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全日本空輸株式会社様

全日本空輸株式会社様

オンプレミスの国内線システムとSaaSの国際線サービスの
統合運用を支えるハブ&スポーク型のデータ提供サービス基盤を構築

業種 運輸・サービス業
業務 その他業務
製品 ソフトウェア(その他),運用管理,ストレージ
ソリューション・サービス ビッグデータ,共通業務ソリューション(その他)

事例の概要

課題背景

  • 国内需要が縮小するなか、国際線業務を強化する必要があった
  • 外部サービス化に伴う社内システムとの密なデータ連携が求められていた
  • 国内線業務と国際線業務のシステム環境を一元的に管理する必要があった

成果

グローバルスタンダードのSaaSを導入し国際線業務を強化

国際線業務をグローバルスタンダードなサービスへ移行したことにより、法改正など環境変化への対応、スターアライアンスメンバーとの連携強化、ピーク時への柔軟な対応を実現

ハブ&スポーク型のデータ提供サービス基盤を構築し円滑な業務遂行を実現

「Oracle Exadata」と「Oracle SOA Suite」を導入し、外部サービスから受け取ったデータを変換して社内システムへ配布する仕組みを構築。高速かつ高精度なデータ連携を実現

国内線業務と国際線業務に関わるシステム環境を一元管理

NECの統合管理ソフトウェア「WebSAM MCOperations」を活用することで、オンプレミスの国内線システム向け共通基盤とSaaS型国際線サービス向け共通基盤が混在するシステム環境の一元管理が可能に

導入ソリューション

拡大するPJおよびシステム概要

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事例の詳細

導入前の背景や課題

国際線業務を強化するためにグローバルスタンダードな仕組みが必要

全日本空輸株式会社
業務プロセス改革室
ITサービス推進部
主席部員
中村 健治 氏

日本を代表する航空会社である全日本空輸(以下、ANA)様。人口減少で航空輸送需要が減少傾向にある国内市場に対し、海外から日本を訪れるインバウンド需要が急増するなか、同社では、国際線業務の強化が重要な経営課題となっていました。国際線業務を強化するには、コードシェアやマイルで提携する国際航空連合「スターアライアンス」メンバー各社との密なデータ連携がとれる基盤が必要です。

「25年前に構築した旧国際線システムは、自社運用だったので法改正や規制緩和などに合わせて都度改修が必要で運用コストが増大していました。課題を解決するには、グローバルスタンダードなSaaS型の旅客システム『Amadeus Altéa』を導入し、環境変化への対応を外部化するとともにITコストを固定費から変動費に転換する必要がありました。また旧システムは、アセンブラで書かれていたこともあり、要員確保が難しい上に、コマンドベースのため業務訓練にも時間を要していました」とANA業務プロセス改革室 ITサービス推進部 主席部員の中村健治氏は、導入前の課題を説明します。

「システムリソースの増強に時間とコストがかかるので、急激なトランザクションの伸びに柔軟な対応ができませんでした」とANAシステムズ ITソリューション部 次期共通基盤開発プロジェクト プロジェクトリーダーの斉藤一政氏もシステム面の課題を振り返ります。

選択のポイント

ハブ&スポーク型のデータ提供サービス基盤を構築し社内と外部のデータを活用

ANAシステムズ株式会社
ITソリューション部
次期共通基盤開発プロジェクト
プロジェクトリーダー
斉藤 一政 氏

国際線ホストを「Amadeus Altéa」へ移行する一方で、関連システムは既存システムを活かし、両者のデータをシームレスに利用できるシステム環境を構築することが、今回のプロジェクトの方針でした。この環境を実現する上で要となるのが、「Amadeus Altéa」から受け取ったデータを既存の各システムへ渡すデータ提供サービス基盤の構築でした。

「ハブ&スポーク型でデータを受け渡す方針を決めたのですが、1トランザクションごとに200テーブルもの書き込みがあり、データベースがボトルネックになる懸念がありました。検討の結果、垂直統合型で大量データの集配信を高スループットで処理できる『Oracle Exadata』を採用することで課題を解決しました」と斉藤氏は、データベース選択のポイントを話します。

肝心のデータ提供サービス基盤には「Oracle SOA Suite」を採用し、「Amadeus Altéa」との接続実績のある「Oracle B2B」を組み合わせました。さらに、NECの統合管理ソフト「WebSAM MCOperations」で、国内線と国際線の両業務に関わるシステムを一元管理できる環境を整えました。

「今回NECにシステム構築を依頼した理由は、以前から共通基盤の構築に携わり、社会インフラとしての航空業で求められる高い要求品質・保守運用の重要性を熟知していること、そして信頼できる運用実績を残していたことです。『WebSAM MCOperations』は、障害箇所が一目瞭然でわかる操作性に優れたツールだと評価しています」と中村氏は話します。

「WebSAM」では、オラクル社と共同開発したコネクタを使用することにより、「Oracle Exadata」と「WebSAM Application Navigator」とのシームレスな連携を実現しています。これにより、「WebSAM MCOperations」のコンソール画面から障害箇所をダイレクトに導くことができます。

導入後の成果

新システム稼働により国際線予約が12%増加

SaaSと社内システムとをリアルタイムに連携させ、データ変換を随時実行する複雑な仕組みを、24時間365日稼働が求められるミッションクリティカルなシステムとして実現するため、上流設計段階から実機環境を構築。綿密なフィジビリティ検証や全体アーキテクチャ検討を行い、全体設計の妥当性を確認しながらプロジェクトを進めていきました。

「データ連携の問題が発生したり、想定したパフォーマンスが出なかったり、テスト段階ではさまざまなトラブルが発生しましたが、NECのエンジニアは米国Oracleの開発担当とも連携しながら迅速な対応をしてくれました」と斉藤氏はNECの対応力を評価します。

「新システムの導入以降、国際線の予約が12%も増加する効果が見られました。データログを解析したところ、新規顧客による予約の純増ということが判明しました。おそらくレスポンスの向上が予約増という効果につながったのだと思います。また、実際の運用では、グローバルスタンダードの基盤が整ったことで、法改正に伴う運用負荷が減ったことや、ピーク需要に合わせて柔軟なリソース配置が可能になったこと、24時間365日ノンストップで運用できていること、ITコストを変動費化できたことなどがメリットとして挙げられます。さらに、コマンドベースからGUIベースのシステムに変わり、エンジニアのトレーニング時間をほぼ半減できたことも効果のひとつといえますね」と中村氏は新システム構築により得られた効果を述べます。

ANA様では今後、構築したシステム基盤を活かし、リアルタイムにさまざまなデータを取り込みテロや災害などイレギュラーな事態に対応するリスク対策や、フルサービスキャリアに見合う価値を提供する新たなサービス提供に取り組んでいく考えです。

拡大する製品構成

NEC担当者の声

流通・サービス業システム開発本部
プロジェクトマネージャー
森下 健一

大規模なプロジェクトを円滑に進めるため、とにかく早めのリスクヘッジを心がけました。特に、今回はデータ提供サービス基盤がボトルネックになる可能性があったので、『Oracle Exadata』を導入することでデータベースの性能リスクを軽減しました。また、NECとして導入実績の無い「Oracle B2B」については、NECの製品担当、日本オラクルだけでなく、米国Oracleにも協力いただき、障害ポイントがどこにあるのか、どういうシーケンスで動いているのか、どこで処理が中断されるとデータがロストするのかなど製品の中身をホワイトボックス化し、障害ポイント毎にデータがロストしないか/正しく復旧可能か、性能のボトルネックポイントはないかなどをPJ初期段階に検証することで構築時のリスクを軽減しました。さらに、運用段階のリスクヘッジをするため、プロジェクトのスタート段階から運用設計を開始し、システム側と密に連携することで高品質な運用の設計を行いました。早め早めにリスクヘッジを行ったことが、この大規模プロジェクトを期限内に完了できたポイントだと思います。

流通・サービス業システム開発本部
プロジェクトマネージャー
青木 洋児

私は、全体アーキテクトチームの一員として、Webサービスやファイル転送などで外部とデータ連携を行うアプリケーションの設計を担当しました。外部とのデータ連携を行うにあたって、内部的には多数のコンポーネントが関わってくるのですが、各コンポーネントがそれぞれ与えられた役割を実装し、さらに全体として求められる機能要件や性能・可用性が満たせている必要があります。開発時には、これらのデータ連携インタフェースのパターン分類を行ったうえで、それぞれ関連するコンポーネントを横串で確認し検証を行うことで求められる品質を担保していきました。24時間365日稼働させなければならないクリティカルなシステムを支えるアーキテクチャなので大変でしたが、やりがいのある仕事でした。

お客様プロフィール

全日本空輸株式会社

所在地 東京都港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター

全日本空輸株式会社様

社員数 12,859名(2016年3月31日現在)
概要 「世界のリーディングエアライングループ」を目指す日本を代表する航空会社の一社。国内線乗客数は日本最大、国際線はアジア諸国とヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国に運航。航空会社連合「スターアライアンス」のメンバー。
URL http://www.ana.co.jp/

この事例の製品・ソリューション

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(2016年11月7日)

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