NEC、顔検出/顔照合ソフトウェア開発キット「NeoFace」を強化
~ 世界最高レベルのアルゴリズムを搭載、認証精度と照合速度を向上 ~
2015年9月4日
日本電気株式会社
NECは、顔検出/顔照合ソフトウェア開発キット「NeoFace」に米国標準技術研究所(NIST、注1)による顔認証技術ベンチマークテスト(FRVT2013、注2)で第1位を獲得した世界最高レベルの顔認証アルゴリズムを搭載し、新バージョンとして販売を開始しました。
「NeoFace」新バージョンでは、真正面ではないやや横向きの顔画像や解像度が低い画像、照明が暗い場所など、厳しい撮像環境での認証精度の改善や、大規模データベースでの照合速度の向上など、性能を大幅に強化しました。
本バージョンを利用することで、官公庁から地方公共団体、民間企業まで、大小さまざまなシステムに、出入国管理や本人確認といった幅広い用途で顔認証を容易に組み込むことができ、利便性とセキュリティ性の向上を実現します。
NECは、バイオメトリクスソリューションを提供する業界トップレベルのプロバイダーとして、今後も顔認証の最新技術をお客様に提供していきます。
NECは「社会ソリューション事業」を推進しており、中でもグローバル成長戦略の柱の一つとして、セーフティ事業に注力しています。本製品は、官公庁・企業等のセキュリティをさらに強化し、安全なビジネス環境の構築に貢献するものです。
背景
昨今、世界各国の公的安全機関(警察機関、出入国管理機関など)や企業では、犯罪抑止や情報漏えい防止への対策、および顧客満足度の向上といった様々なニーズがあります。そのような中、バイオメトリクス分野において、多種多様な場面に適用でき、かつ利便性が高い認証手法である顔認証を使ったシステムの導入が進められています。
「NeoFace」新バージョンの特長
- ベンチマークテスト第2位のアルゴリズムに比べて1/8のエラー数
- ベンチマークテスト参加の全アルゴリズムの中で最高速
- 従来のバージョンに比べて「1対N」(注3)の認証精度が28%向上(注4)
- 従来のバージョンに比べて「1対1」(注5)の認証エラー率を2/3低減(注4)
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) NIST: National Institute of Standards and Technologyの略。技術革新や産業競争力を強化するために設立された。
- (注2) FRVT:Face Recognition Vendor Testの略。各国のトップベンダーが参画し、FBI、DHS、DOJ等も協賛する世界的なベンチマークテスト。NECのアルゴリズムは、手配写真やウェブカメラなどのあらゆる種別の画像、登録の種別を問わず、全データセットで最小のエラー率を実現した。
- (注3) 登録画像データベースから本人の顔画像を検索。
- (注4) 社内測定基準に基づく評価結果
- (注5) 2枚の顔画像が同一人物か否か判定。
本件に関する情報
「顔検出/顔照合ソフトウェア開発キット NeoFace」について
http://jpn.nec.com/face/
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 第二官公ソリューション事業部
E-Mail: neoface@gsd.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html