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全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)搭載のNEC製の二周波降水レーダ(DPR)が観測画像取得

2014年3月25日
日本電気株式会社
NEC東芝スペースシステム株式会社



「全球降水観測計画主衛星(以下GPM主衛星、注1)」搭載の「二周波降水レーダ(以下DPR、注2)」が、地球の観測画像を取得しました。 GPM計画は日米が主導して進められている全球の降水を高精度、高頻度に観測する国際協力ミッションです。
DPRはGPM計画において、中核となるGPM主衛星に搭載された世界最先端のレーダで、世界中に降る雨を宇宙から見極めます。
NECとNEC東芝スペースシステム株式会社(本社:東京都府中市)は、DPRを開発したJAXA及び情報通信研究機構(NICT)から受注して、アンテナの向きを変えずに電波を送受信する方向を変更できる、128本のアンテナ素子で構成されたフェーズド アレイ アンテナ(phased array antenna)を使用したKu帯(13.6GHz)とKa帯(35.55GHz)の二つのレーダの設計と製造を担当しました。両社は、引き続き8月末までJAXAと共にDPRの初期機能確認等の支援に取り組んでいきます。
NECは、日本初の人工衛星「おおすみ」や「はやぶさ」をはじめ67機の衛星を手がけることで培ってきた最先端の宇宙技術を通じて、安心・安全な社会インフラの実現に貢献します。


GPM主衛星(日米共同開発)   Ku帯(上)およびKa帯(下)レーダ
GPM主衛星(日米共同開発)   Ku帯(上)およびKa帯(下)レーダ
(C)JAXA   (C)JAXA
二周波降水レーダ(DPR)による降水の三次元分布。画像クレジット:JAXA/NASA。
二周波降水レーダ(DPR)による降水の三次元分布。画像クレジット:JAXA/NASA。

DPRは、世界初の衛星搭載用降雨観測レーダとして1997年に打ち上げられ、設計寿命(3年)を大幅に上回って16年以上にわたって運用中の「熱帯降雨観測衛星搭載降雨レーダ(TRMM/PR、注3)」の後継のレーダです。DPRは、TRMM/PRと同じ強い雨の観測に適したKu帯の電波を利用した降水レーダに、弱い雨の観測に適したKa帯降水レーダを追加し、二つの周波数を使うことで、降雨の状況を詳しく観測でき、雨雲スキャンレーダとも呼ばれます。GPM計画は、GPM主衛星と副衛星群のデータ活用により、全地球レベルで3時間毎の高精度な降水観測の実現を目指しています。
なお、DPRの仕様は、別紙をご参照ください。


NECは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。


【別紙】 「二周波降水レーダ(DPR)」の仕様



以上



(注1) GPM Global precipitation Measurement

(注2) DPR Dual-frequency Precipitation Radar

(注3) TRIMM/PR Tropical Rainfall Measuring Mission / Precipitation Radar
NECと株式会社東芝が製造を担当。


GPM主衛星/DPRに関するホームページ


本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 宇宙・防衛事業推進本部 川内
TEL:042-333-5586

私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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