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7つの社会価値創造テーマ
Sustainable
Earth

地球との共生

世界の人口増加と都市化、経済の発展は地球環境に影響を及ぼし、生物多様性の喪失や資源の枯渇、自然災害の増加など多くの脅威をもたらします。NECは、変化し続ける地球の姿を見える化し、限りある資源の効率・公平な配分や、起こり得る脅威への予兆対策を通じて、地球と共生するサステナブルな社会の実現に貢献します。

NECが考える10年先に向けた
<地球との共生>

グローバルで高まる気候変動リスクに対して「緩和」と「適応」で立ち向かう

社会背景

サステナブルな社会を築くためには、地球温暖化がもたらす気候変動問題に対して、温室効果ガスの排出を削減する「緩和」策と、気候変動がもたらすリスクに備える「適応」策を両輪として取り組む必要があります。

NECの取り組み

バリューチェーン改革や設備稼働率向上などの効率化による「緩和」策と、災害の発生を事前に予測することによる被害の未然防止や、被害を最小限に抑えるためのソリューションによる「適応」策を推進しています。

NECが目指す未来

「緩和」と「適応」への取り組みから得た成果をICTで活用し、地球と共生するサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

地球の許容範囲を超えた資源消費

世界自然保護基金(WWF:World Wide Fund for Nature)が発表した「エコロジカル・フットプリント」によれば、人類はすでに地球の生物生産力の1.5個分の資源を消費しており、2050年には地球2個分の資源が必要になると予想されています。過剰に消費されている資源は、将来につながる自然資本を取り崩しているため、このような消費を続ければ社会を持続していくことはできません。地球の許容範囲を超えた資源消費は地球環境に大きな影響を及ぼし、さまざまな社会課題を引き起こしています。

その一つが、地球温暖化による気候変動です。世界規模で進む気候変動は、水不足や洪水・土砂崩れなど、さまざまな災害を世界中で引き起こしています。国内を見ても、以前より激しい被害に見舞われるようになってきていると感じる方も多いでしょう。海外に目を向けても、砂漠化が進む一方で、繰り返し洪水に襲われる地域など、自然災害が世界中にあふれています。国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)」の報告書では、地球温暖化による気候変動が災害や健康被害、社会インフラなどへ重大なリスクを引き起こすと指摘されています。

私たちが地球と共生し、持続可能な社会を築いていくためには、資源の最適な利用と、地球環境の改善に継続的に取り組む必要があります。

気候変動に「緩和」と「適応」の両輪で取り組み、サステナブルな社会を実現

まず必要なのは、これ以上温暖化が進まないように、温室効果ガスの排出量を削減する「緩和」に取り組むことです。2015年12月に合意されたパリ協定では、CO2の削減には地球規模での取り組みが必要だという認識を各国が共有し「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること」や「今世紀後半の温室効果ガスの人為的な排出と吸収の均衡」が掲げられました。今後、すべての国は自主的にCO2削減目標値を設定し、各国がその目標達成に向けて取り組んでいきます。
NECは、お客さまやパートナーと共に、生産や物流の効率化といったバリューチェーンの改革や設備稼働率の向上などの効率化を進め、社会全体からのCO2排出量の削減を進めています。また、2050年に事業活動に伴うCO2排出量を「実質ゼロ」にする目標を掲げ、ICTを活用した省エネ技術によるエネルギー使用量の削減、再生可能エネルギーの導入拡大などを積極的に進めています。

一方、温室効果ガスの排出をゼロにできたとしても、これまでに排出した温室効果ガスによって地球温暖化は進み、気候変動による影響をすぐに止めることはできません。そのため気候変動による影響に備える「適応」も同時に進める必要があります。
洪水や土砂崩れ、森林火災などの自然災害は、エネルギーや水、食料、製品の生産・流通などのライフラインを断絶し、社会全体に大きな影響を及ぼします。
NECは、災害の発生を事前に予測することによる被害の未然防止や、被害を最小限に抑えるためのソリューションを数多く提供しています。また、自社サプライチェーンに対しても気候変動リスクへの対策を徹底しています。

NECは、「緩和」と「適応」への取り組みから得た成果をICTで活用し、地球と共生するサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

未来への取り組み 01

次世代電力グリッド共同開発プロジェクトで、設備管理の高度化に挑戦(シンガポール)

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SPEARプロジェクト採択セレモニーにおける
Singapore Power、Space-Time Insight、NECの関係者

NECとNEC Asia Pacificは、Space-Time Insightと共同で、シンガポール最大の電力会社Singapore Powerが推進する次世代電力グリッド共同開発プロジェクト「Singapore Power Energy Advanced Research and Development(SPEAR:スピア)」に参画しています。このプロジェクトでは、ビックデータ分析に基づいた設備投資・保守の効率化や、停電状況のリアルタイムでの可視化・分析、復旧見込み時間を正確に予測する設備管理の高度化について検討を行っています。

また、SP CoE (Singapore Power Center of Excellence)(※1)では、シンガポールの次世代スマートグリッドにつながるさまざまな研究開発とイノベーション創出をけん引していきます。特にデータ分析は、世界的に非常に高いレベルを誇るSingapore Powerの送配電サービスの維持・向上においても、重要な鍵となっています。NECとSpace-Time Insightが提供する分析・予測は、電力グリッドの信頼性、耐久性向上と障害時のインパクトを最小化します。

※1 シンガポールのエネルギーインフラの更なる高信頼化・高効率化を目指して、次世代スマートグリッド技術の研究開発、実証、導入のために設立された。

未来への取り組み 02

洪水や土砂崩れに関するシミュレーションシステムで実際のリスクを予測(タイ)

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洪水シミュレーションシステムの画面イメージ

NECは、タイの災害警報発出機関である国家災害警報センターと共同で、洪水発生時に浸水区域を予測する実証実験および、土砂崩れの危険区域を予測する実証実験を行いました。
タイでは洪水が頻繁に発生しており、特に2011年のチャオプラヤ川の洪水では、多くの工業団地やバンコクなど都市部にも大規模な浸水被害が発生した結果、グローバルなサプライチェーンが寸断され、タイ経済のみならず世界経済にも大きな影響を及ぼしました。このため、タイでは洪水対策が喫緊の課題となっています。
本実証実験では、気象、地形、河川、土壌などの各種データを基にシミュレーションを行い、洪水による浸水区域・最大浸水高や、土砂崩れの危険度などを最大7日先まで予測し、実際の被害状況と比較しました。
今後、タイにおいて引き続き土砂崩れや洪水などを対象に防災ICTの高度化および利活用に貢献していき、これらの実証実験で得られた経験・ノウハウを活かし、土砂崩れの被害が多いアジア諸国に対して本システムの提案に積極的に取り組んでいきます。

社会価値創造レポート