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1950年 トランジスタの研究開発に着手 ~エレクトロニクス事業への新たな取り組み~

戦後、日本の若き技術者たちは主要な研究を禁止され、時間を持てあました。最新の技術に飢えた彼らは日比谷や横浜のCIE(GHQの民間情報教育局)の図書館に通った。そこでは最新の技術誌などを自由に閲覧できた。

1948年秋ころ、日本電気の小林正次技師長らにGHQより、「国防省から『極東軍の作戦上、トランジスタというものが使えるかどうか報告しろ』といってきたが、なんのことか教えてくれ」との話があった。話は玉川の真空管工場にいた長船広衛(のちに支配人)のところまで降りてきたが、長船が最初にトランジスタの発明を知ったのは日比谷のCIE図書館で見たベル研究所の『Bell System Technical Journal』(1948.7月号)だった。暇に任せて足しげく通った長船は、書き写す時間を稼ぐため、資料を写真に撮ることを思いついたという。

西尾秀彦(のちに本社技師長)が「いちいち理解しようとしていては、時間がない。意味も分からず英文のまま書き写した。」のは、横浜の図書館だった。
(両氏へのインタビューによる)

※世界初のトランジスタは、ベル研究所のショックレー、ブラッテン、バーディンによって、1947年12月に発明されたが、公表されたのは、翌年7月であった。

長船広衛のノート拡大するトランジスタの
研究開発に携わった
長船広衛が記したノート

西尾秀彦の図書館でのメモ拡大するトランジスタの
研究開発に携わった
西尾秀彦の図書館でのメモ

点接触型トランジスタの図解拡大する後に長船広衛が著した
『半導体のあゆみ』に
掲載された、
点接触型トランジスタの図解

日本電気初の点接触型トランジスタ拡大する日本電気初の
点接触型トランジスタ