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NECが平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において科学技術賞(開発部門)と若手科学者賞を受賞

2014年4月7日
日本電気株式会社



NECは、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、科学技術賞(開発部門)と若手科学者賞の二部門を受賞することになりました。

科学技術賞(開発部門)では、携帯音楽端末に記録可能な楽曲数を大幅に向上させ、いつでもどこでも手軽に高音質な音楽を楽しむことを可能とした「高音質オーディオ符号化方式の開発」について、若手科学者賞では、鉄道や銀行などの社会インフラを支えるIT仮想化システムの障害を防止するために重要な、ソフトウェア実行環境のリセットタイミングの決定やソフトウェア実行環境を延命する手法を世界で初めて実証した「ソフトウェア若化技術および延命手法の研究」についての業績が称えられ、受賞に至りました。

表彰式は4月15日(火)に、文部科学省内にて行われる予定です。



受賞内容


  1. 科学技術賞(開発部門)
    ■ 業績名 高品質オーディオ符号化方式の開発
    ■ 受賞者 情報・メディアプロセッシング研究所 研究部長 野村俊之
    情報・メディアプロセッシング研究所 主席研究員 杉山昭彦
    知的財産本部 エキスパート 岩垂正宏
    知的財産本部 本部長代理 芹沢昌宏
    第一官公ソリューション事業部 主任 嶋田修
    ■ 技術概要 デジタルオーディオによる新たな応用分野開拓やその利用場面の拡大には、高音質な広帯域オーディオ信号を「より少ない情報量」で伝送できる高音質オーディオ符号化方式の開発が課題としてあります。
    本開発は、低ビットレート圧縮を可能とする「可変ブロック長適応変換符号化」、高音質圧縮と高品質を両立する「パルス成分ロスレス符号化」、低電力な携帯端末にも搭載可能な「低演算量オーディオ帯域拡張符号化」の各技術から構成されています。
    本開発により、入力信号比で圧縮率1/16を達成し、広帯域オーディオ信号の汎用符号化方式を確立することで、デジタル放送の多チャンネル化に加え、携帯音楽端末において記録可能な楽曲数を大幅に向上しました。さらに、圧縮率を約2倍改善する帯域拡張処理の演算量を約40%削減することで、携帯機器向けに新たなモバイル放送サービスの創出を実現しました。
    本成果は、携帯音楽端末への記録蓄積可能な楽曲数を飛躍的に向上させた結果、どこでも高音質な音楽を楽しめる快適な生活スタイルや製品群の創出、放送のデジタル化で実現される双方向サービスや携帯・移動体向けのサービス、データ放送など、多様かつ多角的な情報提供サービス基盤の構築に貢献しています。


  2. 若手科学者賞
    ■ 業績名 仮想化システムにおけるソフトウェア若化および延命手法の研究
    ■ 受賞者 情報・ナレッジ研究所 主任 町田文雄
    ■ 技術概要 従来、ITシステムのソフトウェア稼働環境の劣化による障害を防ぐには、システムの状態を把握しながら、定期的にソフトウェアをリセットする「ソフトウェア若化技術」が知られていました。しかし、近年普及が進んでいるサーバ仮想化システムに対して、構成要素の劣化や依存関係を考慮して、最適にソフトウェア若化を計画する研究はありませんでした。また、若化による一時停止が許容されないようなアプリケーションに対しては、有効な対処手段そのものが存在しませんでした。
    受賞者は、相互依存性があるために複雑な振る舞いを示すホストマシンと仮想マシンの稼働状態や劣化状態などについて、独自の「確率報酬ネット」によりモデル化し解析することで、システムの可用性を最大化できる若化スケジュールの設計手法を開発しました。
    さらに、一時停止や再起動が許容されないアプリケーションに対しては、稼働中の仮想マシンに動的に計算機リソースを追加割り当てするという新規な発想によって、可能な限りソフトウェアの実行環境を延命する手法を発明し、世界で初めてその有効性を実証しました。
    本研究成果は、銀行や鉄道といった社会インフラとして欠かせない、常時稼働するITシステムの高信頼化に寄与し、安全・安心で豊かな人々の暮らしに貢献していくものです。

NECグループは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。


以上



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「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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