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WebOTXイイトコ!!特集
アプリケーションのマイグレーションを超簡易化!
今回は、WebOTXのマイグレーション機能についてご紹介します。
マイグレーションと言うとメインフレームからオープンシステムへのマイグレーションを思い浮かべる人が多いと思いますが、本記事では、特定のアプリケーションサーバ上で動作しているアプリケーションを、他のアプリケーションサーバ上に移行する作業を対象にします。
WebOTXは、以下のマイグレーションを簡易化する機能を提供しています。
- 旧バージョンのWebOTXから新バージョンのWebOTXへのマイグレーション
- TomcatからWebOTXへのマイグレーション
1は、ハードウェア・OS・JDKなどのライフサイクルに合わせて必要が生じます。例えば、JDKを最新化するタイミングでそのJDKに対応するWebOTXに移行するケースなどが該当します。
2は、OSSのアプリケーションサーバに不安・不満がある場合に必要が生じます。例えば、トラブル時の対応を自前で行う保守要員を確保しておくより、商用アプリケーションサーバの製品サポートの方が安心かつコストも安いと判断した場合などに行われます。
ところで、いざ移行を検討しても、旧環境のアプリケーションがそのまま動作するのか、また、アプリケーションサーバの差異にどのように対応したらよいのか、などが気がかりで検討が進まないケースが多いのも事実です。
マイグレーションの難しさ
アプリケーションサーバに精通していれば、移行時に必要となる作業の要点は想像できるかもしれません。移行元の設定値を移行先に反映、アプリケーション中で移行元アプリケーションサーバに依存しているコードを修正、などが思い浮かびます。確かにその通りですが、実際にこれらの作業を漏れなく行うには、移行元と移行先のアプリケーションサーバに精通する必要があります。
「Tomcatに設定していたこのパラメータは、移行先の商用アプリケーションサーバにはどのように設定したらよいのだろう? そもそも同等のパラメータがあるのだろうか?」 途方もない作業になりそうですね。
マイグレーションアシスタントを使った移行手順
WebOTXが提供する機能、マイグレーションアシスタントを使ったマイグレーションの流れは以下の通りです。なお、説明では、移行元をTomcatと仮定しています。
- 移行の準備
WebOTX Developerをインストールします。WebOTX DeveloperはEclipseをもとにした統合開発環境で、V9.4からマイグレーションアシスタント機能を搭載しました。 - 移行元の設定
情報の採取 マイグレーションアシスタントの情報採取スクリプトを使用して、移行元であるTomcat環境の設定情報を採取します。 - 移行元の設定情報の変換
マイグレーションアシスタントを使い、採取した移行元の設定情報を変換します。移行元であるTomcat環境の設定情報が移行先となるWebOTX環境の設定情報に変換されます。 - 変換結果の確認・修正
3で変換されたほとんどの情報はそのまま使えますが、移行先の環境に応じて手動で設定を変更することもできます。 - 移行するアプリケーションの準備
移行するアプリケーションは 配備可能なファイル と プロジェクト の2つ形式で指定できます。マイグレーションアシスタントを使い、移行されるアプリケーションに非互換コードが存在するかどうかを検証します。 - 移行先の環境構築
移行先となるWebOTX Application Serverをインストールします。 - 設定情報の移行先への反映
マイグレーションアシスタントを使い、4で生成した移行元の設定情報をWebOTX Application Serverに反映します。
このように、WebOTXのマイグレーションアシスタントを活用することで、Tomcatからの移行やバージョンアップ作業を自動化し、移行コストを大幅削減できます。
提供製品・バージョン
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WebOTX Application Server V9.4~
キーワード
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アプリケーションサーバ
- Tomcat
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WebOTX
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Java
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Webアプリケーション