3. Webコンソールの準備【IX-R2530】

注意

設定モードをWebコンソールに設定し、かつHTTPで装置にアクセスする場合、通信が暗号化されないため、盗聴などのセキュリティ上のリスクが生じます。
HTTPSでのアクセスを推奨します。

注意

設定モードをWebコンソールに設定した場合、TCPの80番ポートおよび443番ポートが開放されるため、DoS攻撃などのセキュリティ上のリスクが生じます。

3.1. 本装置の準備

3.1.1. 設置およびケーブルなどの準備

『取扱説明書』の「準備と設置」の章を参照し、本装置の設置およびケーブル接続など準備してください。

3.1.2. LAN側ポートの接続

本装置のLAN側ポートとパソコンのLANポートを、LANケーブルを使って接続します。
LAN側ポートは、以下のポートを使用します。

  • IX-R2530 : GE2

注意

Cat(カテゴリ)5以上のストレート結線またはクロス結線のUTPまたはSTPケーブルを使用してください。

メモ

本装置は、オートネゴシエーションで動作時にストレート結線/クロス結線を自動認識します。

3.1.3. WAN側ポートの接続

必要に応じて、本装置のWAN側ポート(GE0)とプロバイダーから提供された機器(モデム/ONU)などを接続します。
WAN側ポートは、以下のポートを使用します。

  • IX-R2530 : GE0

../_images/preparation_ix-r_cli_wan_port_ix-r2530.png

注意

Cat5以上のストレート結線またはクロス結線のUTPまたはSTPケーブルを使用してください。

3.1.4. ZTPスイッチOFF

コマンドライン、またはWebコンソールから初期設定を行う場合は、ZTPスイッチをOFFにして起動モードを通常モードにします。

../_images/preparation_ix-r_cli_ztp_off_ix-r2530.png

注意

工場出荷時の初期状態ではZTPスイッチはONになっています。

注意

ZTPスイッチの操作は、先の細い棒状のもの(電気を通さない材質のもの)を使用してください。

3.2. パソコンの準備

3.2.1. ターミナルソフトの準備

本製品を操作するローカルコンソール端末(パソコンなど)として、VT-100準拠のターミナルソフトを準備します。
ターミナルソフトは以下のように設定してください。

項目

設定

通信速度

9600bps

データ長

8bit

パリティ

なし

ストップビット

1bit

フロー制御

なし

3.2.2. ネットワークの設定

  1. パソコンの画面下にあるWindowsの[スタート]メニューをクリックし、メニューの[設定]をクリックします。

../_images/preparation_setting_pc1.png

  1. [ネットワークとインターネット]をクリックします。

../_images/preparation_internet_pc1.png

  1. [ネットワークの詳細設定]をクリックします。

../_images/preparation_internet_detail_pc1.png

  1. [ネットワークアダプター]の[イーサネット]をクリックし、[編集]を選択します。

../_images/preparation_ethernet_pc1.png

  1. [インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)]を選択します。

  2. [プロパティ(R)]をクリックします。

../_images/preparation_tcp_ipv4_pc1.png

  1. [全般]タブをクリックします。

  2. [IPアドレスを自動的に取得する(O)] のラジオボタンをチェックします。

  3. [DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する(B)]のラジオボタンをチェックします。

  4. [OK]をクリックして、[インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)のプロパティ]画面を閉じます。

../_images/preparation_address_pc1.png

  1. [閉じる]をクリックして、[イーサネットのプロパティ]の画面を閉じます。

../_images/preparation_ethernet_close_pc1.png

3.2.3. Webブラウザの設定

メモ

Webブラウザの種類およびバージョンにより、画面の表示内容が異なります。

  1. パソコンで、Webブラウザを起動します。
    下記は、Microsoft Edgeでの表示例です。

  2. Webブラウザのメニュー[…]をクリックし、[設定]をクリックします。

../_images/preparation_setting_edge1.png

  1. 設定メニューの[システムとパフォーマンス]をクリックし、[システム]をクリックします。

../_images/preparation_setting_system1.png

  1. [プロキシセットアップを開く]をクリックします。

../_images/preparation_system_edge1.png

  1. [手動プロキシ セットアップ]の[セットアップ]をクリックしてください。

../_images/preparation_proxy_pc1.png

  1. [プロキシ サーバーを使う]を[オフ]にする、または[ローカル(イントラネット)のアドレスにはプロキシサーバーを使わない]にチェックして、[保存]をクリックしてください。

