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株式会社鈴木螺子工業
代表取締役
鈴木 悟 氏
株式会社鈴木螺子工業
業務部
木下 勝弘 氏 量産品ではない微小なネジを取り扱う鈴木螺子工業の強みは、多品種・小ロットの注文を短納期で納入すること。そして、商品を提供するだけでなく、基幹システムに蓄積した過去の売上げデータをもとに顧客に商品関連情報をタイムリーに提供することが同社の価値となっています。
老朽化した基幹システムを最新の技術をベースとしたERPパッケージEXPLANNER/Ai(エクスプランナーアイ)に刷新し、顧客の問い合わせに迅速に応える体制を拡充、さらなる競争力の向上を目指しています。
ネジは工業製品に欠かせない存在です。
鈴木螺子工業は、家電製品や精密機器に用いられるネジを中心に取り扱っている卸売業です。最も小さなネジの直径は1mmほど。こうした微小なネジを豊富に取りそろえていることが鈴木螺子工業の特徴です。
コンピュータに登録されている商品アイテムは5万点を超えています。しかも、環境に配慮した有害物質を含まない商品が続々と登場しているため、アイテム数は増えるばかりという状況です。
顧客が同社に求めるのはスピードと正確な納品です。
同社のネジは取引先(商社)を通じて家電メーカーや精密機器メーカーに届けられます。機器の組み立てに必要なネジの在庫不足に直面した最終顧客が同社を頼みの綱として一刻も早くネジを入手したいと考えているからです。
そのため、同社では受注した商品を即日出荷する体制を整えています。
社長の鈴木悟氏は、「1日に出荷するのは1000アイテムに達し、毎日1000アイテムの入力を行っています。多品種・小ロットの商品を短納期で届けるためにITの活用は不可欠」と明言します。
顧客の要求に対して迅速に回答することを同社は自身の重要な務めと位置づけています。
「当社は顧客に対して商品を売るだけでなく、商品関連情報も売っているのです。その情報力が当社の最大の強みです」と鈴木社長は語ります。
顧客に提供する情報のなかでも重要なのは価格に関する情報です。
近年、金属が高騰し商品単価にも影響が生じています。そこで、過去の商品単価を参照しつつ、顧客に素早く回答する必要性がますます高まっているのです。
ところが、既存システムは老朽化のために過去の売上げデータを検索するのに数十秒かかるようになり、足かせとなり始めていたのです。
また、蓄積できるデータ量が限られ、販売履歴データを十分に保存できないことも課題として浮上したのです。
こうした問題を解決するため、情報システムの刷新を決断し、その基盤として採用したのがERPパッケージのEXPLANNER/Aiです。このパッケージは30年の歴史を持ち、豊富な納入実績から日本企業の業務ノウハウが蓄積されており、同社のような企業に最適化されたソリューションです。
EXPLANNER/Ai採用の決め手となったのは、NECネクサソリューションズのSEがネジ業界の業務を熟知していたこと、4度にわたるデモンストレーションを通じて機能・性能に十分な納得が得られたことでした。
また、新システムに関する講習会も綿密に行われ、運用に対する安心感が導入決定前に得られたとのこと。
システム移行にかかわった業務部の木下勝弘氏は、「パッケージがしっかりしているうえに、問い合わせや要望に適確に応えてもらい、システムの移行に安心感をもちました」と振り返ります。
同社は、既存のシステムで利用してきた業務をEXPLANNER/Aiに移行させて、新システムに慣れる期間を第1期と位置付け、続く第2期に在庫管理など新しい機能を稼動させ、IT活用の拡大を図ろうと計画しています。
システムの移行は2ヶ月という短期間に実行され、導入コストを抑えることにも効果をもたらしました。カスタマイズを行わなくても利用可能な卸売業向けの業務機能を網羅しているEXPLANNER/Aiの特徴が生かされた形です。
NECネクサソリューションズの担当SE鈴木は、「パッケージの導入実績も多く、業種ノウハウがかなり蓄積されているので、どのような業種のお客様にも短期間で導入可能です」と語ります。
システム概要図
新基幹システムがもたらした効果は何といっても処理スピードの向上です。
なかでも、過去の売上げデータが瞬時に検索できるようになったことが、情報の提供を売り物にしている同社の強みをさらに強化したと言えるでしょう。
また、従来は、データ更新に夜間3時間をかけていたのですが、現在では同処理がわずか数秒間で終了しているとのことです。日々の運用にかかっていた手間と時間がほぼゼロの状態になったのです。IT専門スタッフのいない同社にとって、運用負荷の軽減は重要な効果といえるでしょう。
さて、新しいIT基盤を手中にした同社は早々に次のIT活用へとまなざしを向けています。
例えば、バーコードを用いて大量の商品在庫を管理することがその1つ。人手による在庫管理がITで行われるようになれば、在庫データを全社的に可視化することが可能となります。
それによって、「ムダな在庫を削減できる」(木下氏)と期待されます。
同社は、同時に新基幹システムを用いて業務の標準化を推進しようと考えています。在庫管理のIT化もその一環と位置づけられています。
鈴木社長は、「以前から業務の仕方を変えようと考えていました。以前は現行の業務スタイルにITを合わせたのですが、今回はITに業務スタイルを合わせることにしました。それによって多くの企業が実行している標準化された業務の仕組みを構築できると考えています。ERPパッケージの導入は会社の現状を変えるチャンスと位置づけています」とITを活用して業務革新を進めていく考えです。
本社住所 | 東京都府中市白糸台3丁目22-5 | ![]() |
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主な事業 | ネジの販売と製造 |
(2008年8月1日)
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