4. 初期設定方法
4.1. コマンドラインによる初期設定
4.1.1. 設置およびケーブルなどの準備
「準備と設置」を参照し、本装置の設置およびケーブル接続など準備してください。
4.1.2. ZTPスイッチOFF
コマンドラインまたはWebコンソールから初期設定する場合は、ZTPスイッチをOFFにして起動モードを通常モードにします。
![]()
注意
工場出荷時の初期状態ではZTPスイッチはONになっています。
注意
ZTPスイッチの操作は、先の細い棒状のもの(電気を通さない材質のもの)を使用してください。
4.1.3. 電源スイッチON
正しく接続したことを確認し、装置背面の電源スイッチをONにします。
本製品の起動時には、自己診断(POST)が動作します。
診断結果が正常(POWERランプが緑点灯)になることを確認します。
異常を検出しPOWERランプが赤点灯した場合は、本製品をお買い求めの販売店または担当のサービスセンターにご連絡ください。
![]()
メモ
起動には約2分かかります。
4.1.4. 起動完了確認
起動完了後、ログイン入力を求めるメッセージ「Router login:」が表示されていることを確認します。
NEC Diagnostic Software Copyright (c) NEC Corporation 2023-2024. All rights reserved. DIAG-INFO: Starting System POST(Power On Self Test) DRAM TEST 1: Pass DRAM TEST 2: Pass PLD TEST: Pass RTC TEST: Pass 2.5 VOLTAGE STATUS: Pass 3.3 VOLTAGE STATUS: Pass 5.0 VOLTAGE STATUS: Pass TEMPERATURE STATUS: Pass GE0 TEST: Pass GE1 TEST: Pass GE2(SW-HUB)1-8 TEST: Pass USB TEST: Pass SoC: LS1023AE Rev1.1 (0x87920811) (省略) Starting kernel ... Machine model: IX-R2520 earlycon: uart8250 at MMIO 0x00000000021c0500 (options '') printk: bootconsole [uart8250] enabled ............................................................................................................ NEC IX-R Series IX-R2520 Software, Version 1.2.6, RELEASE SOFTWARE Router login:メモ
「Router login:」が表示されていない場合は Enterキーを数回押下してください。
4.1.5. 初回ログイン
初回ログイン時に使用するユーザー名 : admin、パスワード : adminを入力します。
Router login: admin Password: admin NEC IX-R Series IX-R2520 Software, Version 1.2.6, RELEASE SOFTWARE Compiled Wed 06 Mar 2024 01:49:55 PM JST Copyright (c) NEC Corporation 2023-2024. All rights reserved. Router(init)#メモ
初回ログイン後は、初期ユーザー登録モード「Router(init)#」となります。
4.1.6. 設定モード切り替え
必要に応じて設定モードを切り替えます。
設定モード切り替えコマンド(default-console)実行後、装置再起動、再ログインが必要です。
詳しくは、「設定モードについて」をご参照ください。
Router(init)# default-console command-line % You must restart the router for this configuration to take effect. Router(init)# reload Notice: The router will be RESTARTED. Are you sure you want to restart the router? (Yes or [No]): yes (省略) Router login: admin Password: admin NEC IX-R Series IX-R2520 Software, Version 1.2.6, RELEASE SOFTWARE Compiled Wed 06 Mar 2024 01:49:55 PM JST Copyright (c) NEC Corporation 2023-2024. All rights reserved. Router(init)#
4.1.7. ログインユーザー設定
任意のユーザーアカウントをアドミニストレーター権限で登録します。
以下の設定例では、ユーザー名 :
