NEC、欧州の5G共同研究に参画し実用化の推進に貢献
2016年1月12日
日本電気株式会社
NECは、欧州で第5世代移動通信方式(5G)のコンセプトや技術を検討、研究開発を推進する団体5GPPP(Public-Private Partnership)の共同研究プロジェクトに参画し、5Gの研究及び実用化に向けて貢献しています。
5GPPPは、「Horizon2020」(注1)の通信インフラ分野における産学連携による研究プロジェクトの1つで、5Gの実用化に向けた研究開発・実証実験を推進しています。2015年から本格的に活動を開始している5GPPPは、2020年以降に5Gを活用した通信インフラの実現を目指し、欧州委員会から約7億ユーロの資金提供を受けています。
5Gを活用した通信インフラにより、4K・8K動画のストリーミング配信、高いデータレートや大きなシステム容量が必要となる映像監視、超低遅延や高い信頼性が求められる自動車運転、膨大な数のIoTデバイスを利用するインフラ監視などの実現が見込まれています。
5GPPPの全19のプロジェクトの中で、NECは、以下5つのプロジェクトに参画し、SONATA、XHaulではプロジェクトリーダーを務めています。
- SONATA:ネットワークサービスのチェーニングやオーケストレーションなどを行う柔軟で拡張性の高い仮想化ネットワークの開発・検証
- XHaul:C-RAN(Centralized-RAN)における無線アクセスとコアネットワーク機能、モバイルバックホール・フロントホールのネットワークデザインの開発
- 5G NORMA:基地局からコアネットワークまでに適用できる5Gを活用したネットワークの概念の開発・検証
- FLEX5G WARE:5Gネットワーク向けに拡張性と仮想化を実現するハードウェア、ソフトウェア、プラットフォームの開発
- Superfluidity:通信遅延を短縮化し高速レスポンスを実現するモバイルエッジコンピューティング(MEC、注2)技術の開発
NECは、この他にも、5Gの実用化に向けた取り組みとして、5Gの標準化を策定する3GPP(3rd Generation partnership Project、注3)やNGMN(Next Generation Mobile Network、注4) 、第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF、注5)などに参加しています。産学連携としては、ドイツのドレスデン工科大学などと、5G基地局に関する共同研究を行っています。
NECは、5GをIoTやシームレスなブロードバンドの実現に必要不可欠な要素と捉えて、今後も国内外で研究開発を進めると共に、様々な業種との連携を通して、5Gの実用化に貢献していきます。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
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