2014年12月10日
SCSK株式会社
日本電気株式会社
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役会長兼CEO:中井戸 信英、以下 SCSK)は、高信頼、高拡張、低コストのバックアップ環境を実現するメインフレーム向け仮想テープ装置「HSVT3(エイチエスブイティースリー)」の販売を12月10日から開始します。 「HSVT3」は、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:遠藤 信博、以下 NEC)のグリッド・ストレージ技術をベースとした重複排除ストレージ「iStorage HSシリーズ」とOptica社(
注)が開発した仮想テープ装置コントローラー「zVT」を組み合わせ、SCSKがメインフレーム向け仮想テープ装置として販売します。
- 背景
近年、ディスクストレージの大容量、低価格化が加速しています。それに伴い、テープ装置が主役であったバックアップシステムは、利便性の高いディスクストレージへと置き換わっています。しかし、メインフレームにテープ装置を使用したバックアップシステムを構築している場合、ディスクストレージへの置き換えは、導入コストがネックとなり、容易ではありません。また、運用の変更にはソフトウェアの追加導入や、お客様要件に合わせたカスタマイズが必要となり、膨大な追加コストがかかります。
- 「HSVT3」の概要・特長
「HSVT3」は、テープ装置使用時の運用を変えることなく、より高速にデータを処理できるという、ディスクストレージのメリットを享受できます。また、「HSVT3」は、データのバックアップやアーカイブの用途において、データ圧縮・重複排除機能により、ディスク容量の効率化を図ることができます。これにより、テープライブラリ並みの低コストを実現します。さらに、機器障害が発生した場合でも暗号化したデータを遠隔地のバックアップセンターへ転送し、データの消失を防ぎます。従来のテープ搬送方式では盗難・紛失リスクがありましたが、「HSVT3」ではレプリケーション機能により、安全かつ高速な災害対策を実現します。
「HSVT3」は、メインフレーム環境だけではなく、オープンシステム環境のデータバックアップにも利用できるため、お客様のプライベートクラウド基盤における、統合バックアップストレージとしても適用が可能です。
- SCSKとNECの役割
SCSKは、メインフレーム用仮想テープ装置およびバックアップストレージの市場拡大を目指し、お客様の重要なデータを保護するソリューションを提供してまいります。 NECは、「iStorage HSシリーズ」に関する技術情報の提供や技術支援体制の構築、専任要員の育成を行います。
- 販売目標
SCSKは、今後3年間で「HSVT3」を50システム販売する計画です。
以上
(注) Optica Technologies Incorporatedについて
Optica(本社:米国コロラド州ルイスビル、CEO:GREG L. COLLINS)は1967年の設立以来、長年メインフレーム関連のソリューションを開発・販売してきたメーカーです。今回、新たに開発した「zVT」には、その豊富なノウハウが活かされています。
SCSKは2011年にOpticaと代理店契約を締結し、メインフレーム用FICON to ESCONコンバーター「Prizm」を日本国内で提供してまいりました。
HSVT3 製品情報ホームページ http://www.scsk.jp/product/common/hsvt3/index.html
※ 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
ITエンジニアリング事業部 ストレージネットワーク部 原島、立野
TEL:03-5859-3024
(受付時間 9:30~12:00 13:00~17:00、月曜日~金曜日(祝日を除く))
E-mail: stnw-support@ml.scsk.jp
日本電気株式会社
プラットフォームビジネス本部
TEL:03-3798-9740
(受付時間 9:00~12:00 13:00~17:00、月曜日~金曜日(祝日を除く))