test-user、パスワード :test-pass、アドミニストレーター権限で設定しています。正常にユーザーアカウントが登録されると、初回ログイン時に使用するユーザー名 : admin、パスワード : adminではログインできなくなります。
Router(init)# username test-user password plain test-pass administrator # Password strength estimation: score 1(poor). # User 'test-user' has been added.注意
ユーザー名 : admin、パスワード : adminでは設定できません。
注意
最初に登録するユーザーアカウントはアドミニストレーター権限である必要があります。
Router(init)# username test-user password plain test-pass monitor % First entry must be a administrator.注意
パスワードは、第三者に推測されにくい文字列を設定してください。
メモ
secretを指定して暗号化された文字列でパスワードを設定した場合、正しい暗号化文字列を入力しないとユーザー名は設定されません。
この場合、初回ログイン時に使用するユーザー名 : admin、パスワード : adminが有効のままとなります。
メモ
パスワード設定した際、設定したパスワードの強度が評価され、その結果が表示されます。
スコア : 4 (非常に強い)
スコア : 3 (強い)
スコア : 2 (普通)
スコア : 1 (弱い)
スコア : 0 (非常に弱い)
4.1.8. 再ログイン
exitコマンドでログアウトし、「ログインユーザー設定」で設定したユーザー名、パスワードでログインします。
Router(init)# exit NEC IX-R Series IX-R2520 Software, Version 1.2.6, RELEASE SOFTWARE Router login: test-user Password: test-pass Last login: Tue Jul 25 10:12:05 JST 2023 on ttyS0 NEC IX-R Series IX-R2520 Software, Version 1.2.6, RELEASE SOFTWARE Compiled Wed 06 Mar 2024 01:49:55 PM JST Copyright (c) NEC Corporation 2023-2024. All rights reserved. Router#メモ
ログイン後は、EXECモード「Router#」となります。
メモ
実際の画面では、入力したパスワードは画面上に表示されません。
4.2. Webコンソールによる初期設定
「Webコンソールマニュアル」に沿って、Webコンソールの準備を行ってください。
4.3. ZTP機能による初期設定
「NetMeisterのユーザーアカウント登録とグループ登録」~「コンフィグと登録待ち装置を関連付け」は、主にSE様、CE様、販売店様などのネットワーク設計をご担当される方が、事前に準備できる作業手順を説明しています。
「設置およびケーブルなどの準備」以降は、主に現地で設置される方の作業手順を説明しています。
4.3.1. 事前準備
4.3.1.1. NetMeisterのユーザーアカウント登録とグループ登録
ZTP機能を利用するには、NetMeisterのユーザーアカウント登録が必要です。
NetMeisterのユーザーアカウントをお持ちでない場合は、以下のURLにアクセスしてユーザーアカウントと管理対象グループの登録を行ってください。
https://www.nw-meister.jp/service/
ユーザーアカウント登録には、メールアドレス、氏名、会社名、電話番号の登録が必要です。
4.3.1.2. コンフィグ準備
本製品に書き込むコンフィグを、インターネットに接続可能なパソコンに準備します。
コンフィグファイルはテキスト形式で作成し、ZIP形式で圧縮します。
注意
コンフィグファイルは暗号化しないでください。
4.3.1.3. NetMeisterにコンフィグを登録
NetMeisterから操作します。
ダッシュボード画面右上の[閲覧]/[編集]をクリックし、「編集モード」に切り替えます。
ダッシュボード画面の左側メニューから[設定]を選択し、ゼロタッチプロビジョニングの[確認/変更]をクリックします。
「コンフィグ」タブをクリックします。
[追加]をクリックして「コンフィグ追加」画面を開きます。
[ファイルの選択]をクリックしてNetMeisterに登録するコンフィグファイルを選択し、[追加]をクリックします。
![]()
メモ
「NetMeisterに装置情報を登録」を先に実施しても問題ありません。
4.3.1.4. NetMeisterに装置情報を登録
NetMeisterに接続する本製品の装置情報(機種名、シリアル番号、GE0ポートのMACアドレス)を登録します。
装置情報は、スマートフォンなどを利用して2次元バーコードから登録する方法とNetMeisterの管理画面から登録する方法があります。
<2次元バーコードからの登録>
本製品の梱包箱、または装置底面に表示されているNetMeister装置登録用2次元バーコードを読み込みます。
読み込んだURLにアクセスします。
