2014年12月26日
日本電気株式会社
NECは、第11回 LCA日本フォーラム表彰において、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用したサプライチェーン全体での環境負荷管理(Scope3)の活動が評価され、「経済産業省産業技術環境局長賞」を受賞しました。
LCA日本フォーラム表彰は、LCAと環境効率に係わる優れた活動および製品・サービスを表彰する制度です。
今回の受賞理由および受賞した活動は以下のとおりです。
受賞理由
- 事業形態がソリューション化する構造改革の中で間接影響も考慮しながら自らが有する環境影響を自覚し、Scope3(全15カテゴリの情報について算出)を積極的かつ継続的に評価する試みを実施。また、関連企業とも協力する体制を整備し、今後の目標も明示されていることが環境経営として高く評価された。
- サプライチェーン全体での環境負荷の見える化と公開を実現し、全体として意識向上を図り、上流・下流、あるいは業界全体を巻き込んだ活動を実現している点が、LCAの発展すべき方向を示している。
受賞した活動(概要)
NECグループでは、事業活動に伴う環境負荷の低減や、自社が提供する製品・サービスにおける環境負荷の低減のみならず、ITソリューションの提供を通じたお客様・社会からの環境負荷低減への貢献を目指して環境経営に取り組んでいる。
2012年には、取り組みの範囲をサプライチェーン全体へ広げることを宣言し、ハードウェア製品のLCAで培ってきたノウハウを活かして、ソフト・サービス製品や組織までLCAの対象を広げ、電機・電子業界では初めてScope3の全てのカテゴリについて算定を行うと共に、2013年7月に結果を公開した。
また、2014年にはソフト・サービス調達分野の情報精度を高めるために、関係の深いサプライヤー約2,100社に対して全国で説明会を開催。主要サプライヤーとトライアルでデータ収集を行い算定に組み込んでいき、情報収集・管理基盤を整備しながら2年目のScope3の算定結果を公開した。またサプライヤー自身のCO2排出原単位の改善を求めてきた。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
サプライチェーン全体での環境負荷の見える化に関する情報
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