2013年6月20日
日本電気株式会社
NECのモバイルワイヤレスソリューション事業部は本日、「2048QAM(
注1)変調方式 無線伝送技術の実用化」において、社団法人電波産業会より第24回電波功績賞を受賞しました。
スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、モバイルバックホール(
注2)の通信データ量が急増する環境において、通信事業者は無線資源の効率化・無線回線の大容量化を進めています。 この課題に対応していくため、NECは大容量マイクロ波通信に適用することで世界最高効率の伝送が可能となる2048QAM(直交振幅変調)方式を開発しました。1回の変調あたりのデータ伝送が、現在普及している256QAM方式(8ビット)と比べて、11ビット(2048値)と世界最高の効率で、伝送容量を従来比約40%増加させることが可能です。
さらに、この2048QAM伝送技術をモバイルバックホール向け無線装置であるiPASOLINKシリーズに適用し、同装置に標準搭載している適応変調方式と組み合わせることで、悪天候などの環境変化がある場合にも、安定して高品質な通信サービスを実現します。
今回の受賞は、世界に先駆けて2048QAM伝送技術を実用化し、電波を有効に利用した安定・高品質な大容量マイクロ波通信の実現への貢献が認められたものと考えます。
NECは今後も、高度な無線伝送技術と、高品質かつ高効率なものづくりを活かし、モバイルネットワーク通信の普及に努めてまいります。
以上
(注1) QAM :Quadrature Amplitude Modulation(直交振幅変調)、搬送波の位相と振幅の変化量を利用して一度に複数の情報伝送を実現する変調方式
(注2) 点在する多くのモバイル基地局を収容し、モバイル端末からのデータトラフィックをモバイルコアネットワークへ転送するアクセスネットワーク
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