NEC、ダイキン工業の基幹システム向けIT基盤をクラウドサービスで提供～ グローバル事業拡大への柔軟な対応や、IT費用削減を実現 ～

NECは、ダイキン工業株式会社（注1、以下ダイキン工業）の基幹システムが動作するサーバ・OS・ミドルウェアなどのIT基盤を、プライベートクラウドサービスとして提供を開始しました。本IT基盤は、ダイキン工業の中国における空調事業と日本における化学事業で先行して稼働を開始しています。
また、中国の空調事業向けに、基幹システムのアプリケーション運用・保守サービスを提供しています。

現在、ダイキン工業は、2015年を目標年度とする戦略経営計画「FUSION 15」実現に向けて、空調・化学などを中心に海外事業の拡大を加速しています。これにあわせて、グローバル各社・各事業で個別に構築した会計・販売・生産などの基幹システム（SAP社ERPソフトウェア活用）を統合し、事業拡大の際の早期システム対応や、開発・運用・保守などのIT費用削減を目指しています。

このたび本取り組みの一環として、ダイキン工業の中国における空調事業6社と日本における化学事業部向けに、基幹システムの動作するIT基盤を、NECのデータセンターからプライベートクラウドサービスとして提供を開始しました。今後、北米の化学事業を始め、順次提供を拡大していく予定です。
これにより、今後の新規拠点の開設やM&Aなどの経営変化への迅速・柔軟な対応や、高い品質・セキュリティ性の確保、システムのTCOの約30%削減などを実現し、経営基盤の強化に貢献します。
また、ダイキン工業は、標準化（業務標準、システム標準、運用標準）を維持する仕掛けとして、標準化維持センターを設置しています。中国の空調事業向けに、この標準化維持センターの元で、NECのIT専門スタッフがSAPアプリケーションの運用・保守をサポートする「AMO(Application Management Outsourcing)サービス」を提供しています。これによりダイキン工業は、高品質なサポートを受けることや、アプリケーションの継続的な改善が可能になります。

NECは、2010年に、連結経営管理のスピードアップや業務効率の大幅な改善、システムのTCO削減を目的に、自社の基幹システムを全面刷新しました。本取り組みでは、従来はグループ会社ごとに個別に構築・運用していた基幹システムを統合IT基盤上に集約し、プライベートクラウド環境でグループ全体に提供しています。今回のダイキン工業へのクラウドサービス提供は、本実績が評価されたものです。

NECは今後も、ダイキン工業の経営基盤強化を支援するとともに、今回の実績を活かし、企業のグローバルな成長や業務効率化に貢献するソリューションの提案を積極的に行ってまいります。

なお本事例について、7月11日（木）から12日（金）までグランドフロント大阪（大阪市北区）で開催される「NEC iEXPO関西2013」にてセミナーを行います（注2）。


【別紙】 基幹システム向けIT基盤をプライベートクラウドサービスで提供
～ グローバル事業拡大への柔軟な対応や、IT費用削減を実現 ～