2.37. Wake on LANの設定

ルータからWake on LAN 機能により端末を起動する機能をサポートしています。
端末の起動はコマンドラインおよびWeb コンソール機能から実行可能です。

2.37.1. Wake on LAN 機能概要

Wake on LAN 機能は、ルータに接続されている端末のMAC アドレスに対してマジックパケットと呼ばれる特殊なパケットを送信することで指定した端末を起動する機能です。
端末がWake on LAN 機能に対応している必要があります。
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2.37.2. 制限事項

ルータに直接接続されている同一リンク上の端末以外を起動することはできません。

2.37.3. コマンドラインからの利用

端末を起動するためのコマンドは以下のとおりです。

コマンド

説明

wol terminal

Wake on LAN 起動端末の登録

wol ethernet-type

マジックパケットのイーサネットタイプ変更

wol send

マジックパケットの送信

wol send コマンドはMAC アドレスを指定してマジックパケットを送信できます。また、wol terminal コマンドで端末のMAC アドレスに名前を設定し、その名前を指定でマジックパケットを送信することも可能です。イーサネットタイプは通常変更する必要はありません。

リスト 2.37.1 設定例
wol terminal user1 mac 00:00:00:00:00:11 interface GigaEthernet0.0
wol terminal user2 mac 00:00:00:00:00:22 ip 192.168.0.2 interface GigaEthernet0.0

user1 と名前を設定した端末を起動します。
wol send terminal user1

2.37.4. Web コンソールからの利用

Web コンソール機能を利用して端末を起動することができます。
Web コンソールのアカウントを使用してWake on LAN 機能のページへログインすることができます。

2.37.4.1. 起動端末の登録

Web コンソールのWake on LAN 機能を利用する場合は、端末を全てコンフィグで登録しておく必要があります。固定アドレスの端末の場合にはIP アドレスまで設定しておくと、Web コンソールの画面でPing 機能により起動確認を行うことができます。

コマンド

説明

wol terminal

Wake on LAN 起動端末の登録

wol ethernet-type

マジックパケットのイーサネットタイプ変更

2.37.4.2. Wake on LAN 機能のページへのログイン

端末を起動したいユーザは、Web コンソールのトップページのリンクから「端末の起動制御」に移動します。

2.37.4.3. 端末を起動する

設定されている端末が一覧表示されます。起動したい端末の「起動」ボタンを押すことにより、端末が起動します。
IP アドレスを設定してある端末については「端末状態の確認」で起動したことを確認することができます(端末がPing に応答する必要があります)。

2.37.4.4. 表示項目

Web コンソールで表示する項目は以下のとおりです。

端末情報一覧

端末名

設定した端末名を表示します。

MAC アドレス

設定したMAC アドレスを表示します。

IP アドレス

設定したIP アドレスを表示します。

未設定の場合は“-”が表示されます。

送信インタフェース

設定した送信インタフェースを表示します。

端末状態

端末状態を表示します。
端末応答あり:“ON”
端末応答なし:“-”