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アービング市警察 事例

アメリカ、テキサス州アービング市警察での容疑者・犯罪者特定にNECの顔認証が貢献。

業種:
  • 自治体・公共
業務:
  • その他業務
製品:
  • その他
ソリューション・サービス:
  • セキュリティ

説明

アメリカ、テキサス州の主要都市であるアービング市はダラス・フォートワース大都市圏の一部です。ダラス市とフォートワース市の中間に位置し、ダラス郊外と見なされています。同市は、12,000エーカー(約49k㎡)という広大な面積を占め、ビジネスや産業、住宅街としても栄えているラス・コリナス地区、ダラス・フォートワース国際空港、多数の住宅地域などから構成されており、米国内でも民族多様性が特に高い地域です。

はじめに

Jeff Spivey
アービング市警察
警察局長

アービング市警察のJeff Spivey警察局長は次のように語ります。
「アービングは経済面と文化面で多様性が非常に高い都市です。多くの住民が貧困水準もしくは水準以下の生活を送る住民が多数いる一方で、Fortune 500にランキングする企業の本社所在地もあるため富裕者も数多く住んでいます」

ラス・コリナスは米国で初期に都市計画マスタープランが作られ開発された地域で、一流ホテル、ランドマークとなるオフィスタワー、アービングコンベンションセンター、立派な住宅街や高級集合住宅、繁華街、プライベートクラブが軒を連ね、また、市内の大型工業団地や多様性に富むビジネスや娯楽、そして住宅地区と隣接しています。

アービング警察はこの街の治安を守り、市民のために効果的な任務遂行に励むとともに、市内の幅広い民族コミュニティとの関係構築に取り組んでいます。

アービング市の人口は現在約24万人ですが、セラニーズ、エクソンモービル、キンバリークラーク、フルーアをはじめとするFortune 500企業の本社所在地であることから、昼間の人口は30万人以上に達します。

アービング市の警察官の役割は、コミュニティ内の緊急通報に日々対応すること、機敏な捜査により犯罪事件を解決すること、そして1つの管轄区域としては類を見ないほど社会経済面、教育面、文化面で多様性に富む市民に対する援助と保護です。

課題

Jason Mullins
アービング警察犯罪情報
センター
巡査部長

犯罪捜査で警察官にとって最も困難な状況は、有罪判決につながる十分な証拠を得られないまま捜査を進めることです。犯罪現場で物的証拠がほとんど見つからず、襲撃者を録画した低品質な防犯映像や携帯電話の写真しか残されていないことも多く、刑事は不鮮明で画質の粗い写真や映像を頼りに捜査を開始しなくてはなりません。

「携帯電話のカメラの登場や監視カメラ導入に伴い、プライベートでもビジネスでも、これまで以上にテクノロジーが浸透しています。写真や映像が証拠として残されている事件は増えてきましたが、それ以外の情報はわずかしかありません」とアービング警察犯罪情報センターのスーパーバイザーであるJason Mullins巡査部長は話します。こうした場合、容疑者特定につながる指紋も、目撃証言や顔認証技術もないため、刑事は地域一帯への聞き込みに時間を取られ、手がかりを求めて近隣住民や地元メディアに協力を仰ぐことになります。

捜査件数の増加への対応も警察にとって解決すべき課題です。多数の捜査を抱える警察官は、殺人や武装強盗といった大事件への対応より、万引き、偽造、麻薬、窃盗など、ビデオ監視システム設置エリアで発生する無数の「ありふれた」事件の処理に追われているのが実情です。ところが同センターでは、地元メディアに協力を要請する以外に、こうした写真や映像を活用できていませんでした。取り扱うニュースが多い日の夕方の報道番組では、犯罪関連の映像が放送されないこともあります。起訴できるほど有力な手がかりが無い場合、こうした事件は公共の安全に関わる問題となります。こうしたケースが膨大な捜査件数に埋もれて、残念ながら迷宮入りすると、市内の犯罪分子が私たちの社会への攻撃を続け、ダメージが増大するのです。

このような状況では「手がかりのない事件」の捜査に費やすコストがさらに増大します。「どの市警察局長も承知しているとおり、私たちはより多くのことを、より少ない労力や費用で実施するよう求められています。予算が横ばいか縮小傾向にある一方で、警察への要望は日々増え続けています」と、Jeff Spivey警察局長は話します。

ソリューション

NECは、迅速で正確な使いやすい顔認証ソリューションを求める警察のニーズを熟知しており、アービング警察犯罪情報センターにNECの高速マッチング顔認証システム「NeoFace® Reveal」を提供しました。NECのNeoFace® Revealは、写真の補正と構造化により、きわめて高速で信頼性の高い顔認証機能を実現します。解像度の低い部分的な写真にも対応し、既存の犯罪者データベース内の人物と照合して犯罪捜査の手がかり獲得に寄与します。NECのNeoFace® Revealは「1対N」動画検索に関して、米国商務省の米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで、市販製品の中で最も正確な顔認証アルゴリズムソリューションとして最高性能評価を獲得しました。

「犯罪情報センターの役割は警察官や民間のアナリストが一室に集まり、警察無線を聞き、現場の警察官にリアルタイムに重要な情報を提供し、システムに蓄積されたデータを分析できるようにすることです。そしてNeoFaceの技術により、そうした業務のレベルが大幅に向上しています。これまで経験したことがないほど高い水準です」とSpivey警察局長は話します。

「NeoFace® Revealは非常に有益なツールであり、今では警察のアナリストやインテリジェンスオフィサーも監視映像やスマートフォンで撮影された写真をシステムで照合して、今までより早く容疑者を特定し早期逮捕につなげています」

アービング警察犯罪情報センターのスーパーバイザー、Jason Mullins巡査部長はこう語ります。「犯罪情報センターで私たちが取り組むのは、重要な情報を取り出して現場の警察官に提供し、彼らが安全かつ効率的に任務を行えるよう支援することです。このNECのソリューションは照合性能が非常に優れており、捜査官やデモを見た関係者もその点に大変驚いていました。私たちが提供した捜査用写真には一定の割合でぼやけていたり、モザイク処理がされていたり、容疑者がわかりにくい角度で写っている写真が含まれていましたが、それでもこの技術では高い精度で照合できました。NeoFace® Revealアルゴリズムの性能を自身の目で確認した私も同僚もこのソリューションを非常に信頼しています」

Mullins巡査部長はさらに続けます。「この顔認証ソフトウェアは人種、性別、民族の要素を完全に排除します。つまり、写真だけ入力してそれ以外の関連情報を一切入力しない場合、このソリューションは顔だけに注目して比較を行います。肌の色など考えを偏らせるような要素は無視するのです」

John Hock
アービング警察犯罪情報
センター
刑事

犯罪情報センターの職員たちは本ソリューションの導入が驚くほど簡単で効果的であったことを認めています。アルコール・たばこ・火器局のタスクフォースオフィサーでありアービング警察インテリジェンスオフィサーのJohn Hock刑事も同意します。「トレーニングの後で、私たち全員がすぐにNEC NeoFace® Revealソフトウェアを使い始めました。とてもシンプルで使いやすい製品です。生産性の観点からも利用すべきツールであるのは間違いなく、事件の捜査や他の刑事のサポートに役立ちます。捜査で行き詰まりや障壁を感じた場合や進展が見られなくなった場合にいつでもこのソリューションに立ち戻ったり、数か月ごとに写真の照合を試すことが可能です」

成果

「このソリューションを導入して以来、これまでは難しかったような捜査でも成功を収めることができました。NECの照合アルゴリズムはきわめて正確であると、心から信頼しています」とHock刑事は述べています。

このアプリケーションの用途について、Mullins巡査部長は次のように話してくれました。「私たちはNeoFace Revealソリューションをさまざまな方法で使用しています。監視映像に犯罪が記録されている事件の場合、捜査官はその映像を入手してNeoFaceプログラムで分析し、その容疑者が、過去にIPDが関与して顔写真を記録している人物であれば速やかに特定できます。また、容疑者が身元を偽っているようだと現場の警官が確信するケースがあったのですが、警官がその場で写真を撮影して私たちに送信し、数分でその人物が容疑者であると特定することができたのです」

部門コストへの影響について、Spivey警察局長は次のように述べています。「技術がもたらす力を活用すれば、警官の配備にかかるコストを抑えられるかもしれません。そうなれば、『皆さんの要望にこたえるためには増員が必要です』と訴えることなく、コミュニティにサービスを提供できるようになります。この技術があれば、市内に配備する警官を増やすことなく、警察としてのサービスを確実に提供できます。財務的な観点から見ても、これまでと変わらないサービスをより効果的かつ効率的に提供できるうえ、増員に伴う継続的コストは不要です。テクノロジーがますます手頃に、利用しやすくなるにつれ、このことを全国の市警察局長が認識するようになっています。この好機を逃す手はありません」

「私は他の同僚たちに、NECがこのソフトウェアで開発したアルゴリズムは信頼に値すると伝えています。これは手がかりをもたらすテクノロジーであって、事件を解決してくれるわけではありません。ですから、未解決になりそうな事件で捜査官に確かな手がかりを与えてくれるツールと考えるべきだと紹介したいですね」とSpivey警察局長は語ります。

NECとお客様との関係構築

NECはアービング市警察と長期にわたり強い関係を構築してきました。Mullins巡査部長も「とても素晴らしい関係を築いています。NECと私たちは、今回のソフトウェアを導入する何年も前から良好な関係を築いてきました」と語っています。

NECはこれからも、アービング市とダラス地域のその他都市の犯罪者顔写真データベースを統合し、進行中の捜査や未解決事件で容疑者照合の確率を高めるために情報共有を促進することで、都市の安全の向上に向けてアービング市警察との連携をしてまいります。

「NECとの関係に感謝しています。NECの皆さんとの協業は非常に有意義で、NECが私たちのコミュニティのパートナーであることをうれしく思っています」とSpivey警察書長は締めくくりました。

(2018年7月30日)