新たな社会価値をグローバルで創造する
NEC Safer Cities

NEC Safer Citiesで実現する都市とはどのような都市なのか。NECが「2020中期経営計画」において発表したNEC Safer Citiesについて、事業責任者の山品正勝がご説明します。

山品 正勝
執行役員常務 山品 正勝
NEC入社後、研究所において高性能LSIの研究などに従事。その後、事業部門に異動し、半導体、携帯電話、パソコン、タブレットなどの事業を担当。2016年からグローバルセーフティ事業を担当し、NEC Safer Citiesのけん引役を担っている。
  • 都市で発生するさまざまな課題をデジタルテクノロジーの力で解決します。
  • 誰にとっても公平で、付加価値の高いサービスを提供することを可能にします。
  • 投資コストが低く付加価値の高いプラットフォームを全世界へ提供します。

NEC Safer Citiesでは「安全・安心」と「効率・公平」の価値を提供

-まず初めに、NEC Safer Citiesのコンセプトについて教えてください。

山品:世界的に人口が増加していくなかで、都市部への急激な人口集中が進んでいます。都市では、人々の安全を守りながら、いかにして行政サービスを効率よく持続的に運営していくのかが大きな課題となっています。
都市で発生するさまざまな課題を、デジタルテクノロジーを活用して解決する。これがNEC Safer Citiesのコンセプトです。人々が安全・安心に暮らすことのできる都市空間を実現し、そこに住む人々に効率的で公平なサービスや移動の自由を提供していきます。

都市における社会課題を解決

-具体的にはどのような価値を提供していくのでしょうか?

山品:NECが協賛した「SAFE CITIES INDEX 2017」という報告書では、都市の安全性や、都市に求められる取り組みについて述べられています。世界にはまだまだ安全ではない国や都市があります。そのような国や都市での安全性の確保は大きな社会課題ですが、NECの強みであるAIや生体認証などによって解決が可能です。
具体的にはPublic Safety(パブリックセーフティ)、Digital Government(デジタルガバメント)、 Smart Transportation(スマートトランスポーテーション)の領域で価値を提供していきます。
Public Safetyの領域においては、例えば、北米の警察に指紋認証や顔認証を使用した当社の鑑識システムなどが導入されています。これらが犯罪捜査に活用されることにより、犯人の逮捕や市民の安全確保に貢献しています。
Digital Governmentの領域においても価値を生み出しています。例えば、紙ベースの行政手続きをデジタル化することにより、お客さまの業務効率化に貢献しています。英国では市民の給付金申請手続きなどもデジタル化されていますが、不正受給などの問題も発生しています。NECのAIで不正受給のパターンを分析することで、不正受給の防止にも貢献していくことができます。
Smart Transportationの領域においては、国と国の間の国境警備も大きな課題です。例えば、空港でのセキュリティチェックなどに何時間も要しているという現状があります。NECの顔認証システムなどを活用し、待ち時間が少なく効率的に、かつ安全・安心に移動できる環境をつくることで、フリクションレストラベル、つまりストレスのない旅が実現できるようになります。このように一つの都市の安全・安心の確保だけでなく、都市と都市とをつなぐ安全・安心にも貢献していきます。

3つのプラットフォームで実現

-ではどのようにNEC Safer Citiesを実現するのでしょうか?

山品:NEC Safer Citiesの実現に向け、より多くのお客さまにソリューションを提供するためには、NEC自身のビジネスモデルを、プラットフォームを活用したサービス型ビジネスモデルへ変革することが必要です。データプラットフォーム、分析プラットフォーム、共通業務プラットフォームの3つのプラットフォームにより、効率的に付加価値の高いサービスをお客さまへ提供していきます。
3つのプラットフォームによる提供価値を拡大するために、2018年1月に英国のITサービス企業Northgate Public Services社(以下、NPS)を当社のグループに迎え入れました。同社は、警察業務、税徴収・社会保障給付、公営住宅管理の領域で、強固な顧客基盤と共通業務プラットフォームを有しています。共通業務プラットフォームを通して得たデータをデータプラットフォームにより収集、統合し、NECの生体認証を含むAIなどの分析プラットフォームを活用することにより、新たな価値を生み出します。NECのプラットフォームを活用することにより、お客さまの業務が効率化するのはもちろんのこと、お客さまが、誰にとっても公平で、付加価値の高いサービスを提供することが可能になります。
今後、英国で蓄積されたナレッジを、まずは北米や、英国の行政システムと親和性の高いコモンウェルスと呼ばれるオーストラリアやニュージーランド、カナダ、インドなどへも展開することでより多くのお客さまへ価値を提供していきます。

グローバルに価値を提供

-最後にお客さまに対するメッセージをお願いします。

山品:NEC Safer Citiesでは、都市における社会課題をNECの技術やソリューションによって解決することで、都市に住む世界中の人々の生活をより豊かなものに変えていきます。その実現のために、お客さまから見て投資コストが低く、お客さまの提供するサービスレベルが向上する、グローバルレベルのベストプラクティスで構成されたプラットフォームをお客さまやパートナーと共創していきます。それがNECとして世界中のお客さまに貢献できることだと考えています。
グローバルで新たな社会価値を創造するNEC Safer Citiesを実現していきます。ぜひ楽しみにしていてください。

スティーブ・キャラハン

Northgate Public Services CEO
スティーブ・キャラハン氏

NPSがNECグループの一員となることで、財務基盤の安定化やサービス面における差異化など、お客さまをはじめとするステークホルダーに対し大きな価値を提供することができます。NECの生体認証・解析技術と当社のソフトウェアソリューションとの統合、そして、NECが持つ安全な都市づくりに関する専門知識を活用し、政府・行政領域における提供価値を拡大させます。NECとの連携により、新たな地域や業務領域への展開も実現できるのでぜひご期待ください。

都市の安全性評価「SAFE CITIES INDEX 2017」

都市人口が増大するなか、改めて都市の安全性が注目されています。
NECの協賛により、英・エコノミスト誌の調査機関ザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が世界60都市の安全性を評価した「SAFE CITIES INDEX 2017」では都市の安全性を、サイバーセキュリティ、医療・健康環境の安全性、インフラの安全性、個人の安全性の4つのカテゴリーで評価を行いました。本レポートを通じて人口拡大やテロの脅威など都市が直面する課題や取り組みの重要性に対する理解を深め、先進都市の取り組みから学ぶことで、安全性の向上へ貢献することが期待されます。持続的な都市の発展には、安全・安心への包括的なアプローチが求められ、テクノロジーの活用なども有効な手段であることが提言されています。