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NEC我孫子事業場で生物多様性保全活動を実施~ 絶滅危惧種オオモノサシトンボ保護に向け外来魚を駆除 ~

2013年2月26日
日本電気株式会社




NECは、2010年6月に発表した「NECグループ環境経営行動計画2017/2030」(注1)の柱の一つに「生物多様性保全への貢献」を掲げ、「NECグループ生物多様性行動指針」(注2)に基づいた活動を展開しています。

NEC我孫子事業場内には、利根川から派生してできたと考えられる湧水池「四つ池」があり、同池周辺では絶滅危惧種のオオモノサシトンボ(注3)の生息が確認されています。NECでは、手賀沼水生生物研究会(注4)の協力を得て、オオモノサシトンボの保護を目的とした人工トンボ池(ビオトープ)の設置や外来魚の駆除活動を行っています。

このたび、「四つ池」の1つの湧水池の水を完全に排水し、池干しにより外来魚の駆除を行いました。概要は次のとおりです。

  1. 期 間:2012年11月~12月
  2. 場 所:NEC我孫子事業場内の「四つ池」
  3. 主 催:NEC
  4. 協 力:手賀沼水生生物研究会
  5. 内 容:排水作業、池干し
  6. 主な成果:
    (1) 外来魚であるオオクチバス大型成魚約130匹、ブルーギル大型成魚約350匹(ほか稚魚多数)を駆除
    (2) 貴重種のイシガイ500体以上を保護
    (3) フナ類約240匹、コイ約70匹、ワタカ、ハゼ類、テナガエビ
    などを捕獲・保護

NEC我孫子事業場を開設した1982年以降の約30年間、従業員以外の入場を制限してきたため、自然環境が破壊されることなく、オオモノサシトンボが生息し続けることができたと考えています。一方、外来魚は事業場開設以前から「四つ池」に生息していたと考えています。

NECは、今後も有識者と連携し、「四つ池」周辺の生物調査を継続して行っていくとともに、外来魚を駆除した池を中心に、さらに人工トンボ池を増設するなどし、オオモノサシトンボの保護活動を継続してまいります。



【別紙】



以上




(注1) NECグループ環境経営行動計画2017/2030
http://jpn.nec.com/eco/ja/policy/20172030/index.html
NECでは、「NECグループビジョン2017」で掲げた「人と地球にやさしい情報社会」
に向けて環境面から貢献するために、「低炭素」「生態系・生物多様性保全」「資源循
環・省資源」の3つの視点で行動計画を策定した。

2012年6月 四つ池周辺にて撮影した「オオモノサシトンボ」2012年6月 四つ池周辺にて
撮影した「オオモノサシトンボ」

(注2) NECグループ生物多様性行動指針
http://jpn.nec.com/eco/ja/life/guide/index.html

  1. 従業員の生物多様性への理解を深め、意識を高めることにより、従業員が会社や家庭において主体的に生物多様性に配慮した行動を行う。
  2. 地域社会や学校、NPOと連携した生態系保全活動を強化する。
  3. 生物多様性保全に貢献するIT・NWソリューションや技術を積極的に開発・提供する。
  4. 設計開発から調達、生産、物流、サービス提供、使用段階、廃棄など、サプライチェーン全体、ライフサイクル全体での生物多様性との関わりを明らかにし、生物多様性に 配慮した活動を促進する。
  5. 生物多様性への取り組みに関する情報を積極的に開示・共有する。

(注3) オオモノサシトンボ <環境省カテゴリ:絶滅危惧I類(CR+EN)>
http://hyouhon.jp/html/ton5b11.html
モノサシトンボに似るが、やや大きく黒みが強い。国内では本州の一部(関東地方と新潟県、宮城県)にのみ分布し、生息地は局限される。この分布パターンはオオセスジイトトンボと類似するが、東北地方北部には分布しない。生息地の人為的破壊により、近年著しく減少している。現在までに知られているのは、群馬、栃木、埼玉、東京、神奈川、千葉、茨城、新潟、宮城の9都県である。現存するのは24ヶ所のみである。(レッドデータブックより引用)

(注4) 手賀沼水生生物研究会
http://suiken.teganuma.org/
千葉県我孫子市の手賀沼とその周辺流域で魚や鳥の調査を行うほか、親子自然観察会を開くなど、楽しみながら手賀沼の水辺の生きものの保全・復元にかかわり、少しでも「生きものの豊かな手賀沼」を実現するお手伝いをしたい、と考えている団体。主に、市民にむけた自然観察会や外来生物の調査や駆除を行っている。


本件に関するお客さまからのお問い合わせ先

NEC CSR・環境推進本部 CSR・社会貢献室 松下
TEL:03-3798-9555
E-Mail:n-matsushita@ap.jp.nec.com

私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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