2013年4月17日
日本電気株式会社
NECは、Microsoft Windows AzureのIaaS版(以下Windows Azure)(
注1)に対応した仮想アプライアンス型ロードバランサ(
注2)の新製品「InterSecVM/LBc(インターセックブイエムエルビーシー)」を本日から販売します。
また、国内外で多数の導入実績を有するWAFソフトウェア(
注3)「InfoCage SiteShell(インフォケイジサイトシェル)」とアジア・パシフィック3年連続シェアNo.1のクラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO(クラスタープロ)」(
注4)についてもWindows Azureに対応させ、本日から販売します。
様々な業務システムやミッションクリティカルなシステムをクラウドサービスで安心して利用するには、強固なセキュリティや障害・災害対策などが必要になります。NECは、新製品ならびにソフトウェアのWindows Azure対応により、一層の高可用・安全なクラウド環境を実現します。
新製品「InterSecVM/LBc」と「InfoCage SiteShell」「CLUSTERPRO」の価格は次の通りです。
製品名 | 希望小売価格(税別) | 備考 |
InterSecVM/LBc |
1サーバ:640,000円~ (注5) |
保守料込み |
InfoCage SiteShell |
月額39,800円~ |
保守料込み |
CLUSTERPRO |
1ノード:345,600円~ 構築ガイド:WEB上で公開(無料) |
保守料込み |
今回発表する3製品の特長は次のとおりです。
- 新製品「InterSecVM/LBc」により負荷分散を実現
Windows Azureの仮想化環境上でロードバランス(負荷分散)および冗長構成を実現。
Microsoft Office 365などではSSO(シングルサインオン)による認証連携を行うために、Microsoft社ではWindows Azure上でActive Directory フェデレーションサービス(以下、AD FS)を利用している。このAD FSを「InterSecVM/LBc」で冗長化し、耐障害性を高めることができる。また、複数台のAD FSへのアクセスを効果的に負荷分散し、処理遅延を回避することにより、AD FSの可用性を確保した運用を実現。
- 「InfoCage SiteShell」により、セキュリティ強化を実現
Windows Azureの仮想化環境におけるWebサーバに導入するソフトウェア型のWAF(注6)。攻撃を検知するための脆弱性対策情報(ブラックリスト)をNECからユーザへ随時提供。この最新の情報に従い「InfoCage SiteShell」が脆弱性をついた攻撃に対応し、Webサーバ上の情報改ざんや情報漏えいを防ぐ。「InfoCage SiteShell」をWebサーバ上に導入した場合(注7)、Webサーバの拡張(スケールアウト)時のWAFの設定変更が不要。
- 「CLUSTERPRO」により、HAクラスタを実現
Windows Azureの仮想化環境においてHA(High Availability:高可用性)クラスタを実現。また、Window Azure内の物理サーバを跨った構成(注8)で仮想サーバのHAクラスタ構成が可能で、同環境下の仮想サーバが万が一障害などで停止しても、他の仮想サーバへフェイルオーバを行うため、重要度の高い業務も仮想サーバで行うことが可能となり、システム構成の選択肢が広がる。さらに、Windows Azureの仮想化環境で、「CLUSTERPRO」を活用して耐障害性(物理レベル)、業務I/O性能、ネットワークセキュリティなどを考慮したクラスタシステムを構築するための、構築ガイド(注9)により、スムーズな導入を支援。
- Windows Azure向けSIサービスの提供により、スムーズな導入を支援
NECのWindows関連技術サポートセンタ「WPEC(Windows Platform Engineering Center)」により、Windows Azureの導入および、Windows Azure上への本発表ソフトウェア製品の導入、既存のシステム環境との連携をスムーズに行うためのSIサービスを提供。
本発表にあたり、日本マイクロソフト株式会社から賛同文をいただいています。
『このたび日本電気株式会社様より、Windows Azure 上で動作する"仮想アプライアンス型ロードバランサと WAF ソフト、クラスタ環境構築支援ソフト"の提供が始まりましたことを心より歓迎いたします。お客様のIT環境がクラウドに移行していくのに合わせて、Windows Azure も IaaSやVPNなどの機能強化を進めておりますが、今回提供される"ロードバランサ、WAF、クラスタ" 各製品を組み合わせることで、様々な業務システムをより高可用、安全に提供できるようになります。今後、Windows Azure によるパブリック クラウドの活用が一層加速するものと期待しております。』
日本マイクロソフト株式会社
サーバプラットフォームビジネス本部
業務執行役員 本部長 梅田成二
なお、InterSecVM製品(プロキシ、メール、ファイアウォール)においても、随時Windows Azureに対応予定です。また、新製品「InterSecVM/LBc」は、今後様々なクラウドプラットフォーム環境への対応も予定しています。
NECは今後も、高可用かつ安全なクラウドサービスを実現する製品・サービスを開発・拡販していきます。
新製品「InterSecVM/LBc」の主な概要については、
別紙を参照ください。
【別紙】 新製品「InterSecVM/LBc」の主な概要
以上
(注1) Microsoft、Windows AzureおよびWindowsは、米国Microsoft Corporationおよびその関連会社の商標または登録商標です。
(注2) Webサーバなどへのネットワーク負荷を分散するための仮想アプライアンス
(注3) Webアプリケーションへの攻撃を防ぐためのファイアウォール
(注4) 日本を含むアジア・パシフィックで3年連続 No.1のHAクラスタリングソフトウェア
出典:IDC Japan、2012年7月 「国内システムソフトウェア市場 2011年の分析と2012年~2016年の予測」
(J12310103)IDC Asia Pacific, August 2012"Asia/Pacific (Excluding Japan) Availability and Clustering Software Market Update" (AP2670313U)
(注5) 月額利用における価格については、お問い合わせください。
(注6) WAF専用サーバを用いた方法とは異なり、Webサーバ毎にソフトウェアをインストールし処理する方法
(注8) Virtual Machineを物理的に異なるFault Domain(ハードウェア障害の影響が及ぶ範囲)に配置することが可能なAvailability Setを用いた構成。
※ 本文に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
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