../_images/preparation_proxy_server_pc1.png

注意

本装置はCookieを使用しています。
[すべてのCookieをブロック]または[高]にすると、本装置で使用するCookieがブロックされ設定できません。

3.3. 本装置の電源スイッチON

正しく接続したことを確認し、装置背面の電源スイッチ[－]をONにします。
起動後、前面のPOWERランプ(PWR表示)が緑色に点灯していることを確認します。
../_images/preparation_ix-r_cli_power_on_ix-r2530.png

メモ

起動には約2分かかります。

3.4. 設定モード「Webコンソール」に切り替え

ローカルコンソールから、Webコンソールを使用できるように設定モード「Webコンソール」に切り替えます。

メモ

IX-R2520では工場出荷時の初期状態から設定モード「Webコンソール」となっているため、本設定は不要です。

  1. 設定モード「Webコンソール」に切り替えます。

Router(init)# default-console web
% You must restart the router for this configuration to take effect.
Router(init)#

  1. 装置を再起動します。

Router(init)# reload
Notice: The router will be RESTARTED.
Are you sure you want to restart the router? (Yes or [No]): yes

3.5. Webコンソールのトップページ

  1. Webブラウザのアドレスバーに半角英数字で「https://192.168.1.254/」と入力し、[Enter]キーを押します。

../_images/preparation_ix-r_cli_address_edge.png

メモ

Webブラウザのアドレスバーに半角英数字で「http://192.168.1.254/」と入力し、[Enter]キーを押しても動作します。
ただし、HTTPでは通信が暗号化されずセキュリティ強度が低いため、HTTPSでのご利用を推奨します。
  1. 警告メッセージ画面が表示されます。
    [詳細設定]をクリックします。
../_images/preparation_ix-r_cli_warning_messages_edge.png

メモ

警告メッセージ画面が表示されない場合はログインをクリックしてください。

  1. [192.168.1.254 に進む (安全ではありません)]をクリックします。

../_images/preparation_ix-r_cli_permission_edge.png

  1. Webコンソールのトップページが表示されることを確認します。

../_images/preparation_menu_beforelogin1.png

  1. トップページのメニューエリアから[ログイン]をクリックします。

../_images/preparation_menu_login1.png
  1. ユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されます。
    何も入力せず、そのまま[サインイン]ボタンをクリックします。
../_images/preparation_ix-r_cli_user_input.png
  1. パスワードの設定画面が表示されますので、各項目を設定し、[反映]ボタンをクリックします。
    パスワードの設定は、「パスワードの設定」をご参照ください。

注意

パスワード : adminは設定できません。

注意

パスワードは第三者に推測されにくい文字列を入力してください。

メモ

パスワードの入力文字は表示されません。
●●●のように伏せ文字で表示されます。

メモ

パスワードは、詳細設定から変更できます。

  1. 「管理者パスワードを変更しました」のメッセージを確認し、[トップページ]をクリックします。

../_images/preparation_ix-r_web_user_admin_write_memory1.png
  1. ユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されます。
    [ユーザー名]と[パスワード]を入力し、[サインイン]ボタンをクリックします。
../_images/preparation_ix-r_cli_user_id.png

  1. Webコンソールのトップページが表示されることを確認します。

../_images/preparation_top1.png

メモ

強制ログインが表示された場合、[強制ログイン実行]をクリックしてください。

3.6. トップページを開けないとき

以下の点を確認し、対処してください。

  1. パソコンと本装置が正しく接続されているか確認してください。
    本装置のLAN側ポートは、以下のポートを使用します。

  • IX-R2530 : GE2

  1. パソコンのコマンドプロンプトから本装置のLAN側ポートにPingを実施し、通信できるか確認してください。
    通信できない場合、ローカルエリア接続を[無効]にしたあと再度[有効]にして、IPアドレスの解放/再取得を行ってください。

  2. 「Webブラウザの設定」にしたがって、パソコンのWebブラウザ設定が正しいか確認してください。

  3. 「設定モード「Webコンソール」に切り替え」にしたがって、Webコンソールを使用するための設定が正しく設定されているか確認してください。