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バイオメトリクス研究所

2021年7月16日

バイオメトリクス研究所

「人」を理解するバイオメトリクス研究

バイオメトリクス研究所では、「人」をセンシングし、さらなる理解を進めることを大きな目標として、生体認証に代表される技術の研究に取り組んでいます。
NECの顔認証技術は、いまや世界でも広く知られるようになりました。NIST(米国国立標準技術研究所)による精度評価ではNo.1を5回獲得し、世界のさまざまな空港などで活用されています。現在に至るまで進化は続いており、2020年にはマスク着用時でもさらに高精度な認証ができるようにチューニングを行ったほか、脳神経科学の手法を採り入れた「SPRT-TANDEM」という技術を開発し、さらなる高速化を実現しました。
NECでは顔認証以外にも指紋、虹彩、声など多様なモーダルからの生体認証を研究しています。それぞれが世界トップレベルの高精度な技術です。これほどまで総合的に生体認証を扱う研究所は、世界でも稀有といえるのではないでしょうか。近年では、顔認証と虹彩認証を組み合わせたマルチモーダル生体認証機器を開発しました。小売店舗などでの運用を想定した本機器は、数億人規模でも高精度に運用できるデバイスです。
人の「行動理解」を実現するというアプローチからの研究も進めています。カメラに映る人の動きから、スポーツのフォームを分析したり、急病人を検知したりすることのできる技術も開発しました。
一方で、生体認証は画像認識技術をベースとしているので、開発した技術がモノに応用できる場合もあります。高速撮影カメラを活用してモノの変化をとらえる技術や、セルフレジや無人レジ用の商品登録を簡潔化する技術など、モノに対応したイノベーティブな技術の開発も行っています。

医療・ヘルスケア領域でも研究を本格化

最近では医療・ヘルスケア分野にも本格的に進出し、私たちのノウハウを活かしたソリューションの研究にも取り組んでいます。例えば、私たちが相手の表情から健康状態や感情を推し量るように、顔認識の技術によって心の動きやストレスを解析することができるはずです。この技術は、看護や介護現場での応用を想定して研究を進めています。
画像認識技術を活用して、内視鏡映像から腫瘍を検知する技術も開発しました。本技術は世界で初めて欧州の安全規格に製品として適合し、製品化と販売を開始しています。
また、一流の理学療法士の知見をナレッジベース化し、独自AIと組み合わせることで最適なリハビリメニューを提示することができる技術も開発しました。2021年6月からは、東京医科歯科大学と連携したヘルスケアサービス「NECカラダケア」をスタートし、実際の店舗を構えて実証事業を進めています。
さらに、ユニークな例としてはインソール型のセンシングデバイスによって、歩行姿勢を分析する技術も開発しています。本製品は、クラウドファンディングでの資金調達という新しい試みを通じて開発を行いました。おかげさまで多くの皆様から想定金額を大きく上回る支援をいただき、現在はさらなるアップデートを行っているところです。
このようにバイオメトリクス研究所では多様な技術を研究しています。事業化に至るパスも、研究技術や想定市場の性質にあわせて柔軟に設計しています。メンバーも非常に多彩で、基盤研究が得意な研究者や、応用やビジネスデベロップメントを得意とするメンバー、あるいはエッジコンピューティングによって高効率に実装させるエンジニアリングがうまい者など、さまざまです。それぞれの技術や知見を柔軟に融合させることで、革新的な研究をスピーディーに生み出し続けています。

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