Please note that JavaScript and style sheet are used in this website,
Due to unadaptability of the style sheet with the browser used in your computer, pages may not look as original.
Even in such a case, however, the contents can be used safely.

  1. ホーム
  2. プレスリリース
  3. NEC、世界初 仮想化モバイルコアネットワークソリューションを発売

NEC、世界初 仮想化モバイルコアネットワークソリューションを発売 ~ 「NEC SDN Solutions」のテレコムキャリア市場向けメニューを強化 ~

2013年10月22日
日本電気株式会社




NECは、汎用IAサーバの仮想化基盤上にネットワーク機能を実現(NFV:Network Functions Virtualization(注1))した、仮想化モバイルコアネットワークソリューション(Virtualized Evolved Packet Core、以下vEPC)を世界で初めて(注2)通信事業者向けに販売開始しました。

本ソリューションは本年7月に発表した「NEC SDN Solutions」(注3)のテレコムキャリア市場向け「ネットワーク機能仮想化ソリューション」のメニューとして最初に提供するものです。LTE基地局を収容するモバイルコアネットワーク装置(EPC)のMME(注4)、S-GW(注5)/P-GW(注6)などの機能を、オールインワンで汎用IAサーバの仮想化基盤上で実現します。これにより、ネットワークの統合運用と管理の自動化、制御の最適化など、通信事業者のネットワークニーズに対応します。また仮想化基盤を使うことで、通信処理の負荷変動に対してサーバリソースを自動的に増やして通信処理の負荷増大に柔軟に対応することが可能となります。さらに、汎用IAサーバを利用することで、装置コストの低減や調達リードタイムの短縮も可能となります。

なお、NECは本vEPCをミャンマーの通信インフラ構築プロジェクトの一環として納入しており、本年12月には稼働を開始する予定です。

新製品の特長は、以下のとおりです。

  1. 通信処理の増加に伴うリソースの効率的な活用と拡張性を実現
    汎用IAサーバの仮想化基盤上に様々なネットワーク機能を実現する、NFVコンセプトを採用したvEPCにより、通信事業者のサービス発展に合わせ1サーバ構成からのスケールアウトを可能とし、効率的なリソース活用を実現。


  2. 通信事業者のシステムに求められる高性能、高可用性を仮想上で実現
    インテル社のDPDK(Data Plane Development Kit(注7))を応用し、汎用IAサーバでデータプレーンの高速処理と仮想化での機能提供を実現。これにより、他社に先駆けて、同一のハードウェアで負荷状況に応じて、ネットワーク制御を扱うコントロールプレーン部とユーザデータを通すユーザプレーン部を柔軟に配分することを実現。さらに、NECが独自に改良したキャリア向けハイパーバイザを仮想化基盤に導入することで、仮想化特有の処理時間の変動を抑え、通信事業者が求めるリアルタイム性や信頼性を実現。


  3. 汎用IAサーバの採用により、TCO削減を実現
    従来、専用ハードウェアで実現していたEPCの機能を、汎用IAサーバ上の仮想化基盤に搭載することで、大幅に設備投資(CAPEX)を削減します。さらに、汎用IAサーバでの動作を可能とすることにより顧客のハードウェアの選択肢を広げ、保有設備環境に合わせた最適なシステム構築が可能。また、仮想化技術を活用したオートヒーリング機能(自動修復)により、従来のEPC並みの信頼性を確保すると共に、ハードウェア故障時における駆け付け交換を不要とするなど、運用に関わるコスト(OPEX)も削減します。

近年、通信事業者のネットワークはより複雑化しており、トラヒック需要に合わせて新たな通信設備を導入するには、ネットワークを新たに設計し、専用ハードを調達するといった作業に多くの時間とコストが必要でした。また、追加の設備投資に伴い運用コストも急激に増えてしまうという課題が顕在化してきています。本ソリューションは、このような課題に応えるものです。

NECは、安全・安心・効率・公平で豊かな社会の実現に向け、今後も、技術・製品・サービスの開発、パートナー連携、顧客への積極的な提案を進め、ICTを活用したSDN事業を一層強化し、顧客の新たな価値創造と高度な社会インフラの構築に貢献していきます。


仮想化モバイルコアネットワークソリューション
仮想化モバイルコアネットワークソリューション

以上


※記載されている会社名および商品名は各社の登録商標または商標です。

(注1) Network Functions Virtualizationは、ETSI(欧州電気通信標準化機構)内に設立された標準化グループ、ネットワークの仮想化の業界標準を策定

(注2) 10月22日時点、NEC調べ。

(注4) MME: Mobility Management Entity LTE端末の位置登録や着信時の端末呼び出し処理、無線基地局間ハンドオーバといったモビリティ管理を行うノード

(注5) S-GW:Serving Gateway:LTEおよび3Gシステムへアクセスを行う携帯端末の音声や
パケットなどのユーザデータを処理するノード

(注6) P-GW:PDN Gateway:コアネットワークとIMS(IP Multimedia Subsystem;マルチメディアアプリケーションをIPで実現するためのサブシステム)あるいは外部パケット網とのインタフェースを持つノード。

(注7) Data Plane Development Kit:インテル社が提供するIAサーバの高速パケット転送処理を実現するためのソフトウェアツール


本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 第一キャリアサービス事業部
製品戦略グループ
TEL:03-3798-8394

私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

Share: