サイト内の現在位置

AI搭載の次世代RPAセミナー

セミナーレポート〜経理業務の自動化〜
セミナー風景

売上入力や納品書作成など、バックオフィスのさまざまな定型業務をロボットに実行させるRPA(Robotic Process Automation※1)の導入が進んでいます。その一方で、「複雑な業務や人間の判断が必要な業務に対応できない」「データのめまぐるしい変化にロボットの修正が追いつかない」など、RPA適用後にさまざまな壁に直面する企業が増えてきました。

この壁を打ち破る機能を持つと期待されているのが、「自動的に学び続けるAI(人工知能)」を搭載した次世代RPAです。次世代RPAは従来のRPAとどう違い、なぜ今必要とされるのでしょうか。次世代RPAの一つ、業務自動化プラットフォーム「WorkFusion※2」について解説した『AI搭載の次世代RPAセミナー』をレポートします。

  • ※1
    PC操作などで行っている定型的な業務をソフトウェアロボットに代行させ、データ入力や集計などを自動化するツール
  • ※2
    米国WorkFusion社が開発した業務自動化を実現するためのオールインワン・プラットフォーム。正式名称は「WorkFusion Smart Process Automation」

なぜ知的作業にRPAを適用する必要があるのか

まずNECグループ各社のバックオフィス機能を集約するNECマネジメントパートナー株式会社におけるRPA導入を牽引した米増豊(NEC AIプラットフォーム事業部)は、次世代RPAの活用を提起します。

「NECマネジメントパートナーでは、業務効率化のため、RPAを導入し、大きな成果を上げています。一方で、従来型RPAでは単純な定型作業を行うことしかできず、どうしても効果は局所的になってしまいます。今、自ら状況を判断して動くAIを搭載したRPAが登場しはじめていますが、こうした次世代RPAを活用することで、自動化の対象を広げ、劇的に効果をあげることができると考えています」

さらに今後RPAは、第1世代の「RPA 1.0」から、第2世代「RPA 2.0」へと進化していくと述べ、人とロボットが調和しながら業務プロセス全体を効率化できるようになるほか、従来扱えなかった非定型データも自動処理できるようになり、業務の進め方が大きく変わる可能性があると説明しました。

「簡単に申しますと、今私たちが使っているRPAは、人の“手作業”を担うものですが、今後は“頭脳労働”(コグニティブ・オートメーション)を担うものに変わっていくということです。これにより、人の判断の代替を含め、自動化できる業務の範囲が大幅に広がると私たちは考えています」

NEC AIプラットフォーム事業部 部長 米増 豊
NEC
AIプラットフォーム事業部
部長 米増 豊
進化の可能性を説明した図zoom拡大して表示する
今後予測されるRPAの進化イメージ

多くの企業がRPA適用後に感じる“壁”がある

まずは、従来型RPAが抱える課題点の考察から。
現在、多くの企業でRPAが導入され、経理や財務などバックオフィス部門の定型業務の一部をロボットで自動化する試みが進められています。導入後半年ほどは、自動化のメリットを実感することも多く、期待が高まります。ところがしばらくすると、「複雑な業務や人間の知見・判断が必要な業務に適応できない」「OCR(文字認識)機能がない」「自動化の達成状況を分析できない」といった機能不足を感じる場面が増えると藤田朋生(NEC AIプラットフォーム事業部)はいいます。

NEC AIプラットフォーム事業部 シニアエキスパート 藤田 朋生
NEC
AIプラットフォーム事業部
シニアエキスパート 藤田 朋生
直面する課題と問題を説明する図zoom拡大して表示する
従来型RPAを導入する際に感じる“壁”

こうした壁を乗り越えるにはどうすればよいのでしょう。一つの方法は、「今入れているRPAを拡張していくこと」だと藤田は述べます。例えば、帳簿(画像)などの読み込みにはOCR製品を活用する、AIで非定型データの処理を学習させるなど、他のツールや機能を追加連携することでRPAを高度化することができるといいます。

ただし、ここで問題になるのが、ツールや機能を追加連携するには膨大な手間やコストがかかること。さらに追加したツールが将来バージョンアップした際に、他ツールとうまく連携しないことも想定されます。

こうした課題への対処があらかじめ組み込まれているのが、業務自動化プラットフォームの「WorkFusion」であり、「RPA導入後に感じる壁を乗り越えるための有力な選択肢になる」と藤田は強調します。

