2.4. ループガード機能

Ver.1.5 以降、SW-HUB インタフェースはループガード機能に対応しています。
ループを検出したポートを自動的に shutdown することが可能で、ケーブルの接続誤りによるブロードキャストストームなどの被害を最小限にすることができます。

注釈

UNIVERGE IX-V シリーズでは本機能は利用できません。

2.4.1. ループガード機能の概要

ループガード機能は、SW-HUB 上に設定したインタフェースから、以下の IX-R ルータ専用の特殊フレームをフラッディングして送信します。このフレームが折り返されて SW-HUB の別ポートで受信した場合にループと判定し、受信したポートを自動的に shutdown することができます(shutdown せず、検出のみとすることも可能です)。

../_images/1_loop-guard.svg

2.4.2. ループになる構成

以下のような接続を行った場合にループ構成となります。

../_images/2_loop-guard.svg
いずれのケースも対応可能ですが、輻輳時にループ検出フレームを受信できず、ループを検出できなくなることがあります。(2)のケースでは、IX-R ルータがポートを shutdown してもハブのループ自体は解消しません。

2.4.3. ループガード機能の設定

ループガード機能の設定は以下のコマンドで行います。

項目

説明

loop-detection enable

ループガード機能の有効化

loop-detection action

ループ検出時の動作を設定します。
デフォルトでポートを shutdown します。

loop-detection interval-time

ループ検出フレームの送信間隔を指定します。

loop-detection threshold

ループと判定するフレーム数を設定します。
デフォルトは 1 で、通常は変更不要です。

loop-detection window-size

ループ検出フレームの ID 保持数を設定します。
通常は変更不要です。

loop-detection restore

ループ検出状態を強制的に解除します。
アクション状態 (shtutdown、none) の全ポートを復旧します。

show loop-detection information

ループガード機能の状態を表示します。

  • threshold と window-size について

    ループ検出フレームは送信ごとに異なる ID を付与しています。ID が有効なループ検出フレームのみ受信します。受信を待つ ID の保持数は window-size となります。受信対象フレームの合計数が threshold を越えるとループと検出します。
    threshold 5, window-size 4, interval-time 3 の場合、ループ検出フレームを 12 秒以内に 5 個以上受信すると、ループと検出されます。通常は 1 つでも受信したらループと判断すべきなので、threshold と window-size は変更する必要がありません。

  • タグ VLAN 対応

    サブインタフェースでループガード機能を有効にした場合は、ループ検出フレームにそのインタフェースの VLAN タグが付きます。

  • ポート VLAN を利用しない場合の設定例

    リスト 2.4.1 設定例
    interface GigaEthernet2.0
      ip address 192.168.0.1/24
      loop-detection enable
      no shutdown
    
  • ポート VLAN を利用した場合の設定例

    リスト 2.4.2 設定例
    device GigaEthernet2
      vlan-group 1 port 1 2 3 4
      vlan-group 2 port 5 6 7 8
    
    interface GigaEthernet2.1:0
      ip address 192.168.1.1/24
      loop-detection enable
      no shutdown
    
    interface GigaEthernet2.2:0
      ip address 192.168.2.1/24
      loop-detection enable
      no shutdown
    

構成変更でループを解消した場合、loop-detection restore コマンドでループ検出状態を解除してください。ループ状態が解消されたことを自動検出しないためです。

2.4.4. IX シリーズとの差分

  • MAC フィルタとの併用

    他装置(他 SW-HUB デバイス)が生成したループ検出フレームを MAC フィルタで廃棄する設定をしていた場合、廃棄処理に差分があります。
    UNIVERGE IX シリーズでは MAC フィルタで廃棄せず、ループガード機能で廃棄します。
    UNIVERGE IX-R シリーズでは MAC フィルタで廃棄します。