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日本通信機株式会社 取締役 ICTソリューション本部本部長 深谷 唯芳 氏
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NEC特約販売店としてNEC製のハードウェアやソフトウェアを提供することはもちろん、それらをベースにお客さまのニーズに最適な情報システムやネットワークシステムを構築し、トータルなソリューションを提供している日本通信機株式会社。自社の情報システムを一新すべく導入したのは、新しく登場した「EXPLANNER/Ai」でした。
「それまではNEC製基幹システム『NT-APLIKA/LITE』の販売・財務・給与システムに加え、従来からのオフコンでの業務システムを使っていました。かなり古くなってはいたものの、社内に運用できる人材が十分いることから、更新せずに使い続けていたのです。しかし、お客さまには最新のソリューションを提供しながら自社システムの更新が後回しになっていて、これでは『紺屋の白袴』といったところです。次第に『決算処理に時間がかかる』『経営に必要な数字を出すのに手間がかかる』といった弊害が目立ってきたため、トップをはじめ社員の間でも危機感が高まり、最新のEXPLANNER/Aiによって情報システムを見直すことになりました」と、ICTソリューション本部 システム部 システム1課 小林一利 課長は話します。
2006年12月にEXPLANNER/Aiが日本通信機に届くと、さっそく社内のプロジェクトチームがパイロットシステムを立ち上げ、マスターデータを移行して試用を開始しました。それまでのオフコンシステムとのギャップを抽出するところから始め、合わない部分を運用的にどう回避していくかを、様々な部門の実務担当者と詰めていきました。その結果、帳票の整備に関してのみ、最低限のカスタマイズを行いました。帳票の変更や調整はEXPLANNER/Aiの内部機能でかなりのところまで対応できますが、「帳票に銀行名を表示させたい」といった特殊な要件もあります。しかし、これらについてもNECの帳票作成ツール「WebSAMRakuform」を使うことで、容易に解決できました。
EXPLANNER/Aiを使った新しい情報システムは、2007年2月にまず給与システムを本番稼働、2007年4月から販売・会計・債権・債務システムを順次開始しました。
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日本通信機株式会社 ICTソリューション本部 システム部システム1課課長 小林 一利 氏
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「今回のプロジェクトでは、導入前に社内コンペを行って、新しい社内情報システムをどうするべきかアイディアを公募し、優秀なチームの表彰も行いました。コンペの結果、経営的視点からのシステム更新の2大目的である『情報の一元化』と『見える化』が、社内に具体的に浸透してきました。全社的に関心を拡げて、そこから上がってきた要望やニーズをうまくシステムへ活かせていると思います」と、深谷唯芳取締役ICTソリューション本部本部長は話します。「新しいシステムでは、伝票で入力されたデータが会計に自動的に反映されるため、総務・経理で再度データを入力して起票する必要はありません。社内コンペでも指摘されていた無駄な作業や重複入力の課題はすぐに解決されていきました」(小林 課長)。
一方、日本通信機ではすでにワークフローシステムを活用しているので、それを会計システムと連動できればさらに効率化できるという声もあります。「現在、ワークフローシステム『EXPLANNER/FL』との連携システムを構築中です。今までは交通費や出張費を承認したすぐ脇で、金額を手入力して仕訳していたのですが、そんな無駄はなくなります。社員100人の伝票処理は相当な量ですから、かなりの効率化になるはずです」(深谷 取締役)。
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