4.1 AMTのプロビジョニング

AMTを用いてリモートPCの電源制御を行う場合は、リモートPCにてAMTのプロビジョニング(事前設定)を行う必要があります。

ここではAMTのプロビジョニング例を示します。
ただし、プロビジョニング方法は、PCの機種、AMTのバージョン、設定ツールのバージョンなどによって異なります。
そのため、ここに記載の例の通りに設定しても正常に動作しない場合があります。
その場合は、各PCのマニュアル、インテル社から公開されている情報などを参照して正しく設定を行ってください。

AMTのプロビジョニング方法には、インテル社が提供しているツールを使用する方法と、拡張BIOS(MEBx)を直接操作して設定する方法の2通りがあります。
ここではインテル社が提供する、Intel AMT SCS(Setup and Configuration Software)およびUSBメモリを用いた設定方法について説明します。
拡張BIOSを直接操作する方法につきましては、各PCのマニュアルを参照してください。

Intel AMT SCSについて

Inter AMT SCSを用意してください。
このソフトウェアはAMTに対してプロビジョニングを行うためのツールです。
このツールは、ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに展開すれば、インストールなどは行わずに実行することが可能です。

ダウンロードは以下のURLから行うことが可能です。
https://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?agr=Y&DwnldID=20921

USBメモリを使用してプロビジョニングを行う方法

Intel AMT SCSはVer6.0以降からUSBメモリを使用したプロビジョニングをサポートしています。
ここではUSBメモリを使用したプロビジョニング手順について説明します。

(1) ダウンロードして展開したフォルダ配下のIntel AMT SCSフォルダ内のACU_Wizardに移動してください。
フォルダ内のACUWizard.exeを右クリックし、管理者で実行を選択し実行してください。
この時、変更を許可するかどうかを聞かれますが、「はい」を選択してください。

(2) 「Intel AMT Configuration Utility」ダイアログが表示されたら、「Configure/Unconfigure this System」(現在のシステムを対象とした構成)をクリックしてください。

※注意1
(2)で、管理者実行していない場合は以下の図のようなメッセージが表示されます。
「OK」を押して現在表示されているダイアログを閉じて、ACUWizard.exeを管理者で実行し直してください。

※注意2
下記の画面のようなメッセージが表示されたら、お使いのマシンにIntel AMTのドライバがインストールされていません。
そのため、SCSを用いてのプロビジョニングを行えません。
vPro搭載のマシンかどうか確かめた上で使用しているPCのメーカに問い合わせを行い、ドライバをインストールしてください。

(3) 「Configuration Options」画面が開かれるので、一番上の「Configure via a USB key」を選択し、画面下部の「Next」ボタンを押してください。

※備考
画面右下の「System Info…」をクリックすると、以下のような画面が表示され、現在お使いのマシンのIntel AMTの構成状態/バージョン情報/UUID/リモートコントロールのサポート状態が確認できます。

(4) 「Configuration via USB key」画面が開かれたら、「New password(mandatory)」にIntel AMTに設定するパスワードを入力してください。
この時、入力するパスワードは以下の制約を守らなければなりません。
入力したパスワードは「Confirm password」で再度入力してください。

※備考
ネットワークの設定を行いたい場合は「Display advanced settings」をチェックすると、ネットワークの設定が行えるようになります。

(5) 「Power Settings」では、Intel AMTによる制御を行う電源状態を設定します。
Always On (S0-S5) … システムが電源に接続されている状態であれば、Intel AMTによる制御が可能です。こちらを選択してください。
Host is On(S0) … オペレーティングシステムが動作している状態であれば、Intel AMTによる制御が可能です。

(6) 「Network Settings」ではHostname/Domain nameの設定を行うことができます。
デフォルトの設定では、DHCPによって自動的にIPアドレスを割り振る設定になっています。
設定されたIPアドレスを確認するためには、構成完了後にWebUI(http://localhost:16992/)にアクセスするなどしなければなりません。
手動でIP/Subnet mask/Gateway/Primary DNS/Secondary DNSを設定する場合は、「DHCP Enable」のチェックを外し、各項目に値を設定してください。
値を入力したら画面下部の「Next」ボタンを押してください。

(7) 「Create Configuration USB Key」画面が開かれたら、USB Keyを格納するUSBメモリを選択し、「Next」ボタンを押してください。

(8) 「Next」ボタンを押すと、以下の画面が表示されます。
USBドライブに格納している情報は全て削除されるので注意してください。
処理を続けるには、「Yes」ボタンを押してください。

(9) 「USB Key」の作成が完了すると、「USB Key Ready」画面が表示されます。
「Finish」ボタンを押してUSB Keyの作成を完了してください。

(10) 作成した「USB Key」のみをシステムに接続し、システムを再起動してください。
再起動時に以下のメッセージがスクリーンに表示されます。


 Found USB Key for provisioning
 Continue with Auto Provisioning (Y/N)


“Y”キーをタイプし、<Enter>を押してください。
AMTの設定が行われ、次のメッセージがスクリーンに表示されます。


 Configuration settings for the USB file were successfully applied
 Press any key to continue with system boot..


