会計を中心とした企業情報システムは企業にとって経営のベースであり、中堅企業にとっても新しいシステムへの移行を意思決定するのは容易ではない。しかし、会社全体の意識を醸成してプロジェクトに臨むことで、大きな波及効果が期待できる。 |
NEC特約販売店としてNEC製のハードウェアやソフトウェアを提供することはもちろん、それらをベースにお客さまのニーズに最適な情報システムやネットワークシステムを構築し、トータルなソリューションを提供している日本通信機株式会社。自社の情報システムを一新すべく導入したのは、新しく登場した「EXPLANNER/Ai」でした。
「今回のプロジェクトでは、導入前に社内コンペを行って、新しい社内情報システムをどうするべきかアイディアを公募し、優秀なチームの表彰も行いました。コンペの結果、経営的視点からのシステム更新の2大目的である『情報の一元化』と『見える化』が、社内に具体的に浸透してきました。全社的に関心を拡げて、そこから上がってきた要望やニーズをうまくシステムへ活かせていると思います」と、深谷唯芳取締役ICTソリューション本部本部長は話します。「新しいシステムでは、伝票で入力されたデータが会計に自動的に反映されるため、総務・経理で再度データを入力して起票する必要はありません。社内コンペでも指摘されていた無駄な作業や重複入力の課題はすぐに解決されていきました」(小林 課長)。 |
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情報の見える化という側面でも、欲しい情報を毎回システムからCSV形式出力し、1日かけてレポートに加工するといった必要がなくなりました。これは、主要な管理帳票がEXPLANNER/Ai上で柔軟に自動作成できるためで、特殊な加工が必要な場合や、多次元解析といった高度な分析を行う場合にだけデータをエクスポートすればいいわけです。その際の分析ツールとの連携もEXPLANNER/Aiでは容易に行うことができます。
業務の信頼性を高め、内部統制への対応を進めるという点でも、新しいシステムは効果を発揮しようとしています。EXPLANNER/Aiには、ログイン管理をはじめとする標準的なセキュリティ機能が装備されているほか、ログインIDごと、PCごとにアプリケーションの使用状況を収集し保管する機能があります。例えば、ある受注データを誰がいつ入力したかといった内容をログで管理し、担当の責任者がそれをチェックすることも可能です。内部統制に必要な証跡の確保につながります。
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