NEC、VMwareを活用した仮想化環境の一括監視・運用を実現する「仮想リソース可視化ソリューション」を発売
~ リソース不足に伴う性能低下の予測、障害時の迅速な対応を実現 ~
2015年10月28日
日本電気株式会社
NECは、VMwareの仮想化環境を可視化する管理ソフトウェア「VMware vSphere with Operations Management(以下、vSOM)」を用いたシステム環境において、これまでのサーバ管理に加え、仮想ネットワーク管理も可能になる「仮想リソース可視化ソリューション」を「NEC SDN Solutions」(注1)メニューに追加し、本日より提供開始します。
本ソリューションと、vSOMにおけるストレージ管理を実現するNECのプラグインソフト「WebSAM Storage Analyzer」を併せて活用することで、vSOMの管理画面から一元的にサーバ/ネットワーク/ストレージの各リソースを管理可能となり、システム単位のリソース不足に伴う性能低下予測や、迅速な障害発生箇所の切り分け対応が可能となります。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、企業や自治体で進む仮想化運用を支える製品を提供することで、社会の情報通信基盤の高度化と効率的な利用を支援します。
仮想リソース可視化ソリューション導入イメージ
背景
これまで、企業や官公庁、自治体のシステム基盤においては、ITリソースの集約化や運用の効率化の観点から、サーバの仮想化やストレージの仮想化が進行してきました。さらに昨今では、SDN(注2)の活用により、ネットワークの仮想化も可能となってきました。
しかし、仮想化環境を構成する各リソースを関連付けた管理は困難なケースが多く、管理がリソース別となり、複雑化するとともに、万が一の障害時の影響範囲や原因究明するまでの時間の長期化が課題となっていました。
本ソリューションは、仮想化基盤を構成するリソースを可視化するとともに、一括監視することで、これらの課題を解決し業務停止や機会損失のリスク低減を実現するものです。
最小構成価格、出荷日
製品名 | 最小構成価格 (税別) |
備考 | 出荷日 |
---|---|---|---|
仮想リソース可視化 ソリューション (ネットワーク) |
1,500万円~ |
|
10月28日 |
WebSAM Storage Analyzer (ストレージ) |
141万円~ |
|
出荷済み |
特長
- サーバ、ストレージ、ネットワークリソースの一括監視でリソース不足を回避
vSOMに、NECの開発したネットワークリソースを管理するプラグインソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Network Analyzer」と、ストレージリソースを管理する「WebSAM Storage Analyzer」を組み合わせることで、サーバ/ネットワーク/ストレージの各リソースを、vSOMの管理画面から一括監視することが可能になります。本ソリューションはプラグインソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Network Analyzer for VMware vCenter Operations」に加え、ネットワークの仮想化を実現するNECのSDNコントローラ2台と、SDNスイッチ2 台を合わせて提供します。
これにより、これまでの各リソース単位での管理では困難であった、サーバとネットワーク、ストレージリソースを関連付けた稼働状態の常時監視を実現するとともに、ネットワークの過負荷やストレージの性能低下といったリソース不足の予兆を、サーバと関連付けて検知することで、仮想化環境上の業務システムの性能が低下する前に、必要なリソースを割り当てることが可能となります。 - 万が一の障害時に迅速な障害発生箇所の特定が可能
個々の業務システムを支える各リソースを関連付けして管理することができます。これにより、万が一の障害発生時には、簡単な操作で、問題の発生している仮想サーバに関連したネットワークリソースの異常発生などを確認することが可能で、迅速に原因である障害発生箇所を特定できます。
NECは、国内外でSDNを活用したシステムを250以上納入しています。NECは今後も、独自の技術・製品・サービスやパートナーの製品等を組み合わせた「NEC SDN Solutions」を軸として、企業・官公庁・通信事業者・データセンター事業者など幅広い業界に向け、グローバルにソリューション提案を行い、ビジネスや暮らし、社会に貢献するICTシステムを実現します。
本ソリューションは、ヴイエムウェア株式会社東京オフィス(東京都港区浜松町)においてもデモ環境を展示する予定で、仮想リソース可視化によるリソース不足の予兆監視や簡単操作での迅速な障害発生箇所の特定など、実際の動作や操作方法について確認することができます。
なお、本発表にあたり、ヴイエムウェア株式会社から賛同文をいただいています。
NECとヴイエムウェアは10年以上にわたってパートナーシップを構築してまいりました。長期にわたるOEMパートナーとしての関係性と共有されたイノベーションが、VMware vSphere(R) with Operations Management(TM)ならびにVMware vRealize(R) Operations Manager(TM)を含む、NECによる仮想環境の管理ソリューションとして結実しました。この新たなソリューションはサーバ、ストレージに留まらずネットワークも含めNECのお客様の仮想環境の管理を一気通貫で実現するものであり、管理に関わるリソースをより効率化します。本ソリューションにより、日本国内においてヴイエムウェアのビジョンある"One Cloud, Any Application, Any Device"が実現に寄与すると確信しています。
ヴイエムウェア株式会社
代表取締役社長
ジョン ロバートソン
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) http://jpn.nec.com/sdn/
- (注2) Software-Defined Networkingネットワークをソフトウェアで制御する概念
- ※ 記載されている会社名、製品名およびサービス名は、各社の登録商標または商標です。
新ソリューションについて
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC SDN戦略本部
E-Mail: inquiry@sdn.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
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