USBメモリをシステムから取り除き、何かキーを押してください。
システムが再起動します。

以上で、USBメモリを使用したプロビジョニングは完了です。

Windows上でプロビジョニングを行う方法(初回)

Intel AMT SCSはVer7.0以降からWindows上でのプロビジョニングのサポートが開始されました。
ここではWindows上でのプロビジョニング手順について説明します。

(1) ダウンロードして展開したフォルダ配下のIntel AMT SCSフォルダ内のACU_Wizardに移動してください。
フォルダ内ACUWizard.exeを右クリックし、管理者で実行を選択し実行してください。
この時、変更を許可するかどうかを聞かれますが、「はい」を選択してください。

(2) 「Intel AMT Configuration Utility」ダイアログが表示されたら、「Configure/Unconfigure this System」(現在のシステムを対象とした構成)をクリックしてください。

※注意1
(2)で、管理者実行していない場合は以下の図のようなメッセージが表示されます。
「OK」を押して現在表示されているダイアログを閉じて、ACUWizard.exeを管理者で実行し直してください。

※注意2
下記の画面のようなメッセージが表示されたら、お使いのマシンにIntel AMTのドライバがインストールされていません。
そのため、SCSを用いてのプロビジョニングを行えません。
vPro搭載のマシンかどうか確かめた上で使用しているPCのメーカに問い合わせを行い、ドライバをインストールしてください。

(3) 「Configuration Options」画面が開かれるので一番上の「Configure via Windows」(Windowsでの構成)を選択し、画面下部の「Next」ボタンを押してください。

※備考
画面右下の「System Info…」をクリックすると、以下のような画面が表示され、現在お使いのマシンのIntel AMTの構成状態/バージョン情報/UUID/リモートコントロールのサポート状態が確認できます。

(4) 「Configuration via USB key」画面が開かれたら、「New password(mandatory)」にIntel AMTに設定するパスワードを入力してください。
この時、入力するパスワードは以下の制約を守らなければなりません。

※備考
ネットワークの設定を行いたい場合は画面左下の「Override default setting」にチェックをすると「Network Setting」がアクティブになり、ネットワークの設定が行えるようになります。

(5) 「Network Settings」画面ではFQDN(完全修飾ドメイン名)/IPアドレス/DNSの3つの項目について設定を行うことができます。
初期設定では以下の画面のような設定となっています。
基本設定のままではDHCPから自動的にIPアドレスが割り振られ、設定されたIPアドレスを確認するためには構成完了後にWebUI(http://localhost:16992/)にアクセスするなどしなければなりません。
IPアドレスを自由に設定することもできますが、使用しているマシンのIPアドレスの設定をそのままAMTのIPアドレスとして設定することもできます。
IPアドレスを自由に設定したい場合は「Use the following settings」を選択し、IPアドレスとサブネットマスクを入力してください。
使用中のマシンの設定をそのまま反映させたい場合は「Use the same IP as the host(from static IP only)」を選択してください。

※注意
「Use the same IP as the host(from static IP only)」を選択するとき、IPv4/IPv6のどちらも固定IPを設定している必要があります。
どちらか一方のみに固定IPを設定している状態では、構成時にエラーとなります。
エラー回避の方法として、固定IPを設定していないものを「無効」にしてください。

(6) 「Configuration via Windows」画面での設定が終わったら「Next」を押して、次の「Profile Encryption」(プロファイル暗号化)画面へと移動してください。
この画面では構成情報を保存するXMLファイルの暗号化に使用するパスワードを設定してください。
パスワードの制約は前述のIntel AMTに設定するパスワードのものと同じです。

(7) 入力項目を全て埋めたら、画面右下の「Configure」がアクティブになるので押してください。
プロビジョニングが始まります。
下図のような画面が表示されれば、正常にプロビジョニングが完了しています。
「Finish」を押し、画面を終了してください。

構成中に下図のようなエラーメッセージが表示された場合には、PCのIPアドレスの設定を見直してから、構成を再度行ってください。


Windows上でプロビジョニングを行う方法(二回目以降)

Intel AMT SCSはVer7.0以降からWindows上でのプロビジョニングのサポートが開始されました。
ここではWindows上でのプロビジョニング手順(二回目以降)について説明します。

(1) 「ACU_Wizard.exe」を右クリックで選択し、管理者権限で実行を行ってください。

(2) 「Intel AMT Configuration Utility」ダイアログが表示されますので、「Configure/Unconfigure this System」(現在のシステムを対象とした構成)をクリックしてください。

(3) 「Configure via Windows」を選択し、「Next」を押下してください。
以下のような画面が表示されます。

前回の構成設定を引き継いだ構成を行う場合には、前回の構成時にXMLの暗号化のために設定したパスワードを入力してください。
前回の設定を引き継がず、最初から構成設定を行う場合は、「Overwrite」(上書き)を選択してください。


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