2013年11月14日
日本電気株式会社
NECは、製造業における設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を製品ライフサイクルにわたって統合管理するPLM(
注1)ソリューション「Obbligato III(オブリガート スリー)」について、EMSやODM(
注2)など社外の取引先と、製品技術情報の安全・迅速・確実な共有を実現する「ObbligatoIII/Collaboration Platform(コラボレーション基盤)」を製品化し、本日から販売を開始します。
昨今、電機・ハイテク業界を中心に、国内外のEMSやODM、部品メーカーなどを活用した水平分業による製品開発が増加しており、これらの取引先との製品技術情報の安全な共有が課題となっています。また、3次元CADデータをはじめとする大容量データを、通信事情の良くない国々とも迅速・確実にやり取りする手段も求められています。
本製品はこうした課題に応えるものであり、NEC自身がグループ内に導入しているシステムを基に製品化したものです。
本製品の特長は次のとおりです。
- 取引先との安全かつリアルタイムな情報共有を実現
EMSやODMなどの取引先に3次元CADデータや仕様書などのデータを送付する際、イントラネット外に設置した情報共有用サーバ(外部ポータル)を介してやり取りする機能を提供。社外からイントラネット内のファイルに直接アクセスさせる必要がなく、さらに情報共有用サーバ上に設置した取引先毎の専用領域を利用するため、安全で確実な情報共有が可能。
また、「ObbligatoIII」だけでなく他社PLMソフトを利用している場合でも、本製品を外部ポータルとして追加導入しPLMソフトと連携して利用することも可能。
- 大容量ファイルの迅速・確実な送付が可能
データを分割して多重送信し、途中で分断した場合も続きのデータから再送することで、大容量ファイルの送付時間を最大6割短縮可能な「大容量ファイル転送オプション」を提供。
また、取引先のファイル受領状況や閲覧状況などをエビデンスとして保存することで、情報共有を確実なものとする「配付管理オプション」を提供。
本製品の価格は次のとおりです。NECは本製品について、今後3年間で50社への提供を目指します。
製品名 | 価格(税別) |
コラボレーション基盤サーバ |
150万円 |
コラボレーション基盤(同時ログイン10ライセンス) |
24万円 |
大容量ファイル転送オプション |
100万円 |
配付管理オプション |
150万円 |
NECはこれまでObbligatoシリーズを国内750社以上の製造業に納入しており、国内トップシェア(
注3)を有しています。NECは本製品について、国内ならびに海外に進出している日系企業、現地の製造業企業に積極的に拡販し、PLMソリューション事業の一層の強化を図ります。
なお本製品について、NECグループが開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2013」(会期:11/14(木)~15(金)、会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区))にて展示します。
【別紙】 システムイメージ
以上
(注1) PLM(Product Lifecycle Management):製品開発の過程で発生する膨大かつ多種多様な技術情報を製品構成情報(BOM:Bill Of Materials)に紐付け、製品ライフサイクルにわたって統合管理することで、製品開発力の強化を目指す改革・取り組み。
(注2) EMS(Electronics Manufacturing Service):電子機器の受託生産を行う企業。
ODM(Original Design Manufacturer):相手先ブランドによる設計・生産の受託を行う企業。
(注3) (株)テクノシステムリサーチの「2011年PDM/PLMビジネス市場分析調査」(2012年6月発行)
ObbligatoIIIについて
C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2013について
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 製造・装置業共通ソリューション開発本部
TEL:03-3456-7474
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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