NetMeisterの認証画面が表示されますので、NetMeisterのユーザーアカウント情報を入力し、次の画面で管理対象グループを選択し、[次へ]をクリックします。
登録内容を確認し、問題がなければ[登録]をクリックします。
<NetMeisterの管理画面からの登録>
ダッシュボード画面右上の[閲覧]/[編集」をクリックし、「編集モード」に切り替えます。
ダッシュボード画面の左側メニューから[設定]を選択し、ゼロタッチプロビジョニングの[確認/変更]をクリックします。
「登録待ち装置」タブをクリックします。
[追加]または[一括追加]をクリックして「登録待ち装置追加」画面を開きます。
登録する本製品の装置情報を入力し、[追加]をクリックします。
登録に必要な情報は以下の通りです。
シリアル番号(製造番号)
MACアドレス
登録する本製品のGE0ポートのMACアドレスを設定します。
シリーズ
IX-Rシリーズを選択します。
機種名
登録する本製品の機種名を選択します。
コメント
省略できます。
![]()
メモ
本製品のシリアル番号(製造番号)、MACアドレスは、装置底面のラベルから確認することができます。
4.3.1.5. コンフィグと登録待ち装置を関連付け
「NetMeisterにコンフィグを登録」で登録したコンフィグと、「NetMeisterに装置情報を登録」の登録待ち装置を関連付けます。
ダッシュボード画面右上の[閲覧]/[編集]をクリックし、「編集モード」に切り替えます。
ダッシュボード画面の左側メニューから[設定]を選択し、ゼロタッチプロビジョニングの[確認/変更]をクリックします。
「プロビジョニング」タブをクリックします。
[追加][一括追加]をクリックして「プロビジョニング設定追加」画面を開きます。
「プロビジョニング設定追加」画面で以下の項目を入力し、[追加]をクリックします。
タイトル
任意のプロビジョニング設定名を設定します。
シリーズ
IX-Rシリーズを選択します。
機種名
関連付けする装置の機種名を選択します。
コンフィグ情報
装置に適用するコンフィグファイルを選択します。
装置情報
上記で選択したコンフィグを適用する装置を選択します。
ステータス
[無効]はコンフィグをダウンロードしないときに選択します。
[有効]はコンフィグをダウンロードするときに選択します。
「初回DL期限」は、ステータスを[有効]に設定してから装置が初めてコンフィグをダウンロードするまでの期限を設定する項目です。5分/30分/1時間/6時間/1日/3日/7日のいずれかを設定できます。
[初回コンフィグダウンロード後、無効にする]は、初回のコンフィグダウンロードが成功した後、コンフィグダウンロードは行われません。
[初回コンフィグダウンロードに成功した装置は、初回DL期限後もダウンロード可能とする]は、初回コンフィグダウンロードが成功した後、装置再起動するたびにコンフィグダウンロードします。
![]()
メモ
ZTP機能の動作は以下のパターンがあり、パターン毎に必要な設定が異なります。
初回のみコンフィグダウンロードし、その後はZTP機能を無効とするパターン
NetMeister上のゼロタッチプロビジョニング設定で[初回コンフィグダウンロード後、無効にする]を選択、かつ登録コンフィグに"nm provisioning disable"設定を入れます。
"nm provisioning disable"設定は、ZTP機能を無効化します。
"nm provisioning disable"設定がなくても、"nm provisioning enable"設定がない限りZTPスイッチをOFFにしてから装置起動することでZTP機能を無効化できます。
ZTP登録コンフィグを変更および本装置を再起動するたびにコンフィグダウンロードさせ、かつ本装置にコンフィグを保存するパターン
NetMeister上のゼロタッチプロビジョニング設定で[初回コンフィグダウンロードに成功した装置は、初回DL期限後もダウンロード可能とする]を選択、かつ登録コンフィグに"nm provisioning enable"設定を入れます。
"nm provisioning enable"設定は、ZTP機能を有効化します。
"nm provisioning enable"設定がなくても、"nm provisioning disable"設定がない限りZTPスイッチONのままでZTP機能を有効化できます。
ZTP登録コンフィグを変更および本装置を再起動するたびにコンフィグダウンロードさせ、かつ本装置にコンフィグを保存しないパターン
NetMeister上のゼロタッチプロビジョニング設定で[初回コンフィグダウンロードに成功した装置は、初回DL期限後もダウンロード可能とする]を選択、かつ登録コンフィグに"nm provisioning enable no-saveconfig"設定を入れます。
"nm provisioning enable no-saveconfig"設定は、ZTP機能でダウンロードしたコンフィグを本装置のスタートアップコンフィグに保存しない動作となります。
4.3.2. 現地作業
4.3.2.1. 設置およびケーブルなどの準備
「準備と設置」を参照して、設置およびケーブルなどの準備を行ってください。
4.3.2.2. GE0ポートにLANケーブルを接続
ZTP機能では、GE0ポートを使用してNetMeisterと通信します。
IPv6 NGN閉域網、またはIPv4インターネットに接続できる状態になるようLANケーブルをGE0ポートに接続してください。
4.3.2.3. ZTP機能の有効化
本製品側でZTP機能を有効にします。
装置前面にあるZTPスイッチをONにした状態で本製品を起動することでZTP機能を有効にすることができます。
![]()
注意
工場出荷時の初期状態ではZTPスイッチはONになっています。
注意
ZTPスイッチの操作は、先の細い棒状のもの(電気を通さない材質のもの)を使用してください。
メモ
ZTPスイッチがOFFのときも、事前にZTP機能有効化設定している場合は、有効になります。
メモ
IPv4インターネットへPPPoE接続または固定IPアドレスのIP接続で行う場合、事前に以下の設定を行うことでZTP動作できます。
ルーティング
PPPプロファイル (PPPoE接続の場合)
WAN側インタフェース (GE0)
IPv6 NGN閉域網またはIPv4 DHCP環境の場合には、事前設定は不要です。
4.3.2.4. 電源ケーブル(電源プラグ)の接続
本製品の電源スイッチがOFFになっていることを確認し、電源ケーブルの電源プラグをACコンセントに緩みがないように確実に差し込みます。
詳しくは、「電源プラグの接続」をご参照ください。
4.3.2.5. 電源スイッチON
正しく接続したことを確認し、装置背面の電源スイッチをONにします。
本製品の起動後、自動でNetMeisterに接続しNetMeisterに登録されたコンフィグをダウンロード、適用します。
4.3.2.6. 正常終了確認
ZTP動作が正常に終了したことを確認します。
NetMeister上のゼロタッチプロビジョニング設定で[初回コンフィグダウンロード後、無効にする]を選択した場合は、登録コンフィグ内に"nm provisioning disable"設定があるため最終的にZTPランプが消灯します。
NetMeister上のゼロタッチプロビジョニング設定で[初回コンフィグダウンロードに成功した装置は、初回DL期限後もダウンロード可能とする]を選択した場合は、最終的にZTPランプが点灯します。
![]()
4.4. USBメモリによる初期設定
IX-R2520/IX-R2530/IX-R2610は、コンフィグが未設定の初期状態で、コンフィグまたはソフトウェアまたはその両方を保存したUSBメモリを差して装置起動すると、自動的にUSBメモリ内のコンフィグの書き込み、またはソフトウェアの更新またはその両方を行うことができます。
メモ
設定モードが「Webコンソール」の場合も、コンフィグが未設定の初期状態であれば利用可能です。
4.4.1. コンフィグ準備
装置に書き込むコンフィグを以下のファイル名でUSBメモリに保存します。
ファイルを配置するディレクトリおよびファイル名は固定で以下になります。
スタートアップコンフィグへの書き込み
/startup-config.cfg
または
/RESTORE/
装置シリアル番号/startup-config.cfgデフォルトコンフィグへの書き込み
/default-config.cfg
または
/RESTORE/
装置シリアル番号/default-config.cfgメモ
「/
コンフィグ.cfg」と「/RESTORE/装置シリアル番号/コンフィグ.cfg」のどちらにもファイルを配置した場合、「/RESTORE/装置シリアル番号/コンフィグ.cfg」のコンフィグが優先されます。メモ
本製品のシリアル番号(製造番号)は、装置底面のラベルから確認することができます。
4.4.2. ソフトウェア準備
更新用ソフトウェアを以下のファイル名でUSBメモリに保存します。
ファイルを配置するディレクトリおよびファイル名は固定で以下になります。
ソフトウェアの更新
/software-update.bin
または
/RESTORE/
装置シリアル番号/software-update.binメモ
「software-update.bin」と「/RESTORE/
装置シリアル番号/software-update.bin」のどちらにもファイルを配置した場合、「/RESTORE/装置シリアル番号/software-update.bin」のソフトウェアが優先されます。メモ
本製品のシリアル番号(製造番号)は、装置底面のラベルから確認することができます。
4.4.3. 設置およびケーブルなどの準備
「準備と設置」を参照して、設置およびケーブルなどの準備を行ってください。
4.4.4. ZTPスイッチOFF
ZTPスイッチをOFFにして起動モードを通常モードにします。
![]()
注意
工場出荷時の初期状態ではZTPスイッチはONになっています。
注意
ZTPスイッチの操作は、先の細い棒状のもの(電気を通さない材質のもの)を使用してください。
4.4.5. USBメモリの差し込み
USBメモリを装置前面のUSB0ポートに差し込みます。
確実に奥まで差し込んでください。
4.4.6. 電源スイッチON
正しく接続したことを確認し、装置背面の電源スイッチをONにします。
自動的にUSBメモリに保存してあるコンフィグの書き込み、またはソフトウェアの更新またはその両方が実行されます。
![]()
メモ
電源スイッチをONにして装置起動することで実行されます。
reloadコマンドで再起動した場合は実行されません。