2012年11月28日
日本電気株式会社
NECは、公共図書館向けの図書館システムをクラウドサービスで提供する「GPRIME for SaaS(ジープライム フォー サース)/図書館」を活用して杉並区立図書館の図書館システムを構築し、2012年10月より提供を開始しました。
杉並区立図書館では東京23区で最大規模の約230万冊の蔵書を保有しており、図書館システムの処理性能については極めて高い水準が求められます。また、図書館システムの更改にあたっては、安全・確実な個人情報管理の仕組みと、最新の利用者向けサービスを短期間で導入することを目指していました。
NECは、専用のネットワークやデータベースシステムを構築し、個人情報保護とセキュリティ対策に関する杉並区の要求水準に応えるとともに、アプリケーション機能はクラウドサービスを利用することで、将来的な変化に柔軟に対応でき、且つ、長期的に利用が可能な図書館システムを低コストで実現しました。また、今回構築したシステムは、クラウドサービスのメリットを活かして最新の利用者サービス機能を容易に追加できる拡張性の高いシステムとなっており、RFID(無線ICタグ)を活用した自動貸出機や電子書籍の貸出サービスなどを今後容易に追加することが可能です。
杉並区立図書館は、従来と比較して図書館全体のシステム管理・運用コスト(
注)を5年間で約4割削減できると見込んでいます。今後この削減したコストを、図書館利用者へのサービス強化に振り向けることが期待できます。
昨今、全国の公共図書館においては、厳しい行財政環境の中で住民の満足度を高める運営を行うために、様々な改革が必要とされています。こうした中、これまで個別の図書館・地方公共団体が独自に構築・管理してきたITシステムを"サービス"として利用し、コストを低減しながら最新の技術を用いて業務を効率化したいといったニーズが高まっています。NECは今回の実績をもとに、さらなる拡販を行っていきます。
以上
(注) データセンターの利用料や通信回線費用を含む。
GPRIME for SaaS/図書館の詳細
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「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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