壁を乗り越えるためのアプローチを説明する図zoom拡大して表示する
壁を乗り越えるための2つのアプローチ

業務自動化を実現するオールインワン・プラットフォーム

では「WorkFusion」とは具体的にどのような製品なのでしょう。藤田はその主な特長として、以下の3つをあげます。

3つの特長

3つの特長を説明した図zoom拡大して表示する
「WorkFusion」の3つの特長

1. オールインワン・プラットフォーム

一つ目の特長が、「オールインワン・プラットフォーム」であることです。RPA、AI、OCR、BPM(Business Process Management)、Analytics(分析)といった業務自動化に必要なツールや機能が同じプラットフォーム上で提供されるため、ツールや機能をつなぎ合わせる必要がありません。

同一プラットフォーム上で一連のワークフローを継ぎ目なく行えることは利用者に大きな利便性をもたらします。例えば、経理担当者が請求書を処理するときには、請求書のPDFをOCRに読み込ませ、そのデータから必要な情報をAIに抜き出させた後、人手によるチェックを経て、RPAにSAPなどの基幹システムに登録させるといった形で、自動処理できる範囲を増やせます。これにより作業時間を大幅に短縮できるのです。

2. BPM

二つ目は、「BPM」のフローの中に「人」の処理が組み込まれていること。具体的には、機械と人手による処理が同じプラットフォーム上に組み込まれていることです。通常AIに作業を学習させるときには、学習フェーズと運用フェーズが分かれます。ところが人とAIが同じプラットフォーム上で作業する「WorkFusion」では、2つのフェーズを継ぎ目なくつなぐことが可能。人が作業する様子(運用フェーズ)を、300回、400回とAIに観察させる(学習フェーズ)ことで、自動的にAIの自動処理へと置き換えていけるのです。

3. AI

三つ目が、「自ら業務を学習して処理を行う(コグニティブ・オートメーション)AI」を搭載していること。一般的なAI搭載型OCRでレイアウトの違う帳票を扱うときには、それぞれのレイアウトごとにどの部分をどう抜き出すのかを定義づけする必要があります。ところが、「WorkFusion」の場合は、二つ目の特長でお伝えしたように、人間が作業する様子をAIが観察しながら学習するため、定義づけが不要です。利用者は、「AIに何かを学ばせている」ことをとくに意識することなくAIの処理を高度化できるのです。

分析と改善

「もう一つ、業務自動化を進めていくときにメリットとなるのが、分析ツールが用意されていることです」と藤田は解説を続けます。

一般的にRPAを導入した際には、その担当者は、RPA適応前と後でどれくらい効果が出たのかを経営層や上長などから聞かれるものです。「WorkFusion」では分析ツール(管理者向けダッシュボード)を内包しているため、そういった場合もすぐに対応できます。

「例えば、業務ごとにどれくらい自動化が進んでいるのか、AIの正答率はどれくらいか、処理時間はどのくらいかなど、自動化の効果を測定することができます。あるいは、ロボットがどのくらい稼働しているのか、人がどのくらい作業をこなせているのかなど、さまざまな分析を行え、業務改善をどんどん進められます。こうしたツールを搭載していることも、従来型RPA導入後に感じる“壁”を乗り越えるための、大きな後押しになると考えています」(藤田)

分析ツールを説明した図zoom拡大して表示する
「WorkFusion」に搭載された分析ツール

「WorkFusion」は海外ではすでに多数の実績があり、銀行や保険業界の大手を中心にさまざまな業界の企業が、人の判断を含めた業務を自動化することで、大きな成果をあげています。

「こうした海外のユースケースを含め、現在NECマネジメントパートナーで進めている『WorkFusion』導入のプロセスで得た気づきや成果を皆さまに還元していきながら、一つでも多くのユースケースを生み出していきたい」と述べ、藤田はプレゼンテーションを締めくくりました。

NEC AIプラットフォーム事業部 マネ-ジャー 可知 久美子
NEC
AIプラットフォーム事業部
マネ-ジャー 可知 久美子

セミナー後半は、NEC AIプラットフォーム事業部 可知久美子による「最新国内事例 コンプライアンス対応用確証チェック事例ご紹介」として実際に「WorkFusion」を導入した企業における業務自動化実現のポイントやどのような成果をあげているのかを詳しく解説しました。

続いてワークフュージョンジャパン株式会社の守屋賢一氏による「海外事例ご紹介と【次世代RPA】Workfusionデモンストレーション」では、海外企業における導入事例のご紹介とデモが行われ、聴講者は次世代RPAへの理解を深めようと熱心に聞き入っていました。

ワークフュージョンジャパン株式会社 守屋 賢一氏
ワークフュージョンジャパン株式会社
守屋 賢一氏
デモの様子
デモの様子

WorkFusionの導入事例

NECマネジメントパートナー株式会社における「WorkFusion」導入事例、および海外の導入事例はこちらからご覧いただけます。

※導入事例を見るには会員登録が必要です。