2014年12月17日
日本デジタル配信株式会社
日本電気株式会社
日本デジタル配信株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:河村 浩、以下JDS)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 遠藤信博、以下 NEC)は、CATV(ケーブルテレビ)事業者向けに加入者管理システム(SMS: Subscriber Management System)をクラウドサービスで提供することに合意しました。
今回の合意によりJDSは、提供中の「統合クラウドサービス」(
別紙)に、新たにNECの加入者管理システム「DCBEE(ドクビー、
注1)を基盤にしてCATV業界が必要とする新たな共通機能、インターフェイスなどを追加したクラウドサービスを次世代SMSサービスとして提供します。
DCBEEは、CATV事業者の業務プロセスをシステム化し一元管理することで、業務の効率化や加入者のCS向上に寄与する他、売上や加入者推移などの経営分析も容易な基幹業務システムで、全国のCATV事業者100社以上への導入実績があります。
DCBEEを基盤にした新しいクラウドサービスの特長は以下の通りです。
- CRM(Customer Relationship Management)やSFA(Sales Force Automation)等のSMSを高度利用する機能から、入力画面や画面遷移といった使い勝手に至るまで、CATV事業運営に共通的に必要となる機能等を追加し、統合化された環境での業務システムを提供
- BQR(Business Query Report(注2))の拡張を行い、データ抽出に留まらず経営及びマネジメント層が経営判断、営業戦略立案に寄与できる情報可視化機能を開発し提供
- サーバの仮想化や機能(ソフトウェア)の分割により、CATV事業者の事業規模や地域特性等の運営形態に合わせた利用環境の提供
- コンポーネント化されたプログラム構造(注3)を活用し、効率的なカスタマイズや機能追加を開発、実装可能で、約3,000のパラメータ設定によりCATV事業者の幅広い機能や表示機能に対応
- 「DPM(Device Provisioning Manager)サービス」(注4)や「メール/Webサービス」(注5)等、他の『統合クラウドサービス』とのシステム連携が可能
- ケーブルプラットフォームとの連携インターフェイス等の積極的開発
なお、本サービスは、金沢ケーブルテレビネット株式会社や株式会社伊豆急ケーブルネットワークへの提供を開始しています。
SMSは全てのCATV事業者に必要な基幹業務システムです。事業者が新サービスを導入する際には、既存SMSの改修や専用ハードの調達といった作業に多くの時間とコストが必要であり、追加の設備投資に伴い運用コストの増加といった課題も顕著化してきています。
今回、両社が提供する新しいサービスは、CATV事業者の業務高度化に寄与するサービスであり、今後も両社は協力しながらCATV業界の発展に貢献していきます。
【別紙】 JDS「統合クラウドサービス」
以上
(注2) BQR(Business Query Report)
経営層をはじめ、さまざまな視点での情報分析、統計出力、また帳票やお客様通知書の作成が可能な情報活用サブシステム
(注3) コンポーネント化されたプログラム構造
Model-View-Controllerの三つの独立したコンポーネントライブラリィ構造。振る舞いの定義体化によりコンポーネント間の依存関係を排除することで、互いに仕様変更の影響を受けにくい柔軟性の高い構造
(注4) DPM(Device Provisioning Manager)サービス
ケーブルモデム、VoIP用端末などのデバイスを起動させるために必要な機能と管理機能を迅速かつ適切に提供する管理システムをクラウドで提供するサービス
(注5) メール/Webサービス
CATV事業者が加入者向けに電子メールやホームページを提供するために必要な各種サーバをクラウド提供するサービス
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
日本デジタル配信株式会社 統合クラウドサービス推進部 千葉・清水谷
TEL: 03-6757-0206
NEC 国内ネットワークソリューション事業部 尾山・西村
TEL: 03-3798-9095