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JDK 1.5.0 update11 (Windows:x86) の不具合による WebOTX への影響について (2007年5月21日時点)

1. 概要

JDK 1.5.0 update11 (Windows:x86) をインストールした環境に、WebOTX のインストールを実行すると、次のメッセージが出力され、WebOTX のインストールが失敗します。

「ネットワークロケーション1 へアクセスできません。」

また、WebOTX Standard/Enterprise Edition を既にインストールした状態で、JDK 1.5.0 update11 (Windows:x86) をインストールすると、Javaで作成されたアプリケーションの起動に失敗します。
本事象はシステムトレースに出力されるメッセージから確認できます。

  • ログファイル:
    <WebOTXインストールディレクトリ>¥domains¥<ドメイン名>¥logs¥tpsystem¥<アプリケーショングループ名>¥<プロセスグループ名>¥save¥<プロセスグループ名>_sys.<停止時刻>.<プロセスID>.log
  • メッセージ:
    Error: load library error. (jvm.dll) : errno=126, msg=The specified module could not be found.

2. 原因

JDK 1.5.0 update 11 のインストールで設定される、次のレジストリ情報が不正に設定されるためです。

¥¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥JavaSoft¥Java Development Kit¥1.5¥JavaHome
¥¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥JavaSoft¥Java Development Kit¥1.5.0.11¥JavaHome

通常、上記レジストリ情報には、「ローカルフォルダ情報(<ドライブ>:¥フォルダ名)」が登録されるべきですが、JDK 1.5.0 update 11をインストールすると、上記のレジストリ情報に不正な情報 "1" が登録されてしまいます。

そのために、Windowsインストーラ、及びWebOTXのアプリケーション起動処理で、ローカルフォルダでない場所(ネットワークを経由した場所)が指定されたと自動的に判断し、実際に登録された情報 "1" をネットワーク上に探しにいきます。そのような場所は存在しないため、上記メッセージが出力されてしまいます。

3. 問題のある製品名

本現象は、JDK 1.5.0 をサポートしている WebOTX Ver6.1 以降の Windows(x86)全製品に影響します。主な製品を列挙します。

  • WebOTX Web Edition Ver6.1~ 6.5
  • WebOTX Standard-J Edition Ver6.1~ 6.5
  • WebOTX Standrad Edition Ver6.2~ 6.5
  • WebOTX Enterprise Edition Ver6.2~ 6.5
  • WebOTX 運用環境 Ver6.2 ~ 6.5
  • WebOTX 開発環境 Ver6.2 ~ 6.5
  • WebOTX Enterprise Service Bus Ver6.4~ 6.5
  • WebOTX クラスタ環境 Ver6.2 ~ 6.5
  • WebOTX UDDI Registry Ver3.1~ 3.5

4. 対処方法

上述の JDK 1.5.0 update 11 のレジストリ情報に、JDK 1.5.0 update 11 のインストール先フォルダを設定してください。

5. 参照情報

本件、Sun Mycrosystems社のバグパレードサイトにて情報が展開されています。そちらもご参照ください。

6. 更新履歴