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ロシュ・ダイアグノステイックス株式会社様

Tableauの全社導入により、データドリブンな企業へ成長
セルフBIツール「Tableau」導入事例

業種:
  • 医療・ヘルスケア
  • 製造・プロセス
業務:
  • マーケティング
  • 共通業務

事例のポイント

課題背景

  • 各部門でのExcelによる分析・集計に時間がかかり、その結果、アクションの検討・実行に時間がかかっていた

  • BIツールを理解している社員が少なく、社内にBIによるデータ活用を根づかせる必要があった

  • 部門ごとに異なるBIツールを使用していたため、全社でデータを共有・活用する環境がなかった
  • 各部門ではシステム環境の変化に消極的で、Tableauの導入後も普及が難しかった

成果

  • 分析からアクションへのサイクルが短縮
    視覚的にわかりやすいTableauレポートの活用により、スピーディー&スムーズな分析や結果の考察、そしてアクションを実現

  • BIによるデータ活用が浸透
    Tableauのコミュニティを通じてBIツールを理解する社員が増え、部門間のコミュニケーションも活発化し、意思決定にデータを活用しようとする姿勢が社内に広く浸透

  • 改革や効率化をめざす企業文化に変化
    Tableauの浸透によりIT部門へ、業務効率化や省力化に対する相談が増え、改革をめざす積極的な企業文化へと変化

導入ソリューション

Roadmap for RDKK BI

導入前の背景や課題

まずはBIツールの理解と、Tableauを社内に根づかせるための施策を重視

IT部門 アナリティクスリーダー
Justine Liu氏

ロシュ・ダイアグノスティックス様では、既存のBIツールが業務のニーズに合わなくなり、2014年に同社のグループ本社で標準BIツールに指定されていたTableauへ刷新しました。そして、2016年より全社展開のプロジェクトを開始しています。

業務現場では従来、Excelによる分析・集計作業に時間がかかり、その作業自体が目的化して、分析結果を踏まえたアクションの検討・実行に時間がかけられないという課題がありました。また、BIツールを理解している社員が少ないのも大きな課題でした。まずは社員にBIツールによるデータ活用を理解してもらった上で、Tableauを社内に根づかせていく必要がありました。

そこで、IT部門ではTableauを展開するにあたり、各部門のニーズに応えながら業務に適合できるよう2つの施策を行いました。1つ目は、各部門の社員を巻き込んだコミュニティを立ち上げ、社内展開のコアとなるTableauファンの形成に努めました。2つ目は、IT部門が主導するのではなく、業務現場とのコラボレーションを重視した導入に努めました。

「コミュニティ活動には、経営側と社員側の双方からの支援が重要で、情報の共有や新しいアイデアなどが活発に議論されました。業務環境の変化に消極的な社員もいましたが、コミュニティを核に全社へユーザが増えていきました」と、Justine Liu氏は当時を振り返ります。

「IT部門が主導するのではなく、現場が責任をもって主体的にBIツールによるデータ活用に取り組むという点が大切でした。トップダウン型の導入だと、どうしても“やらされてる”感が消えませんが、自分達の業務にはTableauが必須だという意識の形成に重点を置きました」と、丸山浩氏は語ります。

業務現場ではデータ活用を個別に実施していたため、業務課題が明確に捉えられていないという問題もありました。そこで課題を改めて規定し、他社事例を参照しながら「課題-シナリオ-導入効果」の流れを現場に納得してもらうことから始めました。

IT部門では、これらの施策を実施するために、業務現場に精通しTableauの社内展開を手厚くサポートしてくれるパートナーの存在が必須でした。

選択のポイント

IT部門に寄り添い、各部門とのコミュニケーションも円滑なNECを選択

IT部門 アナリティクスグループ
BIソリューション部
丸山 浩氏

ロシュ・ダイアグノスティックス様は当初、Tableau導入を別のITベンダーに依頼していましたが、業務現場の課題を理解し、共に議論を重ねながら導入のサポートを行わない点に課題を感じていました。そこでTableau全社展開のパートナーを求めて、2016年に4社コンペを行いました。

今回のコンペでは、同社の業務データを用いてTableauレポート作成することが条件でしたが、4社の中で最も同社の業務課題を理解し、その業務課題に対して新たな気付きのあるアウトプットを提案したのはNECでした。評価プロセスの過程では、実際に課題を抱える業務現場のユーザも参加しましたが、NECが最も高評価だったといいます。それが、NECを選択する決め手となりました。

「NECは要件通りのものをつくるだけでなく、要件以外の具体的な事業や業務の内容にまで踏み込んだ、たくさんの質問をしてきました。私達は、その質問によって色々な目線に気づかされ、新しいアイデアが生まれていきました」(Justine氏)。

「コンペの際、弊社を担当するプロジェクトマネジャー(以下PM)にプレゼンをお願いしましたが、プロトタイプも含めNECのPMの考え方が、私達の求めるパートナー像に合致していました」(丸山氏)。

同社は、Tableauを社内へ浸透させ活用を一緒に手助けしてくれる、IT部門に寄り添うパートナーを探していました。社内の同じ土俵で活発に議論できるチームを求めており、それに的確に応えたのがNECでした。また、IT部門のみでなくNECは業務にも精通しているので、各部門のエンドユーザへのサポートも可能でした。現場の課題やニーズをまとめ、IT部門へフィードバックするような体制づくりができました。

こうして、Tableauが全社のBI基盤として機能し始めました。

導入後の成果

BIによるデータ活用への関心が向上し、部門間のコミュニケーションが活性化

Tableauの展開による最大の成果は、全社員が同じBIレポートを参照するため、社内で同一の指標にもとづくコミュニケーションがとれるようになったことです。コミュニティのポータルを閲覧することで、部門が異なる社員同士でも横断的に同じ指標で議論できるようになりました。

「従来の部門ごとのレポートを検討・理解する時間が丸ごと削減でき、分りやすい視覚的なレポートから、すぐに次のアクションを起こすための議論へとシフトしやすくなりました」(Justine氏)。

また、BIによるデータ活用への興味が社内で徐々に高まりました。Tableauのレポートが優れているのは、「なぜ?」を問いかける表現が可能な点です。「なぜ?」という興味から、その理由を理解するまでの導線がTableauは非常に秀逸です。レポート結果を見て、理由を追求するデータドリブンな姿勢が社内に形成されました。

「Tableauは標準グラフや地図を使って、簡単にビジュアルで分りやすいレポートが作成できます。そこに強く惹かれて、コミュニティに参加する社員たちもいました」(丸山氏)。

業務現場からIT部門へデータ活用に関する質問が多くなり、社内の横断的活用へのチャレンジも増えています。Tableauは部門間で分析結果を共有することで、より大きな効果を発揮できます。IT部門への依存が減り、各部門同士での連携が増えています。

また、「働き方改革」の視点からは、業務の効率化や省力化の相談がIT部門に持ち込まれるなど、Tableauの浸透により企業文化そのものが変わり始めました。IT部門の全社レポートと各部門によるセルフレポートの両輪で、データ活用の好循環が生まれ始めています。同時に、IT部門の過重な負荷が軽減され、各部門のレポート作成における平準化も進み、業務のリードタイム短縮や効率化など大きな成果も見込めます。

現在は、営業の売上分析などが主流ですが、今後、未来の経営を見据えた予測分析にも注力していく予定です。

NEC担当スタッフの声

今後もさらなるデータ活用による業務の高度化など、新しい取組みに貢献していきたい

NEC
第二製造ソリューション事業部
第一インテグレーション部
近藤 麻里絵

本プロジェクトには最初から参画させていただき、Tableauの浸透と新しい文化の形成を肌で感じさせていただいています。通常だと、システムを構築するところまでが最もお客様とNECとの関係が強く、システムリリース後は、システム保守ベースでの関わりになってしまうことが多い中で、本プロジェクトの場合はシステムがリリースされてからがスタートで、お客様と一緒になってTableauの普及、および新たな文化を築き上げるプロセスに参画できたのはたいへん光栄であり貴重な経験でした。今後も、BAやAIを活用した未来予測などに弊社メンバーも参画させていただきながら、お力になれるソリューションをご提案できればと考えています。

お客様とこれほど緊密なコミュニケーションで、Tableauを浸透させるのは初事例

今後の展望

NECソリューションイノベータ
クラウド・アナリティクス
第事業推進本部 BIサービスグループ
板崎 優

BIツールの導入は、ステップバイステップで築き上げないと育たないといわれますが、ロシュ・ダイアグノスティックス様の案件はまさにその素晴らしいユースケースだと思います。私達エンジニアにしましても、お客様とこれほど深いコミュニケーションをとりながら浸透させていくというのも過去にない事例です。データ活用は、まず現場の業務内容やニーズを知らないと始まりませんので、現場のエンドユーザ様とデータ活用に関する議論を続けさせていただきましたが、そこがエンジニア冥利に尽きると思っています。常に新しい課題に取り組むという点では、ぜひこれからもご協力させていただければと思います。

お客様プロフィール

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

所在地 〒108-0075 東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス
創業年 1998年(日本拠点創業1932年)
事業内容 医療分野の体外診断薬・機器、研究用試薬・機器、診断薬・医薬品原料の輸入、製造および販売
資本金 25億円
売上高 534億円(2018年度)
従業員数 763人(2019年1月1日現在)
URL ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

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(2019年6月10日)

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