2013年2月14日
日本電気株式会社
NECは、NECコンピュータテクノ甲府事業所(山梨県甲府市、以下、NECT甲府)にて、本日より、電力系統連携型の家庭用蓄電システムの量産を開始します。
NECは、家庭用蓄電システムを2012年3月に商品化し、7月よりNEC相模原事業場にて生産、出荷を開始しました。今回、NECT甲府にて、量産用のラインを新設、年産1万台の体制で生産を開始しました。また、今後、生産ラインを1ライン増設し、2013年度下期には、計2ラインで年産2万台に拡大します。
さらに、家庭用蓄電システムに加え、横浜スマートシティプロジェクト向けやイタリア大手電力会社ENEL(
注1)向けなど、中型・大型の蓄電システム実証機の生産もNECT甲府で行います。
なお、リチウムイオン電池用の電極、蓄電システム用の電池セルについては、引き続き、相模原事業場で生産を行います。
昨今、節電ニーズの高まりから、電気使用量の削減や、昼間のピーク時の電力使用を抑えるピークシフトの取り組み、太陽光発電の大量導入が進められています。また、これらとともに、災害や停電時にも電力を確保できるライフラインの維持に向けて、電力を貯めて使える蓄電システムのニーズがますます高まっています。
NECは、現在、NECT甲府において、サーバをはじめとするコンピュータ機器の生産を行っています。今回のNECT甲府での蓄電システムの量産開始は、サーバなどの生産で培ってきた部品発注・在庫管理などのSCM(サプライチェーンマネジメント)、品質測定設備の利用(電波暗室、恒温槽)など、NECのものづくりのノウハウを結集し、高効率な生産ラインを実現できる生産革新によるものです。
今後も、生産ラインの拡大とともに、量産によるコスト低減、効率化を追求し、さらなる生産性向上を実現してまいります。
NECは、蓄電システム、エネルギーマネジメントシステム、EV・PHV充電インフラとICTを連携したスマートエネルギー事業を、グローバルに展開しています。今後も、スマートハウス、スマートシティなど電力を貯めて賢く使う社会の実現に貢献してまいります。
以上
(注1) イタリア大手電力会社ENEL SpAの関連会社であるENEL Distribuzione社
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