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1959年6月パリでユネスコ主催の「第1回情報処理国際会議」が開催された。同時にグラン・パレにおいて電子計算機の展示会が開かれ、日本電気は全トランジスタ式電子計算機第1号機「NEAC-2201」を出展し、Σn2,tan-1Θなどを計算して見せた。この時IBMやブル社もトランジスタ式電子計算機を出展し派手に展示したが、飾ってあるだけで実演はしなかった。
この「NEAC-2201」は1958年10月に電子協に納入されたものであるが、説明員として派遣された与謝野電子機器工業部磁気計装課長は、その様子を次のように報告している。
「幕を開けて見ますと大変な観客が引きも切らさず押し寄せて来て悲鳴を上げてしまいました。特に計算機を動かし、テープレコーダが女声で説明を始めますと装置の囲りに黒山のように人がたかってしまって、私などうっかりブースの外に出たらそれっきり入れなくて弱ったこともあります。」
(社内報『玉川』第81号、1959年9月)