2014年5月26日
日本電気株式会社
NECは、2013年度から2ヵ年計画で整備を推進する玉川事業場(川崎市中原区)のスマート化プロジェクトについて、このたび第一期整備が完了し、システム運用を開始しました。
本プロジェクトは、再生可能エネルギーをはじめとした多様なエネルギーの需給を最適制御する分散・協調型のエネルギー管理システムを自ら構築・実証することで、NEC自身のCO2排出量削減を一層推進すると共に、「2015中期経営計画」で注力するスマートエネルギー事業の拡大に向け、培ったノウハウをソリューションとして顧客に提供することを目的としています。
第一期は、NECの中央研究所が入居するビル(9号館)において、オフィスの省エネと勤務者の快適性を両立させるエネルギー管理システムなどの構築・実証を行います。 |
第一期の主な整備内容は以下のとおりです。
- きめ細かな状態把握と空調・照明の制御を行うシステムを導入
オフィスの消費電力量を見える化する省エネオフィスサービス「エネパルOffice」と高精度で電力量を計測できる「スマート分電盤」を各フロアに設置。これにより、執務スペース・会議室などのエリア単位や部門・グループ単位のきめ細かな消費電力量の把握を実現。
また、温度・湿度・照度の各センサの設置に加え、人体を検知する「インテリジェント人検知センサ」を天井に設置。これにより、3.6m四方単位での所在人数を把握し、人数に応じた適切な空調・照明の自動制御を実現。
- 勤務者がタブレット端末に快適度を入力するシステムを導入
各フロアに複数台設置するタブレット端末に、エリア単位での室内温度の環境情報を表示し、勤務者が快適度(寒い/快適/暑い)を入力するシステムを導入。快適度を踏まえ、よりきめ細かなエリア単位での空調制御を実施。
- エネルギー需要予測機能を組み込んだクラウド型BEMSの開発
エリア単位の温湿度情報や所在人数情報、タブレット端末に入力された快適度情報などをクラウド上に構築したBEMS(BEMS:Building Energy Management System)「Butics-SX」に蓄積。
今後、ビッグデータに混在する多数の規則性を自動で発見するNECの「異種混合学習技術」を活用し、省エネ目標を守りつつ、勤務者の快適性の高い空調の自動制御を実現する高精度なエネルギー需要予測機能を開発。
NECでは引き続き、玉川事業場スマート化の完成に向けて、太陽光・風力・マイクロ水力などの再生可能エネルギーの導入や、20kWh蓄電システムを中心とした分散型蓄電システムの整備、クラウド上に収集する事業場内の各ビルのエネルギー需給データを活用した事業場全体のエネルギー需要予測機能の開発などに取り組んでまいります。
NECは、玉川事業場スマート化により9号館のエネルギー利用量の半減を目指しています。
なお、NECでは、玉川事業場スマート化プロジェクトで採用した各種製品・サービス・技術などについて、ショールーム「NECイノベーションワールド(品川)」にて本年5月29日から展示を行います。
NECグループは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。
【別紙】 第一期整備のイメージ
以上
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 交通・都市基盤事業部 ビルソリューション推進部
TEL:03-3798-1515
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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