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セキュアシステム研究所

2021年7月16日

セキュアシステム研究所

AI時代に対応した新しいシステムをよりセキュアに

セキュアシステム研究所は、さまざまなセキュリティ技術を研究・開発する研究所です。基盤研究はもちろん、実装や運用技術までを含め、社会ソリューションを安全に構築・運用するための先端技術を総合的に研究しています。
近年ではAIやIoTなどが実装され、あらゆるシステムが飛躍的に高度化するようになりました。そのなかにあっても社会システムやインフラを確実に守り、信頼性を担保できるセキュアなプラットフォームを創り出すことが私たちのミッションです。
セキュアシステムの基盤となる暗号研究は、NECが得意とする分野です。50年以上の歴史を誇り、国際学会においても常に高いプレゼンスを発揮し続けてきました。2020年にも、最難関国際暗号学会の一つであるCRYPTOにおいてBest Paper Awardを受賞しています。こうした知見を活かし、最近では生体情報を暗号化したまま認証を行うセキュア認証にも力を入れています。世界でも高い評価をいただいているNECの生体認証システムを、より安全に、高い信頼性をもって活用いただくために、さまざまな角度から技術の研究を続けているところです。
また、システムの運用や管理の自動化にも取り組んでいます。現在、社会の多くのシステムはさまざまな企業が開発したソフトウェアが連携して動いています。そのため、小まめにアップデートを繰り返すうちにソフトウェア間の連携に予期せぬ不整合が生じ、結果としてトラブルが起きてしまうリスクがあるのです。このようなトラブルの発生を未然に防止し、予期せぬセキュリティの穴を埋められるような技術を開発しています。システムを構築して納入するだけではなく、システムのライフサイクル全体を考え、運用までを含めた総合的なソリューションを提供していきます。

サイバーだけでなく、実世界のインフラの安全も守る

「高秘匿連合学習」というテーマの研究も進めています。これは、企業間のデータ連携によって新しい価値を発見しようという動きに対応したものです。たとえば銀行がマネーロンダリングなどの犯罪を検知しようとする際に、一つの銀行のデータだけでは十分な検知性能を出せませんが、複数銀行のデータを使うことができれば検知性能を向上させることができます。ただし、銀行間でトランザクション情報を共有することは情報保護の観点から事実上不可能です。これに対し、高秘匿連合学習では互いの機密情報を一切開示しないまま機械学習を行うことが可能です。情報を秘匿したまま、検知のためのAIモデルを提示することで、お互いの目標性能を向上させることができます。
また、私たちが扱うのはサイバーセキュリティだけではありません。実世界におけるインフラのトラブルを未然に防ぐことも、社会の安全・安心に資する重要なセキュリティだと考えています。たとえば、鉄道の故障を未然に防ぐために、センシングデータからレールや連結器の劣化を予測するという取り組みを行っています。鉄道やプラントなどの大規模な社会インフラに対するセキュアシステムの導入や運用は、NECが得意としている領域です。
私たちセキュアシステム研究所では、セキュリティは総合芸術のようなものだと考えています。たとえば、異常をいち早く検知する一つの尖った技術を開発することはもちろん重要ですが、それだけでは不十分です。セキュアな基盤をつくるためには、すばやい検知だけではなく、次にどんな対処を行うべきかを提示する必要があります。また、検知に至った過程を分析することで不具合の発生要因を提示し、同じような不具合を防止することも必要になります。一つの不具合を解決するのではなく、システム全体を見渡して、関連する劣化要因やセキュリティホールを丁寧に潰さなくてはなりません。強みのある技術を磨き上げると同時に、システム全体に潜む弱みをカバーすることも必要になるのです。私たちは基盤研究から応用研究、実装へ至るまでの各工程を得意とする幅広い人材を抱え、セキュリティにおける総合的なソリューションを創り出しています。

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