2014年3月11日
日本電気株式会社
NECグループは、テレコムキャリア事業およびシステム構築・ソフト開発事業を行う計44部門において、事業継続マネジメントシステムの国際規格「ISO 22301:2012」の第三者認証を本年2月24日に取得しました。 企業グループとして44部門での取得は国内最多であり、設計から製造、システム構築、保守まで多岐にわたるバリューチェーンのワンストップでの認証取得は国内初です。 |
背景
近年、地震やテロ、サイバー攻撃、パンデミックなど、企業の事業継続を脅かす様々なリスクが発生した際も、事業を継続し顧客に対して製品やサービスの提供を行っていくことが企業経営において重要視されています。
こうした中、事業を継続するために必要な企業活動を管理するマネジメント手法である事業継続マネジメントシステムの国際規格「ISO 22301:2012」が2012年5月に発行されました。
NECグループの取り組み
NECグループは、国内外の社会インフラをはじめ重要な事業を展開する多くの顧客に対して製品・サービスを提供しており、大規模な災害が発生しても事業を継続・早期復旧し、顧客、ひいては被災地の一刻も早い復旧に寄与し、安全・安心を提供することが求められています。
こうした背景から、NECグループは1990年代から防災面の強化を実施し、2006年に事業継続マネジメントシステムをグループで導入、2008年度末までに400を超える主要部門で事業継続計画を策定してまいりました。 その後Webによる模擬体験教育、年2回実施する10万人規模の訓練、内部監査などの事業継続マネジメント活動を通して継続的改善を行い、現在に至っています。
これら事業継続マネジメント活動の成果として、2011年の東日本大震災では、発災当日から保守事業の復旧を開始し、また被災した東北地方のNECグループ主要生産工場を10日で復旧し、顧客への製品・サービス提供の中断を最小限に留めました。
第三者認証の取得については、従来28部門が「BS 25999」の認証を取得してきましたが、このたび、国際規格が「ISO 22301」に変更されたことにともない、44部門で取得しました。この取得により、NECグループの設計から製造、システム構築、保守まで多岐にわたるバリューチェーンがワンストップでISOの要求事項を満たすものと認証されました。
なお、NECグループは、2014年3月12日にグループ社員約10万人が参加する防災訓練を実施します。当日は安否確認訓練などに加え、発災4日目を想定し、全社の生産ラインやITシステム、重要顧客および資材調達先などの被災状況を基に経営トップが事業継続に関する経営判断を行う訓練を実施します。
認証概要
認証規格 |
ISO 22301:2012 |
認証登録範囲 |
テレコムキャリアビジネスユニットにおける13事業、18部門(BCP) |
NECソフトにおけるSI・ソフト開発事業 1事業、26部門(BCP) |
認証対象組織:NECグループの44部門(BCP) |
- NEC内10事業部・本部
- 7関係会社
(NECネットワークプロダクツ(株)、山梨日本電気(株)、 NECマグナスコミュニケーションズ(株)、 日本電気通信システム(株)、NECネッツエスアイ(株)、NECネッツエスアイ・サービス(株)、 NECソフト(株))
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認証登録番号 |
BCMS 539922 |
認証機関 |
BSIグループジャパン株式会社 |
認証登録日 |
2014年2月24日 |
NECグループは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。
以上
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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