WebOTX Enterprise Service Bus - V8.3機能強化ポイント

WebOTX Enterprise Service Bus V8.3における主な機能強化ポイントは以下の通りです。なお、「Application Server」については別ページで公開しています。

経路制御の強化によりシステム連携の可用性を向上

高度な経路制御により、負荷分散と連携先の切り替えが容易になります。

連携しているシステムの一部で障害が発生した場合は、障害が発生した経路を部分的に閉塞し速やかに代替システムに切り替えます。その結果サービスを継続でき、可用性が向上します。

また、負荷分散により従来ロードバランサを使用することで対応していた複数サービスへのメッセージ配信がWebOTX ESBのみで実現できます。

サービスの追加は動的に行なうことができますが、新たに追加した経路の処理メッセージ数を段階的に増加させる機能(スロースタート)で、起動直後の高負荷を回避して安全に新たなサービスを追加できます。

複数のバスから構成された経路の運用負担を低減

分散ESB機能により、複数のESBによる柔軟な経路選択が1つのESBと変わらない運用操作で実現できるようになります。

複数のESBからなる大規模分散システムの場合、従来は全てのESBは独立していたため個別に接続設定する必要があり、運用操作が煩雑になっていました。

V8.3では複数のESBを仮想的に1つのESBとして統合管理することができます。

これにより、下図の例の場合では異なるバックエンドのシステムを連携する場合の構築期間が従来比で1/3に短縮し、なおかつ運用操作のミスを低減することができます。

複数のESBを仮想的に1つのESBとして統合管理