サイト内の現在位置

スーラト市警察 事例

顔認証技術によってインドで最も安全な都市へ

業種:
  • 自治体・公共
業務:
  • その他業務
製品:
  • その他
ソリューション・サービス:
  • セキュリティ

はじめに

スーラト市はインド西海岸に位置し、世界で最も急速に発展している都市の一つです。ダイヤモンド産業が盛んで、世界のダイヤモンド原石の90パーセントがこの都市で研磨されています。2011年、政府はスーラト市へのセーファーシティソリューション(都市の安全・安心を支える技術)の導入を決定し、市の運営の効率化と550万人の市民へのサービス向上を目指しました。NECにとっては、インドのこうしたプロジェクトに専門知識と知見を提供する初めての機会となりました。

課題

ニーズの変化に対応しながら犯罪を抑制し、住民に安全を提供

スーラト市には外部から人と車両が大量に流れ込んでいました。この状況に対応するために、当局は市内で何が起きているか効率的に監視する方法を模索していました。

また、急速な都市化に伴い、スーラト市は社会インフラを刷新し、公共安全サービスの質を高めることで、住民による更なる要望とニーズの変化に対応する必要がありました。市の中心部では犯罪と迷惑行為の抑制が最優先課題でした。スーラト市は不測の事態に備える手段を求めていたのです。

スーラト市警察の本部長であるラオ博士は、主要な貿易中心地である同市の位置づけに言及しながら「スーラト市警察にとって最大の課題は『流動人口』の存在でした」と語りました。

「私たちは一人ひとりの身元をはっきりさせたいと考えました。それにより、犯罪や公共での不適切な行為を抑制できるようになるからです」

ソリューション

監視の強化による能力増強効果

スーラト市当局は、安全化に向けてさまざまなベンダーの技術をテストして評価を行いました。そして2015年に最先端のソリューションに出会ったのです。NECはInnovative Telecom & Softwares社と協力して、顔認証によって重要なインテリジェンスをもたらすリアルタイムの監視ソリューションを提供しました。

街中に設置されているカメラからNECのシステムにライブ映像が供給され、専用の指令センターにいる警察官は犯罪行為の兆候を監視できます。監視対象はひったくりから暴動まで多岐にわたります。

世界最高水準の顔認証技術を導入した当局は、以前より多くの「目」を手に入れました。NECのシステムにより当局の能力が増強され、早期対応が可能となりました。犯罪者3万人分の顔写真データベースに対して顔を自動的に照合し、監視リストと一致した場合はすぐに警察署に警報が発せられます。

「最も大きな目的は市民の安全を守ることです」とラオ博士は語ります。博士によると、この技術が優れているのは、現場で今映っている人物を、リアルタイムで当局が保有する既存データと照合できる点です。

他社の顔認証システムもスピードか精度のどちらかが優れているものはありますが、それを高い水準で両立できるのはNECのソリューションだけです。業界トップの評価を幅広く獲得しているのはそのためです。

異なるデータベースに対しても、警察による容疑者画像の監視、スキャン、検知、検索が可能です。低品質の写真や映像でも照合できます。

米国の国立標準技術研究所が10年以上にわたって実施している独自テストにおいて、NECの技術は検索速度と照合精度の点で最も高い評価を獲得しています。

スーラト市当局が重視したのは、情報がどのように表示され、使用されるかという点でした。指令センターの280平方フィート(約26平方メートル)の壁面に重要な配信映像がすべて映し出され、そのうえに表示されるデータとあわせて状況を把握することができます。

プラディープ・クシュワール
NEC Technologies India
パブリックセーフティ部門長

NECはスーラト市警察に協力し、世界最高レベルの顔認証技術で都市の安全に貢献しています。この技術が当局の迅速で効率的な対応を可能にしているとNECインドのパブリックセーフティ部門長であるプラディープ・クシュワールは語ります。

「管理センターでは、NECの顔認証ソフトウェアが監視カメラから送られてくる配信映像を解析し、そこに映る顔を監視リストとリアルタイムに照合して警報を発します」

さらに、捜査官はNECのソリューションによって記録映像を素早く検索し、容疑者を探すことができます。この新機能により、これまでは困難だった科学捜査が可能になりました。

成果

「スーラト市はグジャラート州に留まらずインド国内でも有数の安全な都市になりました」

NECによる監視機能の強化は、スーラト市に素晴らしい成果をもたらしました。現在警察では、1か所にある大型スクリーンで広大なエリアを常時監視できるようになり、犯罪防止能力が強化されています。

展開以来、監視システムは犯罪防止に貢献しています。公共エリアでの窃盗といった軽犯罪は、新しい防止策のもとではほぼ発生しなくなりました。

ひったくりなど、ある種の犯罪に大きな効果があったとラオ博士は語ります。「市の安全強化プロジェクトの開始以来、犯罪発生率は27パーセントも低下しました」

スマートシティ実現に向けた総合的なアプローチにより、スーラト市のビジネスと観光を促進する理想的な環境ができました。同市は今後数年で住民と訪問者の増加を見込んでいますが、それに伴って必要となる安全と安心を確実に提供できると自信を深めています。

スーラト市は今後のプロジェクトでもNECと連携し、監視カメラや顔認証などの技術面で総合的な対応を期待しています。ラオ博士は言います。「これらの技術をすべて結集すれば、スーラト市民に安全な環境をもたらすことができ、市の繁栄につながることでしょう」

(2018年2月9日)