2014年11月5日
日本電気株式会社
NECは、電力・ガスなどのエネルギー使用量を計測する機能と家電・住宅設備機器を制御するコントローラ機能を一体化した「エネルギーマネジメントユニット」を製品化し、新電力や住宅メーカ、HEMSメーカなどに対し本日より販売・出荷を開始します。
新製品は、従来別体型が主流のエネルギー計測機能とコントローラ機能を一体化し、エネルギー使用状況の見える化などのサービス提供に必要なファームウェアをあらかじめ搭載することで、最大80%のHEMS機器開発コスト削減を実現します。また、通信方式として有線LAN・無線LAN・920MHz帯特定小電力無線に対応しており、設置環境に合わせた最適な方式を選択可能です。 NECは、新製品の提供を通じて、快適かつ利便性の高い住環境の実現に貢献します。 |
エネルギーマネジメントユニット
背景
近年、住宅の省エネ化を目的にHEMSの導入が進む中、電力に加えガス・水道の使用量計測など多機能なエネルギー計測機能へのニーズが高まっています。また、コントローラ機能とクラウド環境との連携による家電・住宅設備機器の遠隔制御など、スマートハウス向けサービスの提供が活発化しています。こうした状況を踏まえ、NECは住宅全体のエネルギー管理や多様なサービス提供を低コストで実現するHEMSプラットフォーム製品を発売します。
新製品の特長
- エネルギー計測機能とコントローラ機能を一体化
分電盤に設置した電流センサ18ポート分の電力使用量を計測する機能と、「ECHONET Lite」に対応した家電・住宅設備機器の制御やクラウド環境との連携などを行うコントローラ機能を一体化。また、エネルギー使用状況の見える化や家電・住宅設備機器の遠隔制御などのサービス提供に必要な通信機能などのファームウェアをあらかじめ搭載することで、最大80%のHEMS機器開発コスト削減を実現。
- 複数の通信方式への対応により、様々な環境への設置が可能
通信方式として有線LAN・無線LANに加え、通信距離が長く電波干渉が起こりにくい920MHz帯特定小電力無線に対応。これにより、既築・新築いずれに対しても、設置環境に合わせた最適な通信方式を選択可能。今後、次世代通信規格Wi-SUN(注)への対応も予定。
- ガス・水道の使用量も計測可能
電力に加え、ガス・水道の使用量もパルス計測により同時計測が可能であり、住宅全体のエネルギー管理を実現。また、ガス使用量については、専用子機の導入により、LPガスメーターで多数採用されている5ビット電文通信を用いた計測データ取得への対応も予定。
価格・販売目標
価格:1台2万円(2万台購入時の税抜価格)
販売目標:今後3年間で25億円
NECは、本製品を一部カスタム化して、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:加藤 宣明)が2014年10月に発表した新型HEMSに接続される装置として納入します。
なお、新製品は、一般社団法人 組込みシステム技術協会主催「組込み総合技術展Embedded Technology 2014」(会期:11/19(水)~21(金)、会場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市))にて紹介予定です。
ご案内ページ
http://jpn.nec.com/et2014/ NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
【別紙】 エネルギーマネジメントユニットの諸元
以上
(注) Wi-SUN:サブギガヘルツと呼ばれる1GHz未満の無線周波数帯を使用する無線通信規格。
新製品について
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC グローバルプロダクト・サービス本部 ESS事業センター
TEL:03-3798-6402
NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。