SigmaSystemCenter 2.1 アップデートモジュール (SSC0201-0014.zip) パッチ名: SSC0201-0014 パッチ概要: SigmaSystemCenter 2.1にて機能強化、複数の問題改善を行なうモジュール リリース日: 2010/04/28 ファイル名: SSC0201-0014.zip 対象製品: SigmaSystemCenter 2.1, VirtualPCCenter 2.1, VirtualPCCenter 2.2, VirtualPCCenter 3.0 対象コンポーネントバージョン 注 1) : SigmaSystemCenter Version: 2.1-12667, SystemProvisioning 5.1.0046 必須パッチ:SSC0201-0012-update3 注2) リブートの必要性: なし 注1) コンポーネントバージョンの確認方法 SigmaSystemCenter Webコンソールの一番下に表示されます。 注2) 2.1-12667より前のバージョンをご使用の場合は、 本アップデートモジュール(SSC0201-0014)を適用する必要はありません。 SSC0201-0015-update3を適用してください。 本アップデートモジュールは、以下の機能強化、および問題修正をします。 1. SystemProvisioningの修正内容 (1) SigmaSystemCenter 2.1 update 3にアップグレードしたテンプレートで仮想マシン の作成ができない問題の修正 (#8131) 現象: SigmaSystemCenter 2.1 update 3へのアップグレード後に、SigmaSystemCenter 2.1 update 2以前の環境で作成したFull Clone用のテンプレートを使用して仮想 マシンの作成を実行すると、以下のメッセージを出力して異常終了となります。 「入力パラメータが不正です。(パラメータ名: イメージ情報)」 詳細説明: SigmaSystemCenter 2.1 update 3へのアップグレード処理に不備があり、 SigmaSystemCenterの構成情報に記録されているFull Clone用のテンプレート情報が 不正な状態となります。 処置内容: 「収集」処理により、不正な状態となったFull Clone用のテンプレート情報を補正 するように対応しました。 本パッチを適用後、PVMサービスを起動することにより自動的に「収集」処理が実行 され、上記の不正なFull Clone用のテンプレート情報が補正されます。 (2) SigmaSystemCenter 2.1 update 2以前の環境で作成したテンプレートを使用して 仮想マシンの作成やリソース割り当てを行うとソフトウェア配信に失敗する問題へ の回避策の追加 (#8181) 現象: SigmaSystemCenter 2.1 update 3へのアップグレード後に、SigmaSystemCenter 2.1 update 2以前の環境で作成したテンプレートを使用して仮想マシンの作成や リソース割り当てを実行すると、ソフトウェアの配信に失敗する場合があります。 詳細説明: SigmaSystemCenter 2.1 update 3において、クライアントサービス for DPMの機能 強化対応に伴い、仮想マシンの作成やリソース割り当ての際のリブート処理を削除 しました。しかし、SigmaSystemCenter 2.1 update 2以前の環境で作成されたFull Clone用のテンプレートをそのまま利用して仮想マシンの作成やリソース割り当てを 実行すると、以下の条件をすべて満たす場合、Full Clone用のテンプレートに含ま れるクライアントサービス for DPMのバージョンが古いことから、稼動時に配布 するソフトウェアの配信に失敗します。 ・グループプロパティ設定、モデルプロパティ設定、ホスト設定のいずれかに稼動 時に配布するソフトウェアが設定されている ・グループのプロパティ設定の [OS設定] タブ にある [OS種別] プルダウン ボックスがWindows Server、Windows Server for IPF、Windows Client のいずれ かとなっている ・ホスト設定の [ネットワーク] タブにあるNICに固定IPの設定が1つ以上ある 処置内容: 上記の条件に合致する場合に、個性反映処理の後にリブート処理を行うか否かを 以下のレジストリ値によって、判断するよう対応しました。 本パッチを適用後、以下のレジストリ値が作成されます。 このレジストリ値を "2" (個性反映処理後にリブートする) に変更することで、 SigmaSystemCenter 2.1 update 2以前の環境で作成したテンプレートを使用する ことができます。 《レジストリ》 キー名 :HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\PVM\ActionSequence 値の名前 :CheckReboot 型 :REG_DWORD 値のデータ:1 (※) ※値の内容 1:個性反映処理後にリブートしない 2:個性反映処理後にリブートする 上記以外 (レジストリ値なしも含む):個性反映処理後にリブートしない レジストリの変更を行わずに本現象を回避するには、以下の方法があります。 Full Clone用のテンプレートのクライアントサービス for DPMのバージョンを最新 にしてから仮想マシンの作成を行う方法です。 1. PVMサービス (PVMService) を停止します。 2. vSphere Clientを起動して、vCenter Serverに接続します。 3. 対象となるテンプレートを選択して仮想マシンに変換します。 [表示] - [インベントリ] - [仮想マシンおよびテンプレート] で表示を切り 替え、該当のテンプレートを選択して [仮想マシンへの変換] を実行してくだ さい。 4. テンプレートから変換した仮想マシンを起動します。 5. 起動した仮想マシンにコンソール画面で、ログインして [クライアント サービス for DPM] を最新バージョンにアップデート (インストール) し ます。 アップデート (インストール) 方法については、同梱のInstall.txtを参照して ください。 6. [クライアントサービス for DPM] のアップデート (インストール) が完了しま したら仮想マシンをシャットダウンします。 7. シャットダウンが完了しましたら、仮想マシンをテンプレートに変更します。 該当の仮想マシンを選択して [テンプレートに変換] を実行してください。 8. PVMサービス (PVMService) を起動します。 (3) Differential Clone用のテンプレートから作成した仮想マシンが表示されない問題 の修正 (#8189) 現象: SigmaSystemCenter 2.1 update 2からSigmaSystemCenter 2.1 update 3へ コンバートしたDifferential Clone用のテンプレートを使用して仮想マシンを 作成し、テンプレートを参照している仮想マシンを確認しようとすると、仮想 マシンが表示されません。 詳細説明: SigmaSystemCenter 2.1 update 3へアップグレードする際のデータベース コンバート処理で、Differential Clone用のテンプレートに設定する情報に不足が あったため、該当仮想マシンを選択する条件を満たすことができず、テンプレート を参照している仮想マシンが表示されませんでした。 処置内容: Differential Clone用のテンプレートと参照仮想マシンとの関連を示す情報を補完 するように対応しました。 本パッチを適用後、テンプレートを参照している仮想マシンが表示されます。 (4) Out-of-Band (OOB) Management機能におけるレジストリの初期値見直し (#8197) SigmaSystemCenter 2.1 u3 において、Out-of-Band Management機能における タイムアウトのレジストリの初期値を見直しました。 《レジストリ》 キー名 :HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\PVM\Provider\Pim 値の名前 :ClearSELTimeout 値のデータ:300 値の名前 :PowerCycleTimeout 型 :REG_DWORD 値のデータ:360 値の名前 :PowerOffTimeout 型 :REG_DWORD 値のデータ:180 値の名前 :PowerOnTimeout 型 :REG_DWORD 値のデータ:180 (5) 仮想マシンのソフトウェア配布履歴に不正な情報が表示される問題の修正 (#8207) 現象: SigmaSystemCenter 1.3以前の運用時にFull Clone用のテンプレートから作成した 仮想マシンを、SigmaSystemCenter 2.1 update 3にアップグレードした後、仮想 マシンのソフトウェア配布履歴を表示すると、「イメージ名」が空白、「世代」と 「配信日時」が "-" の情報が表示されます。 詳細説明: SigmaSystemCenter 2.1 update 3へアップグレードする際、運用に使用しない情報 を参照したことで、 本来は表示されない配布履歴に、不正な情報が表示されていま した。 処置内容: 運用に使用しない情報と、不正な配布履歴を削除するように対応しました。 本パッチを適用後、不正な配布履歴は表示されません。 (6) SSC0201-0012-update3のアップデートモジュールを適用すると初期値に変更される レジストリの問題の回避策 (#8169) 現象1: SigmaSystemCenter 2.1 update 2を新規インストールした環境において、DPMへ仮想 マシンを登録する場合、DPMへ登録するグループ名は、"グループ名/モデル名" で 作成されます。 この状態からSSC0201-0012-update3のアップデートモジュールを適用すると、DPMへ 仮想マシンを登録する際のグループ名が "グループ名" のみに変更されます。 詳細説明: DPMへの仮想マシン登録時にDPMへ登録するグループ名は、レジストリ値によって 判断しています。 SigmaSystemCenter 2.1 update 2からSSC0201-0012-update3のアップデート モジュールを適用した場合、その値が無条件で上書きされるため、"グループ名" のみの設定となります。 対処方法: 下記のレジストリの値を変更することで、DPMへマシンを登録する際のグループ名を 変更することができます。 《レジストリ》 キー名 :HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\PVM\DPMProvider 値の名前 :UseModelNameOnCreateDpmGroup 型 :REG_DWORD 値のデータ:1 ※値の内容 1 :"グループ名/モデル名" で作成します。 上記以外:"グループ名" のみで作成します。 現象2: SSC0201-0012-update3のアップデートモジュールを適用すると、値のデータが 初期値に変更されるレジストリがあります。 対処方法: SSC0201-0012-update3のアップデートモジュールを適用する前に、レジストリの値 のデータを変更していた場合は、手動で再修正を行なってください。 SSC0201-0012-update3のアップデートモジュールの適用によって、値のデータが 初期値に変更されるレジストリについては、同梱のRegList.txtの「初期値に変更 されるレジストリ一覧」を参照してください。 2. SystemProvisioningの機能強化内容 (1) 設定、表示改善 対応概要: ・グループプロパティ設定の [OS設定] タブにあるドメインアカウント名の文字数 制限を32文字から255文字に変更しました (#8027) (2) マシン管理強化 対応概要: ・マシンアカウント処理において、センサー情報取得が失敗した時の エラーメッセージを改善しました。(#8150) (3) 新規リソース割り当て改善 対応概要: ・Full Clone用のテンプレートで、複数同時に新規リソース割り当てを実行した際 の割り当ての実行時間を改善しました。(#8183) (4) 再構成 (Reconstruct) 強化 対応概要: ・仮想ディスクを持たないVMware、およびXenの仮想マシンに対して、 再構成 (Reconstruct) ができるようになりました。(#8177) =============================================================================== インストール手順およびリリースモジュール一覧 =============================================================================== 本ソフトウェアの解凍・インストール手順、インストールに関するその他の情報 および、リリースモジュール一覧については、Install.txtを参照してください。 また、SigmaSystemCenterのコンポーネントをクラスタ環境にて構築している場合は、 Clustering.txt (クラスタ環境へのインストール手順) を参照してください。 【.zipファイルを解凍するにあたっての注意事項】 本ソフトウェアのzipファイルを解凍する前に、下記の手順に従って、ZoneID情報の 確認、削除を行ってください。 ZoneID情報を付与したまま、zipファイルの解凍、およびインストールを行った場合、 適用後のモジュールが正常に動作しません。 Windows Vista、Windows XP Service Pack 2以降、またはWindows Server 2003 Service Pack 1以降のInternet Explorerで、[イントラネット] 以外に設定した ゾーンのサイトからダウンロードしたファイルに "ZoneID" と呼ばれる情報が付与 されるようになりました。 zipファイルにZoneIDが付与されている場合、展開したファイルにもZoneID情報が 引き継がれ、実行時にセキュリティの警告が表示され、サービス、およびプロセスが 起動しないことがあります。 (1) ポリシー設定 (ゾーン情報を削除する方法を非表示にする) の確認と変更 1) [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行(R)] を選択します。 2) "gpedit.msc" と入力し、[OK] をクリックします。 3)「グループ ポリシー オブジェクト エディタ」画面が表示されます。 [ユーザーの構成] − [管理者テンプレート] − [Windowsコンポーネント] − [添付ファイル マネージャ] を選択します。 4) 「ゾーン情報を削除する方法を非表示にする」の状態を確認してください。 "有効" になっている場合は、「ゾーン情報を削除する方法を非表示にするの プロパティ」画面で "無効" をクリックし、[OK] をクリックします。 "無効" もしくは "未構成" になっている場合は、変更は不要です。 (2) zipファイルのZoneID情報の削除 1) zipファイルのプロパティ画面を開き、[全般] タブを選択します。 2) 以下の表示がある場合、[ブロックの解除(K)] をクリックし、[OK] をクリック します。 セキュリティ: このファイルは他のコンピュータから取得したものです。 このコンピュータを保護するため、このファイルへのアクセス はブロックされる可能性があります。 (3) ポリシー設定 (ゾーン情報を削除する方法を非表示にする) の変更 (1) でポリシー設定 (ゾーン情報を削除する方法を非表示にする)を "有効" から "無効" に変更した場合は、同様の手順で "有効" に戻してください。 -------------------------------------------------------------------------------- 【ソフトウェアのご使用条件】 日本電気株式会社(以下「弊社」といいます。)は、本使用条件とともにご提供するソ フトウェア・プログラム(以下「許諾プログラム」といいます。)を日本国内で使用する 権利を、下記条項に基づきお客様に許諾し、お客様も下記条項にご同意いただくものと します。お客様が期待される効果を得るための許諾プログラムの選択、許諾プログラム の導入、使用および使用効果につきましては、お客様の責任とさせていただきます。 1.期間 (1)本使用条件は、お客様が本ソフトウェア製品をお受け取りになった日に発効します。 (2)お客様は、1ヶ月以上前に、弊社宛て書面により通知することにより、いつにても 本使用条件により許諾される許諾プログラムの使用権を終了させることができます。 (3)弊社は、お客様が本使用条件のいずれかの条項に違反されたときは、いつにても許 諾プログラムの使用権を終了させることができるものとします。 (4)許諾プログラムの使用権は、本使用条件の規定に基づき終了するまで有効に存続し ます。 (5)許諾プログラムの使用権が終了した場合には、本使用条件に基づくお客様のその他 の権利も同時に終了するものとします。お客様は、許諾プログラムの使用権の終了 後直ちに、許諾プログラムおよびそのすべての複製物、ならびに許諾プログラムと ともに提供されたマニュアル等の関連資料を破棄するものとします。 2.使用権 (1)お客様は、SigmaSystemCenter を使用している場合にのみ、許諾プログラムを使用 することができます。 (2)お客様は、前項に定める条件に従い日本国内においてのみ、許諾プログラムを使用 することができます。 3.許諾プログラムの複製、改変および結合 (1)お客様は、滅失、毀損等に備える目的でのみ許諾プログラムを1部複製することが できます。ただし、許諾プログラムを固定メモリに組み込んだときにはこの限りで はありません。この場合、お客様は、許諾プログラムの記憶媒体を滅失、毀損に備 える目的でのみ保管することができます。 (2)お客様は、許諾プログラムのすべての複製物に、許諾プログラムに付されている著 作権表示およびその他の権利表示を付すものとします。 (3)お客様は、本使用条件で明示されている場合を除き、許諾プログラムの使用、複製、 改変、結合、書籍雑誌やネットワークへの転載またはその他の処分を行うことは できません。 (4)お客様は、いかなる場合であっても許諾プログラムとともに提供されたマニュアル 等の関連資料を複製、書籍雑誌やネットワークへ転載することはできません。 (5)本使用条件は、許諾プログラムに関する無体財産権をお客様に移転するものではあ りません。 4.許諾プログラムの移転等 (1)お客様は、下記の全ての条件を満たした場合に限り、本使用条件に基づくお客様の 権利を譲渡することができます。 (イ)お客様が本使用条件、許諾プログラムおよびそのすべての複製物、ならびに許諾 プログラムとともに提供されたマニュアル等の関連資料を譲渡し、これらを一切 保持しないこと。 (ロ)譲受人が本使用条件に同意していること。 (2)お客様は、本使用条件で明示されている場合を除き、許諾プログラムまたはその使 用権の第三者に対する再使用許諾、譲渡、移転またはその他の処分をすることはで きません。 5.逆コンパイル等 お客様は、許諾プログラムをリバース・エンジニア、逆コンパイルまたは逆アセンブ ルすることはできません。 6.保証の期限 (1)弊社は、許諾プログラムに関していかなる保証も行いません。許諾プログラムに関 し発生する問題はお客様の責任および費用負担をもって処理されるものとします。 (2)前項の規定にかかわらず、弊社が許諾プログラムの誤り(バグ)を修正したときは、 弊社は、自己の裁量により、かかる誤りを修正したプログラムもしくは修正のため のプログラム(以下、これらのプログラムを「修正プログラム」といいます。)また は、かかる修正に関する情報を弊社が定める方法により提供することがあります。 お客様に提供された修正プログラムは許諾プログラムとみなします。 7.責任の制限 弊社は、いかなる場合も、お客様の逸失利益、特別な事情から生じた損害(損害発生に つき弊社が予見し、または予見し得た場合を含みます。)および第三者からお客様に対 してなされた損害賠償請求に基づく損害について一切責任をおいません。 8.その他 (1)お客様は、いかなる方法によっても許諾プログラムおよびその複製物、ならびに許 諾プログラムとともに提供されたマニュアル等の関連資料を日本国から輸出しては なりません。 (2)本使用条件にかかわる紛争は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所として解決 するものとします。 -------------------------------------------------------------------------------- 【商標および著作権】 本ソフトウェアの著作権は日本電気株式会社が有しています。 *その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。 -------------------------------------------------------------------------------- Copyright NEC Corporation 2010