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株式会社 髙島屋様

顧客に新鮮な“買い物体験”を
バレンタインデー商戦で実現
紙カタログとECサイトをつなぐGAZIRU’(ガジル)とは?

株式会社 髙島屋様
株式会社 髙島屋様
業種 卸売・小売業・飲食店 業務 営業・販売
製品 その他製品 ソリューション・サービス その他ソリューション

成長戦略の1つの柱として、実店舗とネットの融合を目指した「オムニチャネル」戦略の具現化に全社を挙げて取り組む髙島屋様。同社では、その一環として、紙のカタログからECサイトへとスムーズに誘導する仕組みを開発しました。顧客はスマートフォンのカメラをカタログの商品画像にかざすことで、サイト上にある当該商品の詳細ページに速やかに遷移し、商品の購入が可能になります。紙カタログとECサイトの連携による、顧客の“買い物体験”の質向上に貢献するインフラを整備することができました。

事例のポイント

課題

  • オムニチャネル戦略の推進にあたり、新たな顧客体験の提供による既存顧客のロイヤルティ向上や、新規顧客の開拓が求められていました。
  • 「紙のカタログ」と「デジタル媒体」との連携が希薄で、紙のカタログを見た顧客が気に入った商品をECサイト上で購入するには検索し直さなければならないなど、少なからず手間を要するため、その途上で購買意欲をなくすことが懸念されていました。
  • 従来のQRコードを活用するには、機能、運用、カタログデザイン等の面で課題がありました。

成果

  • 紙カタログに掲載された商品画像をスマートフォンのカメラにかざすことで、ECサイトの商品ページへと顧客をスムーズに誘導できる仕組みを実現しました。
  • 機能、運用、デザインの面でバランスが取れたインフラを整備。オムニチャネル戦略に向けて、顧客により新鮮な“買い物体験”を楽しんでもらえる環境が整いました。

導入前の背景や課題

オムニチャネル化の実現に向け、ネットとリアルの連携を目指す

株式会社 髙島屋 宣伝部 プランニング室 永井 隆展 氏
株式会社 髙島屋
宣伝部 プランニング室
永井 隆展 氏

老舗百貨店として180年以上の歴史を誇る髙島屋様。現在、国内に計19店舗、台北、シンガポール、上海といった海外の都市にも店舗を展開しており、各店舗がそれぞれの地域や顧客特性に応じた戦略を自律的に立案・実践しています。
店舗販売だけでなく、カタログ通販でも先駆け的存在として知られており、1899年には通信販売を開始し、長い歴史を重ねています。さらに近年では、ECサイトの領域でも積極的な取り組みを展開。特に2013年以降は、成長戦略の1つの柱として、実店舗とネットの融合を目指した「オムニチャネル」戦略に全社を挙げて取り組んでいます。その一環として、「髙島屋オンラインストア」の拡充をはじめ、スマホアプリで様々なジャンルのカタログを参照できるサービスなどを展開してきました。
ただし、こうした展開を推進するにあたり課題も抱えていました。その1つが「紙のカタログ」と「デジタル媒体」との連携が希薄だった点です。
「特に問題だと感じていたのが、紙のカタログを見た後、商品をECサイトで購入するケース。ECサイト上で商品を探し出すのに時間がかかってしまい、“熱”が冷めてしまうお客様がいらっしゃることはわかっていました。これはお客様の見えない不満にもつながります」と髙島屋の永井隆展氏は語ります。
つまり、紙のカタログを見て「この商品が欲しい」と考えた顧客を、その購買意欲が低下する前にECサイトの購入ページへと導くような仕組みが必要だったわけです。

選択のポイント

高速かつ高精度な画像認識でQRコードの抱える課題を解消

そうした折り、永井氏がある展示会で紹介されたのが画像認識サービス「GAZIRU(ガジル)」でした。「紙カタログから所定の商品サイトへいかにスムーズに辿り着いていただくかに頭を悩ませていた我々にとって、GAZIRUはまさに最適なソリューションだと直感しました」と永井氏は振り返ります。
一般に、紙媒体からWebサイトへの誘導を図る手段として、今日ではQRコードが用いられています。ところがそこには、いくつかの課題が存在します。まず、QRコードを読み取るためのスマートフォン用アプリには反応速度や精度にバラツキがあります。

また、紙カタログにQRコードを掲載するには相応のスペースが必要となる上、カタログの美観を損ねてしまうという問題もあります。さらに、URLをQRコード化して掲載するには、そのための手間と時間も必要になります。
「特に百貨店のように商品数が膨大な場合は、各商品ページのURLの決定に時間を要することも多く、カタログの印刷に間に合わせるのが難しいケースも少なくありませんでした」と永井氏は明かします。これに対しGAZIRUであれば、紙カタログに掲載された商品の画像そのものを読み込むため、QRコードが抱える課題をトータルに解消することが可能です。
こうして同社では、他ベンダーが提供する画像認識ソリューションも候補に加え、詳細に検討を開始。その結果、最終的にGAZIRUを選定しました。
「最も重要なポイントは、画像認識の速度と精度の高さが秀でていたことです。例えば、化粧品やワインの場合、同じような形状のボトルに商品のロゴが入っていることが一般的なのですが、そうした画像の違いの認識が、紙カタログの写真だけでできるかどうかが大切です。そこで、化粧品の紙カタログで検証を行ったのですが、GAZIRUがもっとも高精度かつ高速な認識ができました」と永井氏は説明します。
これに加えて、NECがECシステムや流通・小売業のバックヤードにかかわる部分の構築・運用に、豊富な実績を有していることも採用を後押ししました。高島屋のECサイトにもNECのクラウドサービスである、NeoSarf/EC(※)が活用されています。
「今回の仕組みと複数のバックヤードシステムとのデータ連携など、将来的に想定される拡張をスムーズに進めていくうえでも、NECが最良のパートナーだと判断しました」と永井氏は語ります。

  • 現在のソリューション名はNeoSarf/DM

導入ソリューション

画像認識と情報提供を組み合わせた新たなサービスの構築を実現

画像認識サービス「GAZIRU」は、画像認識技術と情報提供を組み合わせた新たなサービスを実現するソリューションです。スマートフォンなどのモバイル端末のカメラを通じて、食品や自動車などの様々な画像を、形状の特徴などから高精度に分類。その対象物の付加情報や関連広告などを表示・配信します。
髙島屋では、このGAZIRUを活用したスマートフォンアプリ「髙島屋カタログスキャン」を開発しました。同アプリでは、顧客がスマートフォンのカメラをカタログの商品画像にかざすと、ECサイトへ誘導するリンクをポップアップで表示。顧客がピンポイントで、その商品を購入できるようになっています。カタログの商品画像データは、クラウド上のサーバーに登録されており、アプリで認識し、抽出した画像の特徴データのみをインターネット経由で送信。それに対し、サーバーからスマートフォンに所定のページのリンク情報が返される仕組みとなっています。

写真

導入後の成果

バレンタインデー商戦のキャンペーンに適用し、今後の可能性を見いだす

髙島屋では、GAZIRUを活用して構築したシステムを、まずはバレンタインデー商戦に向けて展開するキャンペーンに適用しました。具体的には、同百貨店の日本橋店、新宿店、横浜店、大阪店、京都店など9店舗においてチョコレートの紙カタログを配布。紙カタログの商品画像にスマートフォンのカメラをかざせば、ECサイトでお目当ての商品を購入できるサービスを提供しました。
「GAZIRUの導入を決定した段階で、すでにバレンタインデーが迫ってきており、実質2カ月半でシステムを構築しなければなりませんでした。そうした要請に応えてくれたNECのきわめてスピーディな対応には、大いに満足しています」(永井氏)。
バレンタイン商戦はGAZIRUを活かした最初の取り組みでしたが、髙島屋ではすでに手応えをつかみつつあります。それは、オムニチャネル戦略の推進に向け、顧客の利便性を大きく向上できる可能性が見えてきたことです。
「バレンタイン時には、有名店で行列ができることも少なくありません。その点、今回の仕組みを使えば、レジに並ばなくても、欲しいものを店舗で見て、紙カタログを見ながらじっくり吟味して、ECサイトで注文できます。
このように、今回の重要な成果は、紙カタログとECサイトをシームレスにつなぐことで、忙しいお客様にもより買い物を楽しんでいただくインフラが整ったことなのです」と永井氏は強調します。

図版
高島屋カタログスキャンの使用方法

今後の展望

幅広いカタログでの活用を進め顧客体験の質向上を目指す

今後、髙島屋では今回構築した画像認識の仕組みを、お中元のカタログや化粧品のカタログをはじめ、様々なカタログへと広げていく予定です。その一方で、各店舗の折り込みチラシなどからオンラインストアへ誘導していくなど、活用のバリエーションも広げていこうとしています。
「GAZIRUを使っていただくには、『アプリをダウロードしていること』『お手元にカタログをお持ちであること』という2つの条件があります。そうした条件をクリアするための施策を進めながら、より多くのお客様に“買い物の楽しさ”を体験していただけるよう取り組みを強化していきたいと考えています」と永井氏は語りました。

NECスタッフの声

アイデア次第でサービスの可能性は無限に広がる

NEC 第二キャリアサービス事業部 マネージャー 福澤 茂和
NEC
第二キャリアサービス事業部
マネージャー 福澤 茂和

NEC グローバルリテールソリューション事業部 第八インテグレーション部 主任 漆間 一徳
NEC
グローバルリテールソリューション事業部
第八インテグレーション部
主任 漆間 一徳

髙島屋様は、「オムニチャネル」戦略の推進を担う1つの仕組みとして「GAZIRU」を導入され、紙カタログに掲載された商品画像からECサイトの商品ページへとお客様をスムーズに誘導する仕組みを実現されました。
GAZIRUは、お客様のアイデア次第で、新たなサービス実現の可能性を無限に広げていけるソリューションです。例えば、髙島屋様のように海外から日本を訪れるお客様へのサービス強化を検討される百貨店様であれば、店内に設置されたフロア案内板にスマホのカメラをかざして母国語に翻訳するようなアプリの実現も可能でしょう。
また、GAZIRUのオプションサービスである「GAZIRU PLUS」も用意しており、利用者がどの画像(商品)に興味を持ち、そこからどのような情報を取得したのかをデータとして収集することもできます。それらのデータを分析すれば、最適なプロモーションやマーケティング施策の立案にも役立てることができるはずです。
今後もNECでは、GAZIRUによる画像認識技術を生かした提案により、あらゆる業種のお客様のビジネス強化に貢献していきたいと考えています。

お客様プロフィール

株式会社 髙島屋

創業 1831年1月10日
会社設立 1919年8月20日
従業員数 15,210名(連結) 10,129名(単体)(2014年2月28日現在)
事業内容 日本全国に19店舗、海外に3店舗を展開する創立180年の老舗百貨店。「いつも、人から。」を経営理念として百貨店事業、通信販売事業などを展開。時代のニーズを捉えた商品とサービスで顧客の暮らしに貢献している。
URL new windowhttp://www.takashimaya.co.jp/

(2015年03月27日)

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