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NEC、10Gbpsイーサネットに対応した光一心式メディアコンバータ新製品を販売開始 ~ 4K/8K高精細動画やビッグデータなどの伝送に最適 ~

2014年9月3日
日本電気株式会社
NECマグナスコミュニケーションズ株式会社




NECとNECマグナスコミュニケーションズは、ビル内のイーサネットを集約し光信号に変換することで、高速の光ファイバを用いた拠点間の通信を実現する光一心式メディアコンバータの新製品を、本日から販売開始します。

新製品は高速10Gbpsイーサネットに対応した装置で、同一のサブラック(注1)に従来の100Mbps/1Gbps装置との混在実装が可能なため、既存設備を有効活用しCAPEX(設備投資)を削減します。また、従来と同じ監視・制御方式を採用しているため、既存装置と合わせた一括の運用・保守が可能であり、OPEX(運用コスト)の削減にも貢献します。

新製品を導入することにより事業者は、高精細動画の配信や、ビックデータの伝送に必要な高速・大容量通信に対応した光ネットワークを、オフィスやマンション、ホテルなどに低コスト・高効率に構築可能となります。

センタ側集合装置 リモート側単体装置
センタ側集合装置 リモート側単体装置


背景


昨今、企業や官公庁では、4K/8Kなど高精細動画の配信やビッグデータの収集・配信、データセンタのディザスタリカバリなどの用途で、拠点間のデータ通信を行うネットワークの大容量化・高信頼化へのニーズが高まっています。

メディアコンバータは、ビルなど特定のエリア内のイーサネットを集約し信号を電気から光に変換して光ファイバで伝送することで、拠点間の通信を高速に実現する装置です。本装置は、サービス加入者のオフィスや宅内に設置しイーサネット回線を光ファイバ用の信号に変換する「リモート側単体装置」と、主に通信事業者の局舎に設置し光ファイバを集約する「センタ側集合装置」で構成されており、両者がセットで使用されます。

NECは従来から、「光一心式メディアコンバータ・シリーズ」として、100Mbpsイーサネット対応「ME3200シリーズ」や1Gbpsイーサネット対応「GM3200シリーズ」を、通信事業者を中心に販売してきました。このたび、より高速な10Gbpsイーサネット対応の新製品「XM1600シリーズ」を発売しラインアップを拡充することで、顧客の多様なニーズに対応します。



新製品の特長


  1. 低コスト・高効率な一心式光ファイバを用いて長距離伝送を実現
    光ファイバを二本使う二心式と比較して低コスト・高効率な一心式光ファイバを使用して、最大40km(注2)の長距離伝送を実現。また、局舎/加入者間の距離に応じて、Mタイプ(伝送距離約20km)とLタイプ(伝送距離約40km)の装置を選択可能。


  2. 異なる通信速度の装置を同一のサブラックに混在実装可能
    一台のサブラックに、新製品の10Gbps対応「XM1600」と既存製品の100Mbps対応「ME3200」/1Gbps対応「GM3200」を混在して実装可能。これにより、異なる通信速度を同一のサブラックに実装可能となり、既設のサブラックを有効活用することで顧客のCAPEX削減を実現。
    また、回線ごとに独立して動作しているため、運用中の回線を止めることなく装置の保守・運用作業が可能。


  3. 新製品と従来製品を一括で遠隔運用・保守が可能
    センタ側集合装置からリモート側単体装置を遠隔で監視・保守・障害の切り分けができる保守機能を搭載。本機能は、既存製品と同一であるため、100Mbpsから10Gbpsまでの製品を一括で運用・保守が可能となり、ネットワークの高信頼化と顧客のOPEX削減を実現(注3)。なお、センタ側集合装置は、SNMP(注4)・CLI(注5)・Webブラウザなど顧客のニーズにあわせた多様な方法で操作可能。


価格・販売目標


新製品の希望小売価格は、「センタ側集合装置」172万円(税別)、「リモート側単体装置」108万円(税別)からです。
NECとNECマグナスコミュニケーションズは今後、新製品について年間200ライン以上(「センタ側集合装置」と「リモート側単体装置」のセット)の出荷を目指します。
また今後、国際間通信を含めたトラヒック増加に対応し、更なる広帯域サービスに適応する製品の開発・販売も検討してまいります。

NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

なおNECとNECマグナスコミュニケーションズは本製品を、9月10日(水)から11日(木)まで、マイドームおおさか(大阪市中央区)にて開催される「西日本ICTフォーラム2014」、および11月20日(木)から21日(金)まで、東京国際フォーラム(東京都千代田区)にてNECグループが開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014」において展示する予定です。


新製品の仕様は別紙をご参照ください。


【別紙】 装置仕様



以上



(注1) サブラック:100Mbps/1Gbpsの回線モジュールを最大32個、10Gbpsの回線モジュールを最大16個搭載できる筐体。冗長電源も搭載している。高さ132mm、3U。

(注2) 伝送距離は、伝送路に用いる光ファイバの状態(損失・分散)、光コネクタ、スプライス箇所などの統合損失により異なる。

(注3) 10Gbps対応「XM1600」の監視・制御を行うには、サブラックに搭載した監視制御盤のファームウェアアップデートが必要。

(注4) SNMP:Simple Network Management Protocolの略。IPネットワーク上の通信機器を監視・制御するための情報の通信方法を定めたプロトコル。

(注5) CLI:Command Line Interfaceの略。キーボードからのコマンド入力により、機器の設定や操作を行うユーザ・インタフェース。

・「西日本ICTフォーラム2014」:http://westict.com/index.html

・「C&CユーザーフォーラムiEXPO2014」:http://jpn.nec.com/uf-iexpo/


新製品に関する情報


本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NECマグナスコミュニケーションズ アクセスシステム部 西城
TEL:03-3798-7963
E-Mail:access@ml.magnus.nec.co.jp



NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。 Orchestrating a brighter world 世界の想いを、未来へつなげる。


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