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NEC、豊島区で、世界初の「群衆行動解析技術」を用いた総合防災システムを構築 ~ 混雑環境での異変を検知し、安全・安心なまちづくりに貢献 ~

2015年3月10日
日本電気株式会社




NECは、豊島区(東京都)において、防災カメラで撮影された群衆映像から混雑状況の把握・異変検知を行う世界初の「群衆行動解析技術」(注1)を用いたシステムを含む「豊島区総合防災システム構築業務委託」を受注しました。
「群衆行動解析技術」を用いたシステムの導入は、豊島区が世界初であり、本システムは2015年5月に稼動、6月に本格運用を予定しています。

「群衆行動解析技術」とは、異変につながる「群衆全体の動きの変化」を、個人を特定することなく解析するNEC独自の技術です。混雑度を高精度に推定し、異常混雑や滞留者の流れの異常などを、カメラ映像を用いて検知します。

豊島区は、多くの来街者が集中する地域特性を有し、災害時の対応や、平時も事故につながりやすい状況を早期に把握することが重要となります。
今回、区内に新設する51台の防災カメラのうち主要駅周辺や幹線道路のカメラ映像から、リアルタイムに異常を検知できるため、災害時の帰宅困難者への早期対応や、平時の混雑エリアでの事故防止に効果が期待できます。

NECは、「社会ソリューション事業」に注力する中、グローバル成長戦略の柱の一つとして、「セーフティ事業」を推進しています。セーフティ事業では世界40カ国500システム以上の納入実績を基にしたソリューション体系「Safer Cities」(注2)を確立しており、今回の群衆行動解析技術を用いたシステムも本体系の1つとなります。NECは本事業を通して、安全・安心なまちづくりに向けた行政サービスの実現に貢献していきます。


背景


豊島区は、東日本大震災を踏まえ、「総合的な震災対策の推進に向けた基本方針」を策定し、防災対策基本条例に基づく「災害に強いまちづくり」を推進しています。また、鉄道の運行が停止した場合に多くの帰宅困難者が出ると予想される池袋駅周辺の混乱を防止するため、「豊島区帰宅困難者対策計画」の策定や、「WHO地域の安全向上のための協働センター」が推進する安全・安心なまちづくりの国際認証制度「セーフコミュニティ国際認証」を取得しました。
こうした取り組みと、2015年5月の新庁舎開庁に伴い、豊島区は災害対策本部機能のさらなる強化を進めており、今回の新システム導入もその一環となります。

このたび豊島区が構築した総合防災システムの特長は、次のとおりです。

  1. 「群衆行動解析技術」を活用し、災害時の異常混雑・滞留状況を早期に把握
    • NEC独自の画像認識技術をベースにした「群衆行動解析技術」により、防災カメラの映像から、人と人が重なって見えるほどの混雑時も群衆の状況を高精度に解析可能。異常が発生した場所の混雑レベルや群衆の流れを速やかに解析できます。

    • 異常が発生した場合には自動的に職員に対しアラートを通知。異常の発生場所や状況を即座に把握することができ、支援要請や情報発信などを迅速に行えるようになります。さらに、混雑状況の監視に係る職員の業務負荷を軽減することも可能となります。

  2. ※東日本大震災直後(2011/3/11)の池袋駅西口 帰宅困難者の様子(豊島区提供)※東日本大震災直後(2011/3/11)の池袋駅西口 帰宅困難者の様子(豊島区提供)

    群衆行動解析システムの画面サンプル群衆行動解析システムの画面サンプル

  3. 区内に51台の防災カメラを設置し、地域の被災状況等を一元的に収集
    • 1日約259万人の利用者を有する池袋駅をはじめとする主要駅周辺、幹線道路、救援センター(災害時の避難場所となる学校など)に、51台の防災カメラを設置。これらのカメラ映像を新庁舎災害対策センターにて収集し、災害時には区民による通報情報等とともに一元的に管理します。

    • 収集した災害情報を地図画面上に集約、視覚的にわかりやすく表示されるため、意思決定が迅速化し、区民への早期の情報発信につなげることが可能となります。

多くの人が集う公共空間や大型施設は、異常な混雑が生じた場合に集団で転倒するなどの事故が発生したり、犯罪の対象となるリスクがあります。そのため、多数の施設で設置されている防犯カメラを活用し、混雑環境での事件・事故を未然に防ぐことや、被害を最小限に抑えることが期待されています。
NECは、2020年に向けたまちづくり、安全・安心な社会づくりに貢献すべく、このたび豊島区に採用された「群衆行動解析技術」について、混雑するターミナル駅・空港・テーマパーク・スタジアム・イベント会場など幅広いシーンでの活用を提案していきます。

NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。



以上



(注1) プレスリリース「NEC、世界初、群衆全体の動きの変化から混雑環境での異変を検知する「群衆行動解析技術」を開発」
http://jpn.nec.com/press/201311/20131107_02.html

(注2) プレスリリース「NEC、セーフティ事業のグローバル展開に向けた
新体系「Safer Cities」を確立」
http://jpn.nec.com/press/201311/20131107_01.html


本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 公共・社会システム営業本部 自治体第三営業部
E-Mail:jichitai3@koukyou.jp.nec.com



NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
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