NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の指紋認証技術 ベンチマークテストにおいて第1位の評価を獲得 ～ 国民IDなど、大規模データベースでの実運用を想定した高速・高精度な認証を実現 ～

NECは、米国国立標準技術研究所（以下NIST、注1）が実施した、指紋認証技術のベンチマークテスト（以下、FpVTE2012、注2）において、当社の指紋認証技術が第1位の照合精度を有するとの評価を獲得しました。（注3） 本テストでは、大規模データベースを対象にする「国民ID」や「犯罪捜査」分野での実運用を想定し、警察や政府機関など、異なる組織で採取された指紋画像を対象にしています。また、2003年のテスト開始以来、最大規模である最大500万人規模の大量の指紋データを用いて、検索や本人確認などの精度評価が行われました。 NECは平均照合率が99.63%（注4）と、参加全18社のうちトップの結果を示し、その技術力の高さを確実なものとしました。 NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、中でもグローバル成長戦略の柱として、「セーフティ事業」を強化しています。NECは最先端の指紋認証技術を、国民IDや出入国管理などの国家インフラや官公庁・企業でのセキュリティ対策などに活用することで、安全・安心な社会づくりに貢献していきます。

背景

昨今、「万人不同」「終生不変」の特長をもつ指紋認証技術は、国民IDや選挙人管理、出入国管理などのシーンにおいて、「他人によるなりすまし」を防ぐことのできる、確実性・実用性が高い個人認証方式として、グローバルに活用されています。NECは安全・安心な社会を実現するキーテクノロジーの1つとして、指紋認証技術の開発を40年以上行っており、本技術を用いたシステムは南アフリカ共和国の国民IDシステムや、米国州政府都市警察向けのAFISシステム（注5）など、世界40カ国以上に導入されています。

NISTによるコンテストは、ベンダの認証技術を“ブラインドテスト”により客観的かつ正確に評価しており、米国国土安全保障省、司法省、国防省なども協賛・支援するなど、その評価は世界的にも信頼され高い注目を集めています。

指紋認証システムの利用イメージ

NECは、今回の評価結果を受けて、2020年に向けたまちづくり、安全・安心な社会づくりに貢献すべく、高度な技術に裏付けられた生体認証関連製品・サービスの開発・販売を一層強化していきます。

NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。