシステム移行を実現しました。
さらに、今後の銀行取引量の増加へ柔軟に対応する処理性能の向上、高い拡張性による長期稼動なども実現しています。
今回、三井住友銀行 システム担当役員より次のコメントをいただいています。
「今回の勘定系システムの刷新にあたり、NECの最新システムを利用することで今後10年にわたって業務の根幹をなすシステム基盤を固めることができました。
機器更改が一段落することから、今後はアジア・リテール・決済といった当行の戦略分野へのシステム投資にとどまらず、デジタルイノベーション等を活用したさらなる先進的な商品・サービスをお客さまにご提供してまいります。」
NECは、社会ソリューション事業に注力しており、このたびのシステムをはじめ、ビジネスインフラを支えるネットワーク・システム・サービスの提供を通じて、全国の金融機関における顧客サービス向上や業務効率化に貢献していきます。
ACOSシリーズ「i-PX9800/A100」および「iStorageA5000」の特長
- ACOSシリーズ「i-PX9800/A100」
- メインフレーム用独自プロセッサ「NOAH-6」(注4)を搭載し、従来機比約3.5倍となる処理性能と、最小2コアから最大32コアまでの高い拡張性を実現
- 消費電力を現行機に比べ60%削減し、TCO削減及び環境保護に貢献
- OS(基本ソフト)の上位互換により、現行アプリケーションをそのまま活用可能
- 万一の故障発生時にも無停止で保守交換が可能など、高い稼働性を実現
- オープンシステムとの豊富な連携機能を更に高め、ビッグデータ連携ソリューションも提供可能
- ACOSシリーズ専用ストレージ「iStorage A5000」
- 最新ハードウェア技術の採用や、記憶媒体として高性能なSSDの全面採用により、従来機に比べ装置性能を最大3倍に向上
- 従来機に比べ最大2倍となる800MB/Sの高速データ転送を実現
- 部品点数を大幅に削減することで故障を低減、装置の信頼性を向上
- キャッシュメモリ故障時でも冗長性を維持しながら高速レスポンスを実現
- メインフレーム用ストレージで初めてドライブ部を3重化し、2重故障も救済できるトリプルミラーを採用するとともに装置の構成部品はバックボードも含めて完全に冗長化、完全無停止保守が可能な連続可用性を実現
- 暗号化機能を標準搭載し、データセキュリティを向上
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) 下記プレスリリース参照 NEC、現行機比、CPU性能を3.5倍に向上・消費電力を60%削減するメインフレーム「ACOSシリーズ」の大型機「i-PX9800/A100」を発売
http://jpn.nec.com/press/201206/20120628_01.html - (注2) SSD: Solid State Drive 半導体素子を用いた記憶装置
- (注3) 下記プレスリリース参照 NEC、メインフレーム向けストレージとして業界初のSSD全面採用、ACOSシリーズ専用ストレージ「iStorage A5000」を発売
http://jpn.nec.com/press/201303/20130319_01.html - (注4) NOAH: NEC One chip ACOS Hardware engine
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 第一金融ソリューション事業部
TEL:03-6422-3172
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