======================================================================== CCSU/TCP(Windows版)R4.0 表示バージョン:R040.00 readme.txt 2018.05.31 ======================================================================== CCSU/TCPをご購入頂きまして誠にありがとうございます。 ご使用になる前に,このファイルの説明を必ずお読みください。 ********* 目次 ********* 1.R4.0の特長(新規機能) 2.インストール方法について 3.インストールファイルの内容について 4. 運用時の注意事項 5.API利用時の注意事項 6.機能上の注意事項 7. その他の注意事項 8.変更内容 ------------------------------------------------------------------------ 1.R4.0の特長(新規機能) ------------------------------------------------------------------------ CCSU/TCP R4.0では,以下の新規機能を提供いたします。 (1) Windows Server 2012 R2,Windows Server 2016をサポートしました。 旧バージョンのOSをご利用の場合は,R3.6以前のCCSU/TCPをご利用 ください。 サポートするインストール形態については,「7. その他の注意事項」の 「(1) OSのインストール形態について」をご参照ください。 (2) 必須PPだったIFASPROが不要となりました。 この変更にともない,管理ファイルの形式が変更になりました。R3.6以前の 管理ファイルを利用する場合,「4.運用上の注意事項」の「(1) R3.6以前 の管理ファイルの利用について」をご参照ください。 (3) 要求系APIをVisual Basicから利用可能にする「要求系クラスライブラリ」 を追加しました。従来から提供している「定義系クラスライブラリ」も利用 可能であるため,定義系API,要求系APIの両方がVisual Basicで利用可能と なります。サポートするVisual Basicは以下の通りです。 ・Visual Studio 2008 ・Visual Studio 2010 ・Visual Studio 2012 ・Visual Studio 2013 ・Visual Studio 2015 ・Visual Studio 2017 詳細は,インストール媒体に含まれる各クラスライブラリの「最初にお読 み下さい」(CCS2DapiClib08.txt,CCSRapiClib08.txt)をご参照ください。 (4) ユーザアカウント制御(UAC)が有効な状態での利用をサポートしました。 UACが有効な状態で利用する場合,「4.運用上の注意事項」の「(2) UAC が有効な状態で利用する場合」,「5.API利用時の注意事項」の「(3) UACが有効な状態で利用する場合」をご参照ください。 (5) ファイル転送完了時,管理ファイルのファイル情報に不整合が発生した場 合にサーバサービスを自動停止する機能を追加しました。 機能の詳細は,「異常時停止モード変更機能ヘルプ」の「概要」−「機能」 をご参照ください。 また,「4.運用上の注意事項」の「(5) 異常時停止モード変更機能につ いて」もご参照ください。 (6) 同梱するヘルプの形式をHTMLヘルプ形式に変更しました。 (7) マニュアル(製本)を廃止し,ユーザーズガイド(PDF形式)の提供に変更し ました。本製品をインストールすることで,ユーザーズガイドもインストー ルされます。 ユーザーズガイドでは,本製品の導入と機能概要について記載しています。 各機能の詳しい説明は,同梱されている各ヘルプを参照してください。 ------------------------------------------------------------------------ 2.インストール方法について ------------------------------------------------------------------------ (1) ログインユーザ インストールは,管理者権限のあるユーザーでログインした状態で行って ください。 (2) UACの設定 ユーザアカウント制御(UAC)は,有効・無効のどちらの状態でもインスト ールすることができます。 UACの設定を変更する場合は,コントロールパネルのユーザーアカウント にて設定を行ってください。 (3) クラスライブラリのインストールについて 「CCSU/TCP本体」と「クラスライブラリ」は,インストーラは別 になっております。インストールの方法は,「CCSU/TCP R4.0  リリースメモ」をご参照ください。 また,インストールの際は,インストール媒体に含まれるクラスライブラ リの「最初にお読み下さい」(CCS2DapiClib08.txt,CCSRapiClib08.txt)を ご参照ください。 ------------------------------------------------------------------------ 3.インストールファイルの内容について ------------------------------------------------------------------------ CCSU/TCP R4.0では,以下のファイルをインストールします。 ユーザ指定ディレクトリ配下 ccstc.exe 転送モニタプログラム ccstc.dll 転送モニタ用DLL ccstc.chm 転送モニタヘルプ ccstu.exe 環境定義プログラム ccstu.chm 環境定義ヘルプ ccstd.exe サーバサービス ccstb.exe 転送バッチサービスプログラム ccstb.chm 転送バッチサービスヘルプ readme.txt 当ファイル ncpxcst1.dll 電文EXIT用DLL ccs2ug.pdf ユーザーズガイド Samples配下 ccs2tcp.smi 静的管理ファイル ccs2tcp.sm1〜5 : ccs2tcp.dmi 動的管理ファイル ccs2tcp.dm1〜3 : ccs2S.txt 導入テスト用転送ファイル API配下 <要求系API関連> ccs2rapi.chm 要求系APIヘルプ ccs2rapi.lib 要求系APIライブラリ ccs2rapi.dll 要求系API用DLL ccs2api.h 要求系API用ヘッダファイル ccs2evnt.h 要求系API用ヘッダファイル ccsput.lib PUT要求APIライブラリ ccsput.dll PUT要求API用DLL ccsput.h PUT要求API用ヘッダファイル ccsinit.lib INIT要求APIライブラリ ccsinit.dll INIT要求API用DLL ccsinit.h INIT要求API用ヘッダファイル <定義系API関連> ccs2dapi.chm 定義系APIヘルプ ccs2dapi.lib 定義系APIライブラリ ccs2dapi.dll 定義系API用DLL ccs2dapi.h 定義系API用ヘッダファイル <正常終了認識契機の追加機能関連> ccsendp.chm 正常終了認識契機の追加ヘルプ ccsendp.exe 正常終了認識契機の追加プログラム ccsendp.lib 正常終了認識契機の追加APIライブラリ ccsendp.dll 正常終了認識契機の追加API用DLL ccsendp.h 正常終了認識契機の追加API用ヘッダファイル Tools配下 <コード変換機能関連> ccsccv.chm コード変換ツールヘルプ ccsfcv.exe コード変換ツール ccsccv.lib コード変換APIライブラリ ccsccv.dll コード変換API用DLL ccsccv.h コード変換APIヘッダファイル EBtoJ8.txt サンプルテーブルファイル(EBCDIC→JIS8) J8toEB.txt サンプルテーブルファイル(JIS8→EBCDIC) sambcv.c バッファ変換APIサンプルAPソース samfcv.c ファイル変換APIサンプルAPソース <異常時停止モード変更機能関連> ccschgsm.chm 異常時停止モード変更ヘルプ ccschgsm.exe 異常時停止モード変更プログラム ccschgsm.lib 異常時停止モード変更APIライブラリ ccschgsm.dll 異常時停止モード変更API用DLL ccschgsm.h 異常時停止モード変更API用ヘッダファイル <DNS参照変更機能関連> ccsdnsf.chm DNS参照変更ヘルプ ccsdnsf.exe DNS参照変更プログラム ccsdnsf.lib DNS参照変更APIライブラリ ccsdnsf.dll DNS参照変更API用DLL ccsdnsf.h DNS参照変更API用ヘッダファイル <0件マルチファイル転送機能関連> ccszmlt.chm 0件マルチファイル転送ヘルプ ccszmlt.exe 0件マルチファイル転送プログラム ccszmlt.lib 0件マルチファイル転送APIライブラリ ccszmlt.dll 0件マルチファイル転送API用DLL ccszmlt.h 0件マルチファイル転送API用ヘッダファイル Windowsシステム(32bit)ディレクトリ配下 ccsisam.dll 管理ファイルアクセスモジュール ccsiles.dll 管理ファイルアクセス用DLL ------------------------------------------------------------------------ 4.運用上の注意事項 ------------------------------------------------------------------------ (1) R3.6以前の管理ファイルの利用について R4.0において,管理ファイルの形式を変更しました。R3.6以前で利用して いた管理ファイルをR4.0で利用する場合,形式の変換が必要になります。 形式の変換には,インストール媒体に含まれている「管理ファイル形式変 換ツール」を利用します。利用方法は,インストール媒体に含まれている「 管理ファイル形式変換ツール」のリリースメモを参照してください。 管理ファイル形式変換ツールの動作環境は次の通りです。 ・CCSU/TCP(R3.6以前)がインストールされていること ・IFASPROがインストールされていること ・OSが以下であること - Windows Server 2008 (R2含む) - Windows Server 2012 (R2含まない) - Windows 7 物理ファイル構成は形式変換前後で次のように変わります。 +------------------+----------+----------+ | 管理ファイル | R3.6以前 | R4.0 | +------------------+----------+----------+ | 静的管理ファイル | XXX.smi | XXX.smi | | | XXX.smd | XXX.sm1 | | | | XXX.sm2 | | | | XXX.sm3 | | | | XXX.sm4 | | | | XXX.sm5 | +------------------+----------+----------+ | 動的管理ファイル | XXX.dmi | XXX.dmi | | | XXX.dmd | XXX.dm1 | | | | XXX.dm2 | | | | XXX.dm3 | +------------------+----------+----------+ R3.6以前とR4.0以降の管理ファイル形式では,各情報に登録できる件数の 諸元が異なります。R4.0以降の形式の諸元は,「6.機能上の注意事項」の 「(5) 管理ファイルの諸元について」をご参照ください。 (2) UACが有効な状態で利用する場合 次のプログラムは,管理者権限へ昇格して実行する必要があります。 ・DNS参照変更(ccsdnsf.exe) ・正常終了認識契機の追加機能(ccsendp.exe) ・転送バッチサービス(ccstb.exe) ・転送モニタ(ccstc.exe) ・環境定義(ccstu.exe) ・0件マルチファイル転送機能(ccszmlt.exe) ・異常時停止モード変更機能(cccchgsm.exe) Administratorユーザー以外のユーザーで実行する場合,昇格のためのダ イアログが表示され,昇格のための操作が必要になります。無人処理が必要 な場合は,Administratorユーザーで実行する,昇格済みのプロセスで実行 する,UACを無効にするなど,昇格ダイアログが表示されない方法で使用し て下さい。 上記以外のプログラムは一般ユーザー権限で実行可能ですが,プログラム に指定した入出力ファイルへアクセス可能な権限で実行する必要があります。 必要な権限で実行するようにご注意ください。 (3) 管理ファイルの復旧方法について 万一,管理ファイルが破壊された場合は,バックアップファイルより復旧 してください。 管理ファイルのバックアップについては,「環境定義ヘルプ 管理ファイ ルのコピー」を参照してください。 また,環境定義で以下の操作を行った時,操作した管理ファイルと同一 ディレクトリにバックアップファイルが自動的に作成されます。 バックアップファイルが作成されるのは,環境定義での操作時のみであり, 転送モニタの操作ではバックアップファイルは作成されません。 ・管理ファイルを開いた時に作成されるバックアップファイル xxx.#smi , xxx.#sm通番(通番:1〜5) xxx.#dmi , xxx.#dm通番(通番:1〜3) ・管理ファイルを閉じた時に作成されるバックアップファイル xxx.$smi , xxx.$sm通番(通番:1〜5) xxx.$dmi , xxx.$dm通番(通番:1〜3) (4) R3.6以前では,一般ユーザーでサーバサービスの起動・停止の操作を行う ことができましたが,R4.0より管理者権限を持つユーザのみで操作可能とな りました。 (5) 異常時停止モード変更機能について ファイル転送完了時,管理ファイルのファイル情報に不整合が発生した場 合,既定の動作では,サーバサービスを自動停止します。不整合が発生した ファイル転送の終了コードは管理ファイルアクセスエラー(M9302)を返し, イベントログに情報を出力します。本エラーが発生したファイル情報を使用 するファイル転送は行えません。サーバサービスを停止後,環境定義から動 的情報クリア要求を行い,サーバサービスを起動してください。 既定の動作の変更方法やエラーメッセージ,復旧方法については,「異常 時停止モード変更機能ヘルプ」の「注意制限事項」−「利用の前提事項」を ご参照ください。 ------------------------------------------------------------------------ 5.API利用時の注意事項 ------------------------------------------------------------------------ (1) APIの利用条件 C,C++等32ビット対応言語にてご利用いただけます。その他の言語では, 必要なヘッダファイル等を利用者側でコーディングして利用してください。 16ビット,64ビット対応言語の製品には対応しておりません。 また,APIのDLLを再配布することはできません。ユーザAPを起動するマシ ンごとの正式媒体からAPIをインストールしてください。 (2) API名称の変更 API名称を以下のように変更しました。 R3.6以前 R4.0 ------------------------ 拡張要求系API 要求系API 拡張定義系API 定義系API R3.6以前は「拡張要求系API」と互換用途用の「要求系API」の2種類の要 求系APIを同梱していました。R4.0の「要求系API」は,R3.6以前の「拡張要 求系API」に該当します。(R4.0では,互換用途用の要求系APIは提供中止と なりました。詳細は「(5) 互換用途用の要求系API関連ファイルの提供中止 について」を参照してください) (3) UACが有効な状態で利用する場合 次のAPIを使用するユーザAPを実行する場合,管理者権限への昇格して実 行してください。 ・CCSINIT()(起動パラメータ設定) ・CCSENDP()(正常終了認識契機の追加) ・CCSDNSF()(DNS参照変更) ・CCSZMLT()(0件マルチファイル転送) ・CCSCHGSM()(異常時停止モード変更機能) 上記以外のAPIは一般ユーザー権限で実行可能ですが,APIに指定した入出 力ファイルへアクセス可能な権限で実行する必要があります。必要な権限で 実行するようにご注意ください。 (4) インストールファイルについて 以下のファイルについては,CCSU/TCP R020.04以前でリリース しているファイルと同一名ですが,バージョンアップされています。 ccs2api.h 要求系API用ヘッダファイル 旧バージョンのCCSU/TCPがアンインストールされていない場合は 管理上の区別などに注意してください。 混同した場合は,ファイルの更新日時により区別してください。更新日時 が「1998/02/20 1:00」以降のファイルがR020.04以降のファイルです。 ユーザAPの作成時と実行時に,正しいファイルを利用していることを確認 してください。 (5) 互換用途用の要求系API関連ファイルの提供中止について 既存の利用者の互換のために用意していた以下の要求系API関連のファイ ルは,R4.0より提供を中止しました。 ccs2api.lib 要求系APIライブラリ (*互換用途) ccs2api.dll 要求系API用DLL (*互換用途) apihelp.hlp 要求系APIヘルプ (*互換用途) 要求系のAPを作成する場合,R4.0の要求系APIを利用してください。 既存の互換用途用の要求系APIを利用したAPは,要求系APIを利用するよう にAPの再作成が必要です。要求系APIは互換がありますので,AP作成時に指 定するライブラリを要求系APIのものに変更することで,AP再作成が行えま す。要求系APIの利用方法はR4.0の「要求系APIヘルプ」で確認してくだ さい。 (6) 管理ファイルを二重オープンした場合の仕様変更について R3.6以前は,同一プロセス内で同じ管理ファイルを二重にオープンするこ とができましたが,R4.0では管理ファイルアクセスエラー(202)となります。 このような処理がある場合,二重オープンしないようにAPの改修を行ってく ださい。 (7) Visual Basic 6.0対応関連ファイルの提供中止について 以下のVisual Basic 6.0対応関連のファイルは,R4.0で提供中止となりま した。 vbapi.txt 要求系VB対応説明資料 (*互換用途) ccs2apib.lib 要求系APIライブラリ(VB版)(*互換用途) ccs2apib.dll 要求系API用DLL(VB版) (*互換用途) ccs2api.bas 要求系API用ヘッダファイル(VB版) ccsput.bas PUT要求API用ヘッダファイル(VB版) ccsinit.bas INIT要求API用ヘッダファイル(VB版) ccs2dapi.bas 定義系api用ヘッダファイル(VB版) ccsendp.bas 正常終了認識契機の追加API用ヘッダファイル(VB版) ccsccv.bas コード変換APIヘッダファイル(VB版) ccsdnsf.bas DNS参照変更API用ヘッダファイル(VB版) ccszmlt.bas 0件マルチファイル転送API用ヘッダファイル(VB版) Visual Basic 6.0で作成したプログラムは,以下の方法で移行してくださ い。 ・Visual Basic 2008以降を使用し,本製品に含まれるクラスライブラリ を利用したプログラムへ移行(定義系API,要求系APIの場合) ・プログラムから各ツール系のコマンドを呼び出すように変更 (ツール系APIの場合) ・C言語プログラムへ移行 ------------------------------------------------------------------------ 6.機能上の注意事項 ------------------------------------------------------------------------ (1) 管理ファイルの新規作成について 本APIにおいて,管理ファイルの新規作成機能はサポートされておりませ ん。 管理ファイルの新規作成は,CCSU/TCPの環境定義にて実行して下 さい。 (2) 西暦の表示について 特に断りのない限り,2桁表示の西暦は,西暦の下2桁を表示します。 2000年は'00'と表示します。 (3) アンインストールについて アンインストールの手順は「コントロールパネル」の「プログラムと機能」 からCCSU/TCPを選択して行ってください。 (4) R030.02より起動情報の自己側IPアドレスのパラメータを必須から指定不 可に変更しました。 これにより,定義系APIのCCSBASEにおいて,起動情報テーブルの自己側IP アドレスと起動情報更新スイッチテーブルの自己側IPアドレスの項目を未使 用に変更しました。 環境定義の表示上は常に「*.*.*.*」になりますが,転送モニタの動作は, 既存バージョンと変わりません。 (5) 管理ファイルの諸元について 各情報に登録できる件数の諸元は以下の通りです。 情報 諸元 ---------------------------- 起動情報(#BASE) 1件 ライン情報(#LINE) 400件 相手先情報(#LINK) 1000件 ※ ファイル情報(#FILE) 1000件 ※ 転送要求情報(#TRAN) 1000件 ※ 起動ジョブ情報(#JOBS) 1000件 ※ 諸元を超えた件数を登録することも可能ですが,この場合,動作保証され ないためご注意ください。 R3.6以前で使用していた管理ファイルをR4.0以降で使用する場合,形式変 換を行うことで使用可能です。形式変換前の管理ファイルに登録されている 件数が上記諸元内であることを確認してください。諸元を超えている場合は, 不要な定義の削除等を行うことをご検討ください。(※印はR3.6以前と諸元 が異なる情報です。R3.6以前は制限を設けていません) (6) 環境定義で管理ファイルの起動情報(#BASE)を新規登録する際のデッドロ ックリトライ回数の既定値が,R3.6以前とR4.0以降で異なります。R3.6以前 は100回でしたが,R4.0以降は1000回となります。 (7) SOCKS対応の廃止について R4.0でSOCKS対応製品(別製品)を使用したセキュア通信をサポートしなく なりました。 ------------------------------------------------------------------------ 7. その他の注意事項 ------------------------------------------------------------------------ (1) OSのインストール形態について Windows Server 2012 R2,Windows Server 2016のServer Core,または, Nano Serverでインストールした環境での利用はサポートしていません。 (2) ジョブ起動について ジョブ起動機能でジョブにGUIプログラムやコンソールアプリケーション を指定し,起動したジョブをログオンしたデスクトップ環境に画面を表示, または,操作を行う場合の各OSにおける注意事項を以下に記載します。 ・Windows Server 2012 R2の場合 起動したジョブの表示,操作のため,後述の<設定>を行ってください。 ・Windows Server 2016の場合 OSの制限により,起動したジョブの画面操作を行うことができません。 そのため,画面操作をともなうジョブをジョブ起動で指定しないでくださ い。なお,後述の<設定>を行うことで起動したジョブが表示されますが, OSとしては推奨されていない使い方になります。 OSの制限については,下記URLを参照してください。 https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2018/06/13/interactive_service/ <設定> - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 起動するジョブがGUIプログラムやコンソールアプリケーションの場合, ログオンしたデスクトップ環境に画面の表示を行うためには,コントロール パネルのサービスにあるCCSUサーバサービスのプロパティのログオン設 定にて,「デスクトップとの対話をサービスに許可」をチェックしてくださ い。 ファイル転送後にジョブが起動した場合,OSから「対話型サービスダイア ログの検出」ダイアログが表示されるため,「メッセージを表示する」で画 面を表示することができます。 上記手順で起動したジョブの画面を表示することができない場合, Windows Server 2012以降のOS仕様が原因と考えられるため,以下の手順に よる回避策で改善されるか試行してください。 <注> @この回避策ではレジストリを直接変更しますので,システムの バックアップを行った上で,慎重に実施してください。 Aこの回避策は動作確認済みですが,すべてのサーバ環境におい て,必ずしも動作結果を保証するものではありませんので,予 めご了承ください。 Bレジストリ変更に伴い発生する直接的または間接的な,いかな る障害や影響についても対応いたしかねますので,予めご了承 ください。 ■手順1 以下のレジストリの値を「0」に変更します。レジストリ変更後,OSを再 起動します。 ・キー :HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Windows ・値の名前:NoInteractiveServices なお,このレジストリに関する詳細情報は,下記URLを参照してください。 https://msdn.microsoft.com/enus/library/windows/desktop/ms683502(v=vs.85).aspx ■手順2 サービスの「Interactive Services Detection」が起動していない場合, サービスを起動します。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (3) JIS2004対応 環境定義のパラメータについて,JIS2004で追加された文字(環境依存文 字)は使用できません。使用した場合の動作は保証いたしません。 なお,転送ファイルの内容については,透過転送を行うため(コード変換 せずどのようなコードでも転送が可能),ユーザ責任において使用文字の範 囲を相手と取り決めてください。 (4) ディスプレイのDPIスケーリングについて ディスプレイの設定で指定できるDPIスケーリングは100%で使用してくだ さい。100%以外の設定の場合,GUIの表示が乱れる可能性があります。 (5) 修復モードでインストールした場合のユーザー名,会社名について 転送モニタ,環境定義のバージョン情報に表示されるユーザー名,会社名 が各マシンに設定されている既定の情報に更新されます。この状態でも動作 には影響がありませんが,インストール時に指定したユーザー名,会社名に 戻したい場合は,本製品をアンインストール後,新規にインストールを行っ てください。 ------------------------------------------------------------------------ 8.変更内容 ------------------------------------------------------------------------ R040.00 ・ ファイル情報の設定が,自動再送=行う,手動再送=行う,再送単位= テキスト単位の場合に,前回転送結果=異常の状態で着信受信の転送を行 うと,テキスト数エラーで転送失敗となる障害に対して,エラーとならな いように修正しました。 ・ 通常は発生しませんが,転送回数チェックの設定変更などにより,前回 転送結果=異常だが転送回数チェックエラーとなる状態において,転送形 態と設定が以下4パターンのいずれかの場合,転送が二重ファイル転送で 転送失敗となる障害に対して,エラーとならないように修正しました。 発信(転送モード=通常),かつ,送信 発信(転送モード=通常),かつ,受信,かつ,自動再送=行わない 着信(開始要求電文受信),かつ,送信 着信(開始要求電文受信),かつ,受信,かつ,自動再送=行わない ・ 着信時の転送結果が着信エラー(ラインなし)の場合,転送ログの相手側 IPアドレスに不正な値を出力する障害に対して,正しい相手側IPアドレス を表示するように修正しました。 ・ 定義系クラスライブラリにおいて,設定ファイルで「InitMSG=N」を設 定した場合に初期化時のエラーメッセージが表示される障害に対して,表 示されないように修正しました。 ・ 環境定義において,転送ファイルの自動生成機能のパス名に97文字のパ スを指定できない障害に対して,97文字まで指定できるように修正しまし た。 ・ 管理ファイルで同時発信数に0を指定していた場合,転送バッチサービ スで転送要求を行うと転送が開始されない障害に対して,転送を開始する ように修正しました。 ・ 転送モニタの「新規の転送要求」ダイアログで登録ファイル情報一覧に 10個目のファイルが表示されない障害に対して,表示するように修正しま した。 ・ 転送ファイルなしの転送エラー発生時,メモリリークする障害を修正し ました。 ・ 転送中のファイルに対して転送回数を0リセットした場合,転送終了時 に転送結果を更新していた障害に対して,転送結果を未転送状態に更新す るように修正しました。 ・ 要求系APIにおいて,CCSGET発行でメモリリークする障害を修正しまし た。また,CCSGETが生成する処理スレッドがCCSGET終了後に一定時間残る 障害に対して,スレッドが残らないように修正しました。 ・ 4文字未満のユーザAPの識別子を指定してCCSPUTを発行した場合, CCSGETがCCS_MSGERRでエラーリターンする障害に対して,正常終了するよ うに修正しました。 −以上−