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ハードウェア、ソフトウェアのあるべき姿をデザイン

ITプラットフォーム製品の標準化

ICTシステムは、社会やビジネスの様々な分野で利用されているインフラであり、その円滑な運営を支えるために、より使いやすいITプラットフォーム製品のハードウェア、ソフトウェアをグローバルに提供していくことが、社会価値創造という大きなテーマに向けて歩むNECの責務です。
グローバルな市場の中では、利用者、業務スタイル、利用方法が多様化しており、安心で確実な運用ができるITプラットフォーム製品を提供し、さまざまなレベルの業務従事者が、少ないトレーニング時間で操作でき、事故が起きないようにすることが重要です。
NECのITプラットフォーム製品は、サーバー、ストレージやネットワーク機器など、300種類以上のソフトウェアとハードウェアが開発されており、それらを使いやすく、魅力的な製品にするためには、製品デザインの標準化をすすめ、操作性や外観を統一し、NECのアイデンティティを示すことが必要になってきました。
これに対して、ハードウェアのデザイン標準化と、ソフトウェアのデザイン標準化の議論がそれぞれに起こり、ある時期より、デザイン部門も入って、相互に連携した形でデザイン標準化の検討を進めてきました。
両プロジェクトは、製品横断的に適用されるデザインガイドラインという形でアウトプットされ、NECの「あるべき姿」に近づいたハードウェア、ソフトウェア製品が市場に展開されはじめています。

サーバーのフロントベゼルを開けた状態と閉めた状態が並んでいる写真。

デザインガイドの紙面イメージ。ドーナツ型グラフと表組が示されている。

ハードウェア外観のイメージ(左)ソフトウェア画面のイメージ(右)

デザインのアウトプット

ハードウェアのデザイン標準化ガイドラインの策定

ハードウェアの標準化プロジェクトの目標は、サーバー、ストレージ、ネットワークという、複数の機器の操作性の統一(ユーザビリティの向上)、NECのブランドアイデンティティの強化などです。
このプロジェクトは、NECのデザイン部門が、綿密な調査結果をもとに具体的な課題を示し、グローバルで戦う製品のあるべき姿の方向性を、事業部門を超えて共有した結果、統一指針につながったものです。
ユーザビリティ向上の目標を達成するためには、操作手順や機構を統一し、機能色もカラーユニバーサルデザインに適応して統一しました。この取り組みにより、保守員のスキルに依存しない、使い勝手や保守性の向上が実現できました。
ブランドアイデンティティの強化のためには、NECロゴのレイアウト、サイズや外観デザインを統一しました。この取り組みにより、NECブランドとしての信頼感を表現できました。
これらの結果は、NECグループで開発・製造されるハードウェア全商品を対象とした標準化の統一指針として、全社へガイドラインとして公開されました。現在、このガイドラインを反映したハードウェアの市場投入が開始されています。

サーバー前面の一部をクローズアップした写真。ガイドラインに従い、使用者の視線の動きを減らすためLEDの位置を変更した状態。ユーザビリティ向上の1例、LEDを中央~左にまとめることで視線の動きを減らして作業の容易性を高める

サーバーのフロントベゼルを開けた状態と閉めた状態が並んでいる写真。サーバーのフロントベゼルを開いた図(左)閉じた図(右)
・操作方法やデザインの統一によりアイデンティティ強化
・NECロゴ表記などフロントのデザインを統一し、アイデンティティ強化

ソフトウェアのデザイン標準化ガイドラインの策定

ソフトウェアの標準化プロジェクトの目標は、グローバル市場における利用者、業務スタイル、利用方法の多様化を考慮したうえで、事故を起こしにくく、少ないトレーニング時間で操作できるユーザーインターフェイスの提供です。
そのためには、画面表示や操作に一貫性をもたせ、ユーザビリティやデザインを配慮した画面のグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)が必須です。しかし、NECのITプラットフォーム製品には、多岐にわたるカテゴリのソフトウェアが多数あり、全ての画面UIをコントロールするのは容易ではありません。そこで、ソフトウェア品質部門とデザイン部門とが協力し、画面デザインやユーザビリティに配慮した画面UIの標準を策定し、様々な業務システム製品間のユーザー体験の統一を図りました。
「画面UI標準」は、画面UIの開発において準拠すべき内容(遵守すべき法令・規格・規程、設計原則など)が記載されたものです。各開発グループが、自力で一定レベルの画面UI標準に沿った開発を行うことのできるよう、デザインガイド、テンプレート、アイコンなどを補助ツールとして用意しました。さらに、人間中心設計に沿った画面UIの企画・開発を行うための開発手順を記載した「画面UI開発プロセスガイド」も用意しました。これらのガイド類は、事業部門の既存の品質標準に合わせる形で、開発グループに展開されています。

デザイン標準化ガイドラインが提供する書類のイメージ図。既存の品質標準からGUIに関する規程に進む流れを示す。GUIに関する規程は画像UI標準と画像UI開発プロセスガイドの2点の図で構成。さらに画像UI開発プロセスガイドから補助ツールであるデザインガイド、テンプレート、アイコンへ進む流れを示す。デザイン標準化ガイドラインが提供する書類

UI標準の紙面イメージで3枚の書類が示されている。

デザインガイドの紙面イメージ。ドーナツ型グラフと表組が示されている。

UI標準の紙面(左)と、デザインガイドの紙面(右)

デザインのプロセス

ハードウェアのデザイン標準化におけるプロセス

1. 現状調査・分析

競合他社のシリーズ分類と外観デザインの調査と、ユーザビリティ調査を行いました。次に、HCD専門家(人間中心設計)によるNECの現行製品について、保守作業員の一連の作業の観察調査やヒアリングなどを実施して、改善要素を抽出しました。これらの資料を関係者間で共有することにより、事業部門を超えて改善への必要性が認識されました。

ハードウェアを用いた実際の作業を2人の男性が録画し調査している写真。HCD専門家(人間中心設計)も自ら作業を体験して改善要素を抽出

2. 方針策定・要件定義

プロトタイプ制作にあたり、将来のユーザビリティの向上と、アイデンティティの構築を目指して、デザインマップを作成しました。これにより、競合製品とのポジショニングを確認しつつ、将来のNEC製品のあるべき位置を共有しました。

デザインマップのイメージ図。現在地から目指すべき場所へのポジショニングを示している。デザインマップを作成して、NEC製品のあるべき方向を検討する

3. プロトタイプ作成

実際の製品に近い外観のプロトタイプを作成し、要件が反映されているか、さらなる改善要素はないかなどを検討しました。社内展示会のプロトタイプが、各部門に共有されたことで、プロジェクトの推進を加速することができました。

4. ガイドライン作成

NECブランドの価値向上を目指した、NECマーク・名称表示方法や、人にやさしいユニバーサルデザインの向上を目指した、誤認しにくい指定フォントや点字表記などについて、基準を整備しました。

ソフトウェアのデザイン標準化におけるプロセス

1. ユーザー理解

データセンター向け運用管理製品を最初のモデルケースとして、

  • デザイナーが業務内容を理解するため、国内とインドのデータセンターを訪問し、作業現場を観察しました。
  • 海外のデータセンターに勤務する監視業務員のプロフィールを作成。彼らの一日の作業プロセスを共有しました。

インド現地のヒアリング写真。

インドの監視業務員のプロフィールイメージ図。

ユーザー理解のためインドでヒアリング実施

2. 画面UI仕様の検討

  • 作業分析から、製品群の代表的ステークホルダーをまとめ、担当者の他、さまざまな業務の特性に合わせた画面UI設計の指針を策定しました。
  • 業務フローをUX(ユーザー体験)ジャーニーにまとめました。
  • 海外営業部門から顧客ニーズについての情報を集め、分析を行いました。
  • ソフトウェア製品のアイコンや外観、ボタン配置などの操作性の違いを調査しました。
  • さらにアイコン、フォントなどの著作権チェックを実施しました。
  • アクセシビリティ(官公庁・米国リハビリテーション法508条対応など)対応を検討しました。

3. 画面UI標準の作成(統一指針)

  • 「あるべき姿」を描きつつ方向性を決定し、NECのソフトウェアデザインに関する「統一指針」を策定しました。
  • その「統一指針」をデザインガイド、テンプレート、アイコンなどへ展開しました。

ユーザー業務フロー洗い出し作業の模様を示す写真。

ワイヤーフレーム手書きのイメージ図。

ユーザーの業務フローの洗い出し(左)ワイヤーフレーム